137 / 161
第120話 皇帝の顔、見たい?
しおりを挟む
皇帝キムの顔が見たいか見たくないかで言えば、見たい。
しかし彼とは関わりたくはない。
(どう判断すべきか…)
最初に声を出したのは、マッシュだった。
「パレードは気になるし、見てみたいのぅ。メイルはどうじゃ?」
「私も行ってみたいわね」
どちらかというと、皇帝よりパレードが気になるようだ。
(まあ、私の知っている軍事パレードはかなり華やかだったし)
前世でも軍事パレードは定期的に行われていた。帝都やローティカ、他の街でも行われていたが、予行演習を行っていたかどうかや、軍事パレードの詳細な準備なんかは流石に管轄外だったので覚えていない。
「ナターシャ、すごいだろう」
軍隊の隊列や最新兵器を前にして、自慢気な顔を見せてきたあの男ならよーく覚えてはいるが。
(なんかあの顔思い出したら腹が立ってきたな…)
「ナターシャ、あなたは?」
「え?」
ようやくナジャに呼ばれているのに気がついた私は、少し考え込んで皆に任せると告げたのだった。
「リークはどう?」
「ナジャ、自分もナターシャと同じ意見だな」
リークも私と同じ意見のようだ。だが、彼の顔を見る限りあまり気乗りしてはいないようには見える。
「リーク」
「ナターシャ?」
「…私が言うのもあれだけど、無理はしなくて良いわよ。当日は人が沢山来るでしょうし…」
「ああ…」
リークは頭を抱えながら考える。そして5分程経過した時彼は重い口を開いた。
「やはり、辞めておく。ここにいる」
リークはこの別荘に留まる選択を選んだのだった。
「分かったわ」
ナジャも理解を示したのか、ゆっくりとリークを見て頷いてくれた。
「じゃあ、明日の朝。パレード見に行きたい人はここに集まってね」
というナジャの言葉を持って、集まりは解散となった。
しかし彼とは関わりたくはない。
(どう判断すべきか…)
最初に声を出したのは、マッシュだった。
「パレードは気になるし、見てみたいのぅ。メイルはどうじゃ?」
「私も行ってみたいわね」
どちらかというと、皇帝よりパレードが気になるようだ。
(まあ、私の知っている軍事パレードはかなり華やかだったし)
前世でも軍事パレードは定期的に行われていた。帝都やローティカ、他の街でも行われていたが、予行演習を行っていたかどうかや、軍事パレードの詳細な準備なんかは流石に管轄外だったので覚えていない。
「ナターシャ、すごいだろう」
軍隊の隊列や最新兵器を前にして、自慢気な顔を見せてきたあの男ならよーく覚えてはいるが。
(なんかあの顔思い出したら腹が立ってきたな…)
「ナターシャ、あなたは?」
「え?」
ようやくナジャに呼ばれているのに気がついた私は、少し考え込んで皆に任せると告げたのだった。
「リークはどう?」
「ナジャ、自分もナターシャと同じ意見だな」
リークも私と同じ意見のようだ。だが、彼の顔を見る限りあまり気乗りしてはいないようには見える。
「リーク」
「ナターシャ?」
「…私が言うのもあれだけど、無理はしなくて良いわよ。当日は人が沢山来るでしょうし…」
「ああ…」
リークは頭を抱えながら考える。そして5分程経過した時彼は重い口を開いた。
「やはり、辞めておく。ここにいる」
リークはこの別荘に留まる選択を選んだのだった。
「分かったわ」
ナジャも理解を示したのか、ゆっくりとリークを見て頷いてくれた。
「じゃあ、明日の朝。パレード見に行きたい人はここに集まってね」
というナジャの言葉を持って、集まりは解散となった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
221
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる