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第18話 オークションって……意味がわからないんだけど!
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どれくらい時間が経っただろう? 地下だし部屋には時計が無い上相変わらずスマホは電源が付かないままなので時間が分からない。
「どうしよう……帰れるまでずっとここにいなくちゃいけないのかな?」
どのくらいここで待てばいいのか。そもそもソワレさんはまたこちらへと姿を現すのか否かがまったく予想がつかない。トイレとシャワーはあるけど冷蔵庫など食料がありそうな場所はないので食事に関する不安もよぎる。
「でも、ここに来た以上はこれくらい我慢しないと」
そうだ。私はさっさと元の世界に戻りたいんだ。ソワレさんも頑張って準備してると信じたい。
「大丈夫……心を落ち着かせないと。あ、そうだ。ちょっとだけ部屋から出てみよっか」
バッグを持って部屋から出る。そして階段を上がって左右にあるドアを開けてみようとするけど鍵がかかっていて出入りできない。
「やっぱ部屋に戻るか」
階段を降りて地下に戻ろうとすると、閉まっていた左の扉からソワレさんが出てきた。
「あっソワレさん!」
「おやあ、君……もしかして逃げ出そうとしていたのかな?」
彼の声がホラーめいた声に聞こえたので、え? 違いますよ? ソワレさん探していただけですよ? と答えると彼は腕組みをしてふうん……と鼻を鳴らす。
え、もしかして私怪しまれてる?
「僕を探していた、ねえ……それよく聞くんだよねえ、で大体は逃げ出そうとしてたっていう」
「逃げるつもりはないです。ていうかあなたが元の世界に戻してくれるって言ったから来たんです。逃げ出す理由なんてあります?」
「確かに君は元の世界に戻りたがっているように見えるねえ。今まで見てきた中でもトップクラスに帰りたそうにしている」
「でしょ?」
これで疑いが晴れたらいいんだけど。するとソワレさんが右手の指を振ると、私の両腕が勝手に動いて後ろ手を組む格好になった。しかも動かせない! まるで見えない縄に縛られているみたいだ。
「とりあえず君は僕が呼ぶに行くまでこの部屋にいるんだ。食事はちゃんと持って来る。良い子にしていないと元の世界には戻れないよぅ?」
あ、これもしかして怪しいやつ……? でも私は魔法の使えない、この国からすれば異世界人だ。ここはおとなしく彼に従うしかない。部屋にベッドに倒れこむようにすると私は振り返って彼の顔を見る。
「あの、本当に元の世界に戻れるんですよね?!」
「ああ、戻れるとも。だからいい子にして待っているんだよ?」
バタン! と音を立てながらソワレさんは部屋を後にしていった。……本当にこの世界から脱出できるんだろうか? ここに来て不安にさいなまれてくる。
「大丈夫かな……? 大丈夫だよね……? 戻れるって言ってたよね……?」
独り言が壁に反響しているのがわかる。それから体感で20分くらい経った頃だろうか、ソワレさんが黒いシルクハットとタキシードを着てこちらへとやってきた。
「お待たせ! さあ、いこっか!」
「は、はい……あの、着替えたんですね」
「そりゃあ、これから大事な場所に向かいますからねぇ」
大事な場所? どこだろう?
ソワレさんは私の右肩に手を添えてくれる。部屋から出ると壁の突き当たりに手をかざした。
「では、会場に向かおうか!」
「か、会場ですか!?」
白い壁になんか紫色に光る複雑な文字が放射線状に並ぶ魔法陣ぽいものが浮かび上がると、壁が黒くなった。
「さあ、怖がらずに一歩を踏み出してご覧」
「は、はい」
そう促されて足を踏み入れる。辺りは真っ暗でなんにも見えないけど、地面がステージの床っぽいのはなんとなくわかった。
「皆様! こちら、ナンバー2356でございます!」
いきなり白いスポットライトが私に照らされた。眩しすぎて目を開けられない。
「ナンバー2356はオークションの目玉商品・グスタフ公爵の番として異世界に召喚された人間の娘でございます!」
はあ? オークション? どういう事!?
