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第77話 ぬらりひょんとクジラ②
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「千恵子姉ちゃん、食べないの?」
「あ、ごめん……食べよ食べよ」
美味しいものを食べて忘れよう。天ぷらはサクッとした衣に、しっかり味のついたクジラの肉の相性が良くとても美味しい。
「美味しい!」
ぬらりひょんから思わず笑顔がこぼれた。
「ぬらりひょん美味しい?」
「うん!」
「硬くない?」
「全然!」
これくらいの硬さなら、硬さは気にならないだろう。
それにしても天ぷらは美味しい。ごはんが進む。
「ごちそうさまでした」
お昼の後。私は自室で昼寝をしていると、先に昼寝から起きたぬらりひょんがやって来た。
「千恵子姉ちゃん、遊ぼ」
「ん……何して遊ぶ?」
「光さんとこ行きたい」
「雨だよ?」
「傘あるからへいき」
私は布団から起き上がり、布団を畳むとぬらりひょんを連れて桟橋に向かった。傘もしっかりさしていく。
幸いにも、風は止んでいる。
「千恵子、ぬらりひょんに懐かれてんな」
「へへ……」
「まるで姉妹みてえだなあ」
「そう?」
ぬらりひょんは桟橋から光さんに触れようと手を伸ばす。
「危ないよ」
「うん……」
落ちると大変なので、気をつけるようにぬらりひょんに指示をした。
「ぬらりひょんはさ、どのクジラが好き?」
「光さん」
「おっ」
「シャチかっこいい」
「へへ、そうかいそうかい!」
上機嫌に笑う光さん。夕方まで彼と語らい、別荘に戻ると夕食の準備を進める。
「お鍋、お鍋ーー」
と、ぬらりひょんの歌が聞こえてきた。鍋を洗ってその上からキャベツとニンジンとクジラの肉を入れていく。豆腐も勿論入れる。
「今日は涼しいですから、鍋にはよさそうですね」
「ね」
ある程度煮立ったら完成となる。シメは雑炊。これは楽しみだ。
食卓に小皿とお箸、お茶を置くと完成になる。
「美味しそうな匂いですねえ」
「篝先生、おかえりなさい」
「皆さんただいま。お鍋ですか。楽しみですね」
篝先生も待ち遠しそうにしているのが、見て取れた。
沼霧さんが、鍋敷きの上に鍋を置くと、ぬらりひょんの目が大きく見開かれた。
「うわあ……」
ぬらりひょんの隣に座る篝先生が挨拶をした。
「では、手を合わせて」
「頂きます!」
美味しい鍋を囲う。気がつくと雨は小雨になっていた。
「美味しい!」
ぬらりひょんの笑顔を見ると、私の食欲も増すのが分かった。
(お肉もお野菜も美味しい!)
「あ、ごめん……食べよ食べよ」
美味しいものを食べて忘れよう。天ぷらはサクッとした衣に、しっかり味のついたクジラの肉の相性が良くとても美味しい。
「美味しい!」
ぬらりひょんから思わず笑顔がこぼれた。
「ぬらりひょん美味しい?」
「うん!」
「硬くない?」
「全然!」
これくらいの硬さなら、硬さは気にならないだろう。
それにしても天ぷらは美味しい。ごはんが進む。
「ごちそうさまでした」
お昼の後。私は自室で昼寝をしていると、先に昼寝から起きたぬらりひょんがやって来た。
「千恵子姉ちゃん、遊ぼ」
「ん……何して遊ぶ?」
「光さんとこ行きたい」
「雨だよ?」
「傘あるからへいき」
私は布団から起き上がり、布団を畳むとぬらりひょんを連れて桟橋に向かった。傘もしっかりさしていく。
幸いにも、風は止んでいる。
「千恵子、ぬらりひょんに懐かれてんな」
「へへ……」
「まるで姉妹みてえだなあ」
「そう?」
ぬらりひょんは桟橋から光さんに触れようと手を伸ばす。
「危ないよ」
「うん……」
落ちると大変なので、気をつけるようにぬらりひょんに指示をした。
「ぬらりひょんはさ、どのクジラが好き?」
「光さん」
「おっ」
「シャチかっこいい」
「へへ、そうかいそうかい!」
上機嫌に笑う光さん。夕方まで彼と語らい、別荘に戻ると夕食の準備を進める。
「お鍋、お鍋ーー」
と、ぬらりひょんの歌が聞こえてきた。鍋を洗ってその上からキャベツとニンジンとクジラの肉を入れていく。豆腐も勿論入れる。
「今日は涼しいですから、鍋にはよさそうですね」
「ね」
ある程度煮立ったら完成となる。シメは雑炊。これは楽しみだ。
食卓に小皿とお箸、お茶を置くと完成になる。
「美味しそうな匂いですねえ」
「篝先生、おかえりなさい」
「皆さんただいま。お鍋ですか。楽しみですね」
篝先生も待ち遠しそうにしているのが、見て取れた。
沼霧さんが、鍋敷きの上に鍋を置くと、ぬらりひょんの目が大きく見開かれた。
「うわあ……」
ぬらりひょんの隣に座る篝先生が挨拶をした。
「では、手を合わせて」
「頂きます!」
美味しい鍋を囲う。気がつくと雨は小雨になっていた。
「美味しい!」
ぬらりひょんの笑顔を見ると、私の食欲も増すのが分かった。
(お肉もお野菜も美味しい!)
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