虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ

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【第一部】国家転覆編

2)契約成立したけど思ってたのと違う

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 さてはて、愛と性の悪魔ドーヴィと契約したグレンが真っ先に望んだことと言えば。

「まあ最初からそう宣言してたからわかるけどよ……」

 不満そうに言いながら、ドーヴィは片手を一振りする。それだけで、目の前に迫っていた巨大なオーガは切り刻まれて命を終えた。

 悪魔と契約した人間が望むものと言えば、大抵は永遠の命や財宝、そうでなくても憎い人間の死を願う、と言ったところがオーソドックス。インキュバスであるドーヴィとしては、過去の例を眺めてもそれらに加えて『極上の快楽』を望まれることが多かった。

 が。現実として、ドーヴィはこうして魔物狩りに勤しんでいた。

「おお! さすが悪魔だな! まさか詠唱なしで直接魔法を使えるとは!」
「そりゃな。人間に比べれば俺達は魔力変換の効率が段違いにいいんだ」
「魔力変換の効率……」

 いかにもグレンが気になりそうな単語を言ってやれば、ムムム、と顎に手を当てて考え始める。そんなグレンを視界の端に収めながら、ドーヴィはグレンが指示した一帯のオーガ軍団を蹴散らして終わった。

 ドーヴィがこちらに召喚されて数日。最初にグレンがドーヴィに望んだのは「領地に迫る魔物を退治して欲しい」だった。

 インキュバスに求めるのがまさかの戦い!

 その美貌と色香纏う肉体美、脳を溶かすと言われる美声――にグレンは全く興味を示さず、仮契約をしてすぐにドーヴィの手を掴んで走り出したのだった。
 普通、ドーヴィを呼んだ人間は老若男女問わず「抱いて欲しい」と欲望に目をぎらつかせて契約を交わし、真っ先に寝室へ引きずり込まれるというのに。

 まさか、真っ先に魔物だらけの森林に引きずり込まれるとはドーヴィも思わなかった。いやまあ、グレンは確かに最初から魔物退治を所望していたのだけれども。

 だからと言って、初手魔物退治は……。せめて、ぎりぎりコンプライアンスの範囲内でもうちょっとこう、あれだ、大人の階段を上るのだろうとドーヴィは思っていたわけだ。

 とは言え、結んだ契約を瑕疵なく反故にするのは悪魔のプライドが許さない。例え仮契約だとしても。そういうわけで、仕方なくグレンと共にクランストン領に隣接する魔の森から溢れてきた魔物を片っ端から退治して回っていたのだ。

「はあ~インキュバスの俺が魔物退治とはねえ」
「ドーヴィ! ここが終わったら次に行くぞ!」
「はいはい」

 それもこれも、あんなにも美味しい魔力を体に漲らせ、あまりにも純粋な反応をしたグレンが悪い。
 ……わかりやすく言えば、ドーヴィは一発でグレンにハマッていた。魔力が好みなのはもちろん、何より、性に対してあそこまで初心な反応をするのが面白くて仕方がない。

「おーいグレン、次の魔物退治して欲しけりゃまた仮契約結べよー」
「! わ、わかった……っ!」

 共に移動するための馬に乗ろうとしているところで、ドーヴィはグレンにそう声を掛ける。途端に、グレンは目を左右に揺らして、頬を少しばかり赤く染めて返事をするのだ。

 インキュバスとして様々な人間に召喚されてきたドーヴィにとって、そのグレンの反応は非常に珍しかった。珍しすぎて、ドーヴィのストライクゾーンに直撃だった。
 何しろ、仮契約のたびに口づけを交わすだけでグレンは顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯いたり、時に照れ隠しの様にぶっきらぼうな態度を取ったり。それはもう、ドーヴィが「なるほど人間を愛でるとはこういうことか」と瞠目するほどに、グレンは可愛らしかった。

 例えばそれは、人が愛玩動物を相手にしたときと同じ感情なのかもしれない。だとしても、人間の汚い性欲を糧として生きてきたドーヴィにとって、グレンほどの純粋な願いを持った人間は非常に珍しく、美味であった。

 悪魔にも庇護欲というものがあるのか、とドーヴィ自身も驚いてはいたが。グレンがドーヴィから見て危なっかしく、少しばかり華奢なのもあるだろう。どうにも、子猫や子犬を想起させて仕方がない。

