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本編
57)グレンのドーヴィ観察記(科目:保健体育)
しおりを挟む「いいか、グレン。俺は別にお前に見せる事自体は嫌じゃない」
「う、うん」
「だがな、俺が未成年であるお前にアレを見せると……天使に捕まる」
「つかまる」
グレンはおうむ返しに呟いてから目を零れそうなほどにまん丸に見開いた。
「ドーヴィ! だったら見せなくていい! しまってくれ! 直ちに!」
「まだ出してねえよ!?」
わあわあ言いながら両手で目を覆ってドーヴィから顔を背けるグレン。見せたらまずいとは言ったが、その反応にどことなく納得がいかないドーヴィ。
先に気を取り直したのは大人のドーヴィで、こほん、と咳ばらいをした。そして顔を背けたままのグレンの両頬を手で挟んでむぎゅうと押しつぶし。そのまま、ぐりん。背けている顔を自分の方へ向かせる。
「むぐ」
唇を突き出してタコの様な顔になったグレンをとりあえず笑ってからドーヴィはグレンの頬をむにむにと揉んだ。ドーヴィが丹念に世話をして、辺境と言う地で心身を休めたグレンの頬はもっちりもちもちである。無限にむにむにできる。
「ドーヴィ!」
「はっはっは悪い悪い」
むにむにし続けていたら、我慢ならなくなったグレンがぽかぽかとドーヴィの胸を叩き始めた。口では悪いと言いながらも全く悪びれた様子のないドーヴィに、グレンも不満の息を漏らす。
そして、グレンは肩を震わせて笑っているドーヴィの、無駄な肉のない顎を思い切り抓った。肉が無いからこそ、余計に痛いヤツ。
「いってえ!!!」
慌ててドーヴィがグレンから両手を放して顎を抑える。グレンはぷぅと頬を膨らませて「ドーヴィが悪いんだぞ!」と大いに抗議した。うむ、いつまでも遊んでいるドーヴィが悪いのは間違いない。
「ってて……悪かったって」
そんなドーヴィをグレンはじろりと見る。
「……今度、スケジュールを調整して魔物狩りに行きたい」
秘書官のドーヴィにスケジュールを何が何でも調整せよ、と命じる宰相閣下様だ。久々に、ぱーっと魔物相手に魔法を使ってストレス発散したいのだろう。
「へいへい閣下の仰せのままに」
「絶対だぞ? あとついでにランチも外で食べたい。サンドイッチは料理長に作って貰って、スープはドーヴィが作れ」
「わかったわかった」
……厳密には、魔物退治にかこつけてドーヴィとピクニックデートをしたい、とのこと。やれやれ、と思いながらも相変わらず可愛らしい取引内容で思わず顎の痛みも忘れるドーヴィだ。スケジュール調整も大切だが、クランストン宰相閣下が満足するスープづくりも重要だ。
またそのうちレシピを考えるか、と頭の隅にメモをしておいて。ドーヴィは改めて咳ばらいをしてグレンに向き直った。
「話を元に戻すぞ」
「脱線させたのはドーヴィだろ」
「悪かったって、機嫌直せよ」
「……うむ」
本当にドーヴィが謝っている、と判断して契約主様はようやくご機嫌を直したようだ。ここまでドーヴィにへこへこ頭を下げさせるグレンは、やはり歴代の契約主たちとは一味も二味も違う。
こんなにも武闘派の悪魔を従えるのが上手いだなんて、グレンには何か不思議なテイマーの才能でもあるのかもしれない。
まあとにかく。ドーヴィの話の続きを聞く気になったグレンは、ドーヴィの顔を見上げた。
「それで……見せたら、捕まるのだろう? それはダメだから、僕が諦める、という話ではないのか?」
「まあそれでもいいんだけどよ。お前の性教育の一環と思えばギリギリセーフじゃねえかって気がしてな」
「……本当か?」
不安そうに、グレンが首を傾げる。そんなグレンの頭をぽんぽんと撫でて、ドーヴィは微妙な顔をしながら乾いた笑い声をあげた。
「見せたらだめだから見せなければ良い。そういう魔法があるんだ」
「あるのか!」
魔法、という言葉にグレンはピンと背筋を伸ばして反応した。ムラムラがワクワクになってしまったが、それもまた可愛いのでヨシとしておく。目をキラキラと輝かせてドーヴィの魔法講座を待つグレンは、実に可愛いのだ。この可愛さでドーヴィのムラムラが浄化されるぐらい。
(いやいや性欲が無くなったらやべえって)
早く魔法を見せてくれ、とドーヴィにしがみついてねだるグレンの背後に勢いよくぶんぶんと振られている犬の尻尾を幻視しつつ。
ドーヴィは実に嫌そうな顔をしつつ、例の魔法を使った。そう、使いどころがねーよと言われていた、あの『モザイク魔法』である……!
