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第43話※

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「あっ、はあっ……はあっ」
「マリーナ……!」

 クリス様の硬く熱を放つそれが、私の膣奥を何度も何度も突き上げる。彼の性器が膣奥にグッと当たる度に、私の口から喘ぎ声が漏れ出す。

「あはっ……はあっ、んっ」
「はあっ……」

 吐く息にも熱が宿っているのが分かる。それはクリス様も同じだ。彼の喘ぎ混じりの息が私の頬や肩にかかる毎に熱を感じるのだ。

「マリーナ……!」

 彼はそろそろ限界のようだ。

「く、クリス様っ……!」
「っ……!」

 熱い精と魔力が私の膣内から子宮へと届く。特に彼から放たれた魔力の流れは子宮から頭のてっぺんまで激流のように届いた。

(すごい……熱だ……)
「はあっ……」

 クリス様は私の身体の上にそのまま覆い被さった。私は彼の背中に両腕を回し、優しく抱き締めた。

「クリス様……」
「マリーナ……」

 クリス様は私の唇に自身の唇をそっと重ねてから、すっと起き上がった。

「まだ……」
「クリス様?」
「おしり向けて。四つん這いになって」

 私がクリス様の言う通りに四つん這いになり、彼におしりを向ける構図を取る。
 すると、先程精と魔力を吐き出したばかりのそれが、中にぐっと挿入された。

「……っ」
「もっと、したいからっ……」

 奥深くまで挿入すると、パンパンと激しく腰を私のおしりに打ち付けるクリス様。私は何度も喘ぎ声を漏らしながら快楽に身を任せるのだった。
 クリス様との交わりの後。ベッドから起き上がり乱れた服を整えようとすると、クリス様から先に入浴するようにと進められた。

「いいんですか?」
「うん、先にどうぞ」
「ありがとうございます」

 彼にお礼を言ってから部屋の中にある浴室に入り、服を脱いでシャワーを浴びる。シャワーの水の温度は丁度良いくらいの温かさだ。蛇口やシャワーヘッドはどこも金色に輝いている。浴室の白い床も壁もピカピカだ。汚れもカビも1つも見当たらない。

(掃除されてる)

 シャワーを終え、部屋に戻るとクリス様は私と交代するかのように浴室に向かう。彼がシャワーを浴びている間、私は部屋で本を読む。

「歴史の本がある」

 黒く分厚い表紙の本は、ザパルディ国の歴史について記された本だ。表紙をめくりページをぱらぱらとめくると聖女について記されたページがあった。




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