 次の目的地に着いてドーヴィが馬からひらりと舞い降りる。すると、グレンはぎくしゃくとした動きをしながら寄ってきた。

「ド、ドーヴィ、次の仮契約を……」
「ああ。またここの魔物退治でいいんだろ?」
「う、うむ。頼むぞ」

 そう言ってグレンはドーヴィの服――あの衣服では悪目立ちする、ということでグレンが用意した騎士服を身に纏っている。ついでに悪魔の角も耳も尻尾も隠せと言われた。悪魔としてのアイデンティティは消えた……――をきゅっと手で掴んで、一生懸命に背伸びしながら口づけを交わそうとするのだ。
 可愛らしいな、と思いながらドーヴィはそっと伸ばされた唇に自らの唇を重ねる。

 もちろん、口づけの際に仮契約の代償としてグレンから魔力を頂戴することも忘れない。これがまた、ドーヴィの口に合う非常に美味な魔力なのだ。
 グレンの魔力は純度が高いのか、非常に濃厚な味をしている。それでいて後を引かないすっきりとした味わい。何度口にしても、全く飽きることがない、それどころかもっと欲しくなるまるで麻薬の様な味だった。

「よし、サクッと片付けてくるか」
「ここはシルバーウルフの集団がいるらしい」
「あいよ、任せな」

 シルバーウルフの群れを退治するだけであの極上の魔力を味わえるなら安いものだ。まあ、インキュバスの自分があの子供の、ままごとのようなキスだけで我慢をしているというのはやや不満も残るが。

 かといって、手を出せば途端に天使達が騒ぎ出すだろう。昔に比べるとずいぶんとコンプライアンスに厳しくなった。

 武闘派のドーヴィにしてみれば、天使の1人や2人ぐらいなら単独でもどうにかなる。だが、それ以上の人数で徒党を組まれるとさすがに厳しい。

 何より、せっかく手に入れた極上のご馳走をそう簡単に手放したくはなかった。

「これでよし、と」

 考えを巡らせながらも、シルバーウルフの討伐は容易に済む。それだけの力が悪魔・ドーヴィにはあった。
 息絶えたシルバーウルフ達の死骸を後に、丘の上で待っていたグレンの元へと戻る。グレンはいつも、ドーヴィの戦いっぷりに目を輝かせて見入っていた。

 まるでドーヴィが憧れのヒーローだとでもいうかのように。

 戻ってきたドーヴィに、グレンは子犬のように駆け寄って「さきほどの攻撃はなんなのだ!?」「僕が思うに、あれは魔力を直接圧縮して――」とはしゃいだ様子を見せる。

「わかったわかった、後でちゃんと説明してやるから。そろそろ帰らないとじいやが怒るんじゃないか?」
「……はっ! もうそんな時間か……日が暮れる前に帰らねば……」

 ……いつから自分は愛と性の悪魔から子育ての悪魔に変異したのだろう、とドーヴィは少しだけ思う。自分でも、ここまでこの少年の世話を焼くことに精が出るとは思わなかった。

 ドーヴィはしょんぼり、と言う効果音がぴったりなほど肩を落としたグレンの頭を乱暴に手で撫でてから、自らも乗ってきた馬に跨る。
 最初は転移か飛行で移動しようかと考えていたのだが、グレン曰く「領主自ら魔物退治に出向いているというアピールも必要」とのことで、仕方なく格段に移動速度の落ちる馬のお世話になっていた。

「よし、帰るぞドーヴィ!」

 魔術師らしいローブを翻して颯爽と馬に乗り、背筋を伸ばして胸を張るグレンは確かに領主にふさわしい姿にも見える。

 ……かねてから「私は大人だ!」と叫ぶグレンが本当にこのクランストン領の領主であることを知ったドーヴィは腹を抱えて笑ったものだ。一丁前に他人の前では『私』と言うのに、少しでも気が抜けたり慌てたりするとすぐに『僕』になるグレンが、領主とは!

 それも、辺境伯というご立派な地位らしい。残念ながらドーヴィはあまり人間界の文化に詳しくはなかったから、以前、別の悪魔が薄っすらと語っていた内容からそれなりの地位だという事を知っているにすぎない。

(……今度、ケチャにでも詳しく人間の事を聞いてみるか……)

 様々な人間の人生に口を出しては遊び倒している仲間の顔を思い出して、ドーヴィはふむ、と顎をさする。

「ドーヴィ? 何かあったか?」
「いや。何でもない」
「本当か? どこかケガをしたりとかは……」
「してねえよ、俺があんな雑魚に後れを取るわけないだろうが。そんなことよりちゃんと前見て走れよ」
「わかってる!」

 馬を歩かせながら契約者のグレンと他愛のない会話をする。

 数多の人間の精を搾り取ってきたドーヴィには、信じられないぐらいの穏やかで大変に健全な契約生活だった。


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11月中に完結予定。とりあえずエントリーのため投稿……。
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