グレンの目の前で、ドーヴィの右手がなぜか突然ぼやけ始めた。
「お、おお!?」
目の前に確かにドーヴィの右手があるはずなのに、その周辺だけが背景も含めてぼやけている。霧や靄とも違う、不思議なぼやけ方だ。強いて言えば、寒い冬の日に水面に張った氷の向こうを見ているような見え方だ。
グレンがそのぼやけている中心に手を突っ込む。その瞬間、グレンの手も同じようにぼやけた。何回か手を出し入れし、さらに中心にあるドーヴィの手をにぎにぎして、ようやく満足したようにドーヴィを見る。
「すごいな! これを使えば戦いのときに良い目くらましになるのでは!?」
「あー、この魔法、使用用途が限られているからそういう血なまぐさい事には使えねえんだ」
モザイク魔法は平和利用に限る、とされている。どういう理屈かはドーヴィも知らないが、なぜかこの魔法を戦争を含めた争いごとに使うと創造神から罰せられるのだ。
ちなみに今回の使用用途はセーフである。全くもって謎の魔法だ。
「これを使って俺のアレを隠せば……っておい! グレン、勝手に魔法を解除しようとするな!」
モザイク魔法を突破しようとしているグレンを見ていると、アダルト動画のモザイクをどうにか外せないかと四苦八苦している青少年たちを思い出すドーヴィだが、肝心のグレンは残念ながらそっち方面ではなく純粋に魔法が気になるだけだ。ピュアにすぎる。
そこからまたひと悶着と言う名の乳繰り合いがあったが、そこはおいておいて。不貞腐れながらもモザイク魔法の解析をようやく諦めたグレンを前に、ドーヴィは肩で息をしていた。
魔法の事となると途端に頑固でしつこく、そして聞き分けがなくなるグレンの相手は体力がいる。不健康で病弱で華奢な少年は一体どこへと驚かんばかりの変貌ぶりだ。
「ったく……お前が見たいのは魔法じゃなくてコッチだろうが」
むすっと唇を尖らせているグレンの手を取って、固くしておいた股間へと導く。強引にでもやらなければ、グレンは魔法から離れてくれない。
一息の間を置いてから、かなり遅れてグレンは顔を真っ赤にした。何とか魔法からアダルトに意識を戻してくれたようだ。やれやれ、とドーヴィは心の中で嘆息する。
無言のまま、さわさわとドーヴィの股間を撫でるグレン……の頭をついつい子供相手のように撫でるドーヴィ。熱心にドーヴィが髪に良いものをあちこちから取りよせて完璧にメンテナンスしている黒髪は、さらさらとドーヴィの指先を流れていく。
しばらく、グレンの好きなようにさせてから。ドーヴィは股間全体にモザイク魔法をかけた。ぼや~っとするドーヴィのシンボル。
……ドーヴィからすると恥ずかしさしかないのだが、グレンは目をぱちぱちとさせて興味深そうに見ていた。仕方がない、この世界に『大切なところはモザイクで隠す』などという文化はないのだから。
モザイク魔法独特の妙な恥ずかしさを理解できるのは、この世界ではドーヴィ以外に天使達しかいないだろう。
まあとにかく、少しだけグレンの手を退かすと、ドーヴィはずるりと下着ごとズボンを下へずらした。
ドーヴィが着用している衣服は機能性を重視した戦士や傭兵が着用するものだ。故に、ブツを出す隙間が用意されているわけもなく、隙間なくぴっちりと縫われている。時に毒の沼や不衛生な川を渡る職業の人間にとって、大切なのは出す事よりも守る事。
そういうわけで、ドーヴィが下着を太もも辺りまで下げた事で、ついにドーヴィのドーヴィが飛び出したのだった。ついに! インキュバスなのに! 召喚されてから一体どれだけの時が過ぎたことか!