「どうしよう……帰れるまでずっとここにいなくちゃいけないのかな?」
どのくらいここで待てばいいのか。そもそもソワレさんはまたこちらへと姿を現すのか否かがまったく予想がつかない。トイレとシャワーはあるけど冷蔵庫など食料がありそうな場所はないので食事に関する不安もよぎる。
「でも、ここに来た以上はこれくらい我慢しないと」
そうだ。私はさっさと元の世界に戻りたいんだ。ソワレさんも頑張って準備してると信じたい。
「大丈夫……心を落ち着かせないと。あ、そうだ。ちょっとだけ部屋から出てみよっか」
バッグを持って部屋から出る。そして階段を上がって左右にあるドアを開けてみようとするけど鍵がかかっていて出入りできない。
「やっぱ部屋に戻るか」
階段を降りて地下に戻ろうとすると、閉まっていた左の扉からソワレさんが出てきた。
「あっソワレさん!」
「おやあ、君……もしかして逃げ出そうとしていたのかな?」
彼の声がホラーめいた声に聞こえたので、え? 違いますよ? ソワレさん探していただけですよ? と答えると彼は腕組みをしてふうん……と鼻を鳴らす。
え、もしかして私怪しまれてる?
「僕を探していた、ねえ……それよく聞くんだよねえ、で大体は逃げ出そうとしてたっていう」
「逃げるつもりはないです。ていうかあなたが元の世界に戻してくれるって言ったから来たんです。逃げ出す理由なんてあります?」
「確かに君は元の世界に戻りたがっているように見えるねえ。今まで見てきた中でもトップクラスに帰りたそうにしている」
「でしょ?」
これで疑いが晴れたらいいんだけど。するとソワレさんが右手の指を振ると、私の両腕が勝手に動いて後ろ手を組む格好になった。しかも動かせない! まるで見えない縄に縛られているみたいだ。
「とりあえず君は僕が呼ぶに行くまでこの部屋にいるんだ。食事はちゃんと持って来る。良い子にしていないと元の世界には戻れないよぅ?」
あ、これもしかして怪しいやつ……? でも私は魔法の使えない、この国からすれば異世界人だ。ここはおとなしく彼に従うしかない。部屋にベッドに倒れこむようにすると私は振り返って彼の顔を見る。
「あの、本当に元の世界に戻れるんですよね?!」
「ああ、戻れるとも。だからいい子にして待っているんだよ?」
バタン! と音を立てながらソワレさんは部屋を後にしていった。……本当にこの世界から脱出できるんだろうか? ここに来て不安にさいなまれてくる。
「大丈夫かな……? 大丈夫だよね……? 戻れるって言ってたよね……?」
独り言が壁に反響しているのがわかる。それから体感で20分くらい経った頃だろうか、ソワレさんが黒いシルクハットとタキシードを着てこちらへとやってきた。
「お待たせ! さあ、いこっか!」
「は、はい……あの、着替えたんですね」
「そりゃあ、これから大事な場所に向かいますからねぇ」
大事な場所? どこだろう?
ソワレさんは私の右肩に手を添えてくれる。部屋から出ると壁の突き当たりに手をかざした。
「では、会場に向かおうか!」
「か、会場ですか!?」
白い壁になんか紫色に光る複雑な文字が放射線状に並ぶ魔法陣ぽいものが浮かび上がると、壁が黒くなった。
「さあ、怖がらずに一歩を踏み出してご覧」
「は、はい」
そう促されて足を踏み入れる。辺りは真っ暗でなんにも見えないけど、地面がステージの床っぽいのはなんとなくわかった。
「皆様! こちら、ナンバー2356でございます!」
いきなり白いスポットライトが私に照らされた。眩しすぎて目を開けられない。
「ナンバー2356はオークションの目玉商品・グスタフ公爵の番として異世界に召喚された人間の娘でございます!」
はあ? オークション? どういう事!?
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