「うわっ!」
温泉などで触り合いをした事はあっても、まじまじと見た事はなかったグレンにとって、ぼやけた空間の向こうでもわかるほどの存在感を放つ巨大なブツは驚きしかなかった。というか、自分のアレと違い過ぎないか? これが悪魔の体……?
「まーた余計なこと考えてんじゃねえんだろうな。ちなみにこれはこの世界の人間の平均サイズだ」
「そ、そうなのか!? ……では、僕も……?」
「いやそれは……あー……あれだ、お前の父親も兄のレオンもこんなもんだろう」
ほお、とグレンは感嘆の息を漏らした。グレンの疑問をドーヴィが華麗にスルーしたことにグレンは気づいていない様だった。
嘘は言わないが本当の事も言わない。まあ……まあ、遠い将来、もしかしたらこのサイズまでグレンがぐんぐん成長する可能性がないこともない……から……たぶん。
モザイクのぼやぼやの中でグレンが手を彷徨わせてる。ドーヴィはその手を持つと、そっと自身の分身へと当てた。
「す、すごいな……熱い……どくどくしてる」
頬を桃色に染めながら、目をきらきらとさせてドーヴィの実物を直で触るグレン。もちろん、グレンとて触った事はあるのだが……それでも、やはり珍しさが勝つ。
初心な可愛らしい感想を言われて、ドーヴィも機嫌が良くなってくる。歴代の契約主は誰もがもっと爛れた感想しかなかった。それと違うこのグレンの子供らしい感想の新鮮な事よ。何回聞いても面白い。
グレンの手つきはどう見ても性的なものではなく、ただそこにあるものを触って確かめているだけだ。当然、この程度でドーヴィが出すまでに至るわけもなく。……まあインキュバスとしての能力で出そうと思えばいつでも出せるが。
「グレン、それじゃあ力が弱すぎるな……自分でやるときは自分で感覚を掴めばいいが、もう少し強くないと難しいぞ」
いろいろと脱線した気を取り直して、ドーヴィは本来の性教育に戻る。何とかグレンにも健全な自慰というものを覚えて貰いたい。トラウマの克服はもちろんとして、やはり貴族の男としてもそれぐらいはできた方が良いだろう。
ドーヴィはグレンの手に自分の手を重ね合わせて、力強く擦った。
「うっ……こ、これでいいのか?」
「そうだ。俺はこれぐらいがいい。お前も今度自分でやってみるといい」
「う、うん」
さりげなくグレンを一人遊びに唆しつつ。グレンが目を白黒させている間にもドーヴィはグレンの手を使って刺激を続ける。
さて、何度も確認するがドーヴィはインキュバスだ。子守や秘書や護衛のイメージが強すぎるがインキュバスだ。だから、射精のタイミングも量も全て自由自在に選べる。
さらに、本来であれば天使しかアクセスできないこの世界のデータベースについても、性的な情報についてであればドーヴィはアクセスできるのだ。正式な権限ではないので、いわゆる不正アクセスの一種ではあるが。
他分野はほぼ不可能なのに対して、先ほどのような「成人男性の平均的膨張率」などという大変に露骨なデータは取得できる。悪魔のルールに従っていれば、そういう点でも微妙に優遇はされるのだ。
まあとにかく。今回はあくまでもグレンの性教育が目的であるから、ドーヴィはこの世界の平均的な数字に全てを揃えていく。射精までの時間、出る量、濃さ、飛距離……。
(こんなもんか……っとタオルタオル)
グレンが夢中になっている横で、ドーヴィはそろそろフィニッシュが近いという事を察してタオルを手繰り寄せる。ドーヴィなら魔法の一つで様々な掃除もできるが、グレンはそうもいかない。
グレンには、他を汚さないやり方を覚えて貰わなければ。
「そろそろ出そうだと思ったら、シーツを汚さないようにタオルを持ってくるんだ」
「む……閨教育でやったぞ! その後、タオルを焼却する必要があるのだろう?」
自慢げに胸を張ってそう言うグレンの前で、ドーヴィは盛大に心の中でズッコケた。閨教育で何を教えているかと思えばそっちか!
まあ、仕方がないのだ。グレンは貴族子息であり、その精液、つまり血統には重要な意味がある。わざわざ国に登録して管理するほどのものなのだから、悪用されないようにその場で始末しなければならないのだろう。
(……にしても、そっちじゃなくてもっと重要な事を教えて欲しかったぜ……)
やれやれ、と何度目かの嘆息をしつつ、グレンの手を取りドーヴィはタオルの上に置かせた。グレンが目を瞬かせている間に、ドーヴィは股間のアレに力を入れる。
「グレン、出すぞ」
……本来ならもっとアレでソレな時に最高に盛り上がって言うはずなのに。なぜ契約主を持ったインキュバスである自分が、一人で致して一人で出さなければならないのに。
どことなくむなしさを感じつつ、ドーヴィはグレンが諸々を理解する前に……どぷっ、とグレンの手にその精を吐き出した。
「うわぁっ!」
白い液体が手にかかり、グレンは咄嗟に手を引っ込める。まあそうなるだろうな、とは思ってはいたが……。
「おいおい、見たいって言ったのはお前だろうが」
「うっ、そ、そうだけど!」
べたべたになった手を前に、グレンは微妙な顔をしつつも、じっくりと観察している。そして視線をモザイクの方へ移せば、そこには先ほどの硬さを失って縮みつつあるドーヴィのイチモツがあった。
視線を感じたドーヴィが保健体育の授業のごとく、解説をする。
「今回出したのが、成人男性の平均的な量だな。とは言っても、量については個人差が相当あるもんだ」
「そ、そうなのか……なんだか……ねちょねちょする」
ねちょねちょ。これが本当にアレを触って射精した後のインキュバスとその契約主の会話だろうか?
「出せばすっきりするし、膨らみも戻る。確か閨教育でも『適度に出せ』とは教わったんだろう?」
「……うん。本当は出した方がいいって……」
「おう。だが、無理に出すほどじゃない。自分が出したいときに、出す。んで、すっきりする」
「………………うん」
グレン曰くの『ねちょねちょ』を指で持て余しながら、グレンは神妙に頷いた。
「ほら、手を貸せ。俺のやつはまあどうでもいいだろうが……一応お前の作法に乗って燃やしておくか」
ねちょねちょだらけになったグレンの手をドーヴィはタオルで拭い、ついでに洗浄の魔法もかけた。そしてグレンが手で受けきれなかった分と共に太ももに飛び散った分を拭く。
この辺の後始末も、ドーヴィはわざとグレンに見せてやっている。ドーヴィなら魔法一つで全て片付くと言うのに。これもまた、重要な性教育の一つだ。いつか、グレンが一人で致したくなった時のように。
そして全てを拭い去り、一枚のタオルをドーヴィは右手の上でふわりと燃やし尽くした。その様子をグレンは目を丸くしてみている。手品のように、宙でタオルは灰となって消えた。
「……お前は火の始末に注意して燃やせよ」
「う、うむ。その辺は、ちゃんと閨教育で習ったから大丈夫だ」
この時のドーヴィは知らなかったが、こういった時のタオル以外にも機密の書状やその他をその場ですぐ燃やせるように、グレン含め貴族の部屋には一般的に『鉄の桶』が用意されている。そこにタオルを入れて、魔法で火を点けて燃やすだけだ。
「それから、結構わかりやすい臭いがするからな。窓を開けてある程度換気しておくのもいいぞ」
いろんな世界でいろんな青少年たちが涙してきた『イカ臭い』事件だ。グレンには気を付けて貰いたいところ。
(ま、俺がいるうちはそんなミスはさせないけどな)
窓を開けに行ったグレンの背を見つつ、ドーヴィは服装を元に戻す。モザイク魔法も解除すれば、就寝直前の状態にリセット完了だ。
戻ってきたグレンを手招きし、ベッドの上にあぐらをかいたドーヴィはそれなりに真面目な声で尋ねる。
「で、どうだった、見た感想は」
「感想……ねちょねちょしてた」
「……そうだな」
そうだな……そうだなぁ、ねちょねちょだなぁ。危うく頭を抱えそうになるドーヴィだが、グレンが慌てたように続ける。
「い、いや、その! 思っていたより……簡単に出るんだなって……」
グレンの本当の感想。ドーヴィが、一番聞きたかった言葉だ。
「……だろ? 出るときはあっさりしたもんさ、そんな身構える必要はねえ」
「そうなんだな……。僕は、もっと大変なのかと思ってた。あ、あと! 出した後も、ドーヴィが何とも無さそうで……すごく疲れたり、苦しくなったりするのかなって、思ってたから……」
「はっはっは、気持ちいモンだし、出したらすっきりするんだよ」
一生懸命に思った事を言ってくれるグレンを愛おしく思い、ドーヴィはグレンを膝の上に抱え上げる。
その感想からも、よくわかった。グレンは『出すのにとても苦しい思いをして、出した後も苦しいのが射精である』と考えていたことに。
(こりゃあ実演して正解だったな)
……改めて、ドーヴィはしみじみと思う。まさか、青少年のお楽しみイベントである『射精』をそんなに苦しくて辛いものだと思っている人間がいるとは、インキュバスであるドーヴィには全く予想できなかったのだ。
少なくとも、グレンの感想を聞く限り、その固定観念に楔を打ち込むことができたようだ。
「言っておくが俺が悪魔だから、というのは関係ないからな。人間だって同じようになるし……今回はこの世界の平均的な状態にいろいろと合わせてある」
「そうなのか……みんな、苦しくなったりしないのか……」
ぽつり、とグレンが呟く。グレンにとっては、苦しくて、辛くて、嫌なことでしかない。薬で無理に高められ、心身ともに暴力を振るわれながら無理に出した経験しかなかったから。
そんなグレンを優しく撫でてやりながら、ドーヴィはなるべくにこやかに笑いかける。
「お前もいつか出してみりゃわかるさ。見てる感じ、だんだん状態は良くなってきてるからな」
「……うん」
「さあ今日はもう寝るぞ、もう遅い時間だ」
ドーヴィはそう言って膝からグレンを下ろし、ベッドに寝かしつける。グレンがそこでまた、ドーヴィを見上げて、きゅ、とドーヴィの袖をつかむものだから……ドーヴィもそのまま一緒にベッドへ潜り込んだ。
「なあドーヴィ」
「なんだ?」
「休暇で辺境にいる間に……ちゃんと出せるようになりたい」
「……そうか」
グレンの声は震えていたが、その言葉には決意が宿っていた。恐怖に立ち向かう契約主を優しく抱きしめ、つむじに口づけを落とし。
「なあに専門家の俺がついてる。また今度、チャレンジしてみるか」
「……うん!」
ドーヴィの力強い言葉にグレンは嬉しそうに返事をしたのだった。
---
めちゃくちゃ長くなった2話分ありますすみません
この話は エ ロ コ メ です
コメディ
コメディなんよ
コメディだからモザイク魔法で戦争をしちゃいけません
それはそれとして、やっぱり年の離れた男友達(?)みたいに恋人ではない距離感でわちゃわちゃ遊んでいる二人も好きです
すみませんどうしても途中でR18に筆が滑ったので何度も書き直しているうちに微妙な話になってしまいました……
でも手に精液がかかるのは地上波アニメでやってたからセーフって知ってる
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