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本編
閑話4)ドーヴィとグレンのバレンタイン
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いつもの時系列関係なし季節ネタです
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「おかしい」
ドーヴィは低い声で呟いた。おかしい、おかしすぎる。
何がおかしいかと言えば――それは、世間の雰囲気だ。明日はバレンタインデー。となれば、数日前からどこか浮ついた雰囲気にもなるだろうし、各店だって商魂逞しくバレンタインに合わせてイベントなりフェアなり開催するだろうに。
ところが、王城の中はもちろん、城下町へ出向いても何一ついつもと変わらない。チョコの甘ったるい匂いもしなければ、可愛らしいハートだらけの装飾もない。
「なあグレン」
「なんだ?」
バレンタインデー前日の夜。既に寝る準備を整え、余った時間で仕事をしているグレンに、ドーヴィは我慢できず声を掛けた。こうなったらもう聞くしかない。
「明日、バレンタインじゃねえのか?」
「ばれん……? 聞き慣れない単語だが、それはなんだ?」
書類から顔を上げたグレンは首をこてんと傾げた。
……それを聞いたドーヴィの衝撃たるや。
「バレンタインだよバレンタイン!」
「ばれ……ばれたんいん……」
「違う! バレンタインデー!」
バレンタインが言えなくて口をもごもごさせるグレンは可愛いが、今はそういう問題ではない。
「マジかよ……」
ドーヴィは顔を手で覆って天を仰いだ。どうやらこの世界、バレンタインという文化は実装されていないらしい。節分があるのに? バレンタインがない?? どうなってるんだこの世界を作ったやつの脳みそは。非モテ天使が私怨でバレンタインだけ除外したんじゃないんだろうな。
「ドーヴィ、その、ばれんたいん、とは何なのだ? 新しい魔法か? 悪魔の文化か?」
興味を引かれたグレンが、仕事を放り出してベッド端に座っていたドーヴィの元へとことことやってくる。
おかしい、今頃はバレンタインにかこつけて間違いなくもじもじ照れ照れしたグレンを美味しく頂くはずだったのに。現実は、ピュアな瞳でドーヴィを見上げる好奇心旺盛な少年がいるだけだ。
「あーバレンタイン、っつーのは……まあ、そうだな、悪魔のイベントごとっつーか」
「ほう! それはどんな……お祭り? なのか?」
全く字面からは想像できないようで(それはそうだ、バレンタインは確かただの人名だったはずだ!)グレンは口を濁すドーヴィに話の続きをねだる。
さすがに異界の文化をひょいひょい持ち込むことは許されない。ドーヴィは少し考えた後に、グレンに口外しないように言えばいいか、と判断した。
「おう、悪魔のお祭り、な。だから絶対他の人には言うなよ。アルチェロはまあ、いいが……あんま広めたくない」
「わ、わかった。そうだな、悪魔のお祭りを広げてしまうと……教会に睨まれるかもしれん」
グレンはさっと顔を引き締め、重々しく頷いた。グレンの口の堅さは貴族当主らしく信頼できる。ドーヴィはグレンが納得したのを確認してからバレンタインの説明を始めた。
「バレンタインはあれだな、好きな相手にチョコレートを贈るお祭りだ」
「むむ、チョコレートか……なかなか、高尚なお祭りだな」
あいにく、このクラスティエーロ王国ではチョコレートは希少品となっている。辺境伯であるグレンでも、1年に1度食べる機会があるかどうかだ。
難しい顔で悩むグレンに、ドーヴィは首を振る。
「チョコレートの入手が厳しければ、別に他のお菓子でもいいし、お菓子以外でも何でもいい。重要なのは、好きな相手にプレゼントをするって事だ」
なるほど、とグレンは再度頷いた。何となく、目がキラキラしているグレンに更なる説明を求められている気がして、ドーヴィの口も軽くなる。
「女性が男性に、っていうルールもある場合もあるが、まあこの国は同性愛もOKなんだろう? だからその辺は気にせず、好きな相手に日ごろの感謝と気持ちを伝える祭りだって思っておけばいい。中には義理チョコって言ってな、仕事仲間に配ったり、家族に渡したりする人もいるんだ」
「おお! それはなかなか素晴らしい祭りではないか! できる事なら導入したいが……悪魔の祭りでは、やはり厳しいか」
「まあなぁ……さすがに、そのまんまは無理だな。多少アレンジして、別の季節に似たような感謝祭をやればいいんじゃないか」
「なるほど、感謝祭か……」
グレンは目を瞬かせた後、顎に手を当てて考え込み始めた。なかなか娯楽も少なく、さらに情勢も安定しないクラスティエーロ王国に少しでも寄与できないかと考えているのだろう。
真面目だなぁ、と思いながらドーヴィはベッドに背を投げ出した。今年のバレンタインは何も無しで終わりそうだが、まあグレンが夢中になれるネタを提供できたのなら良しとしよう。文化がない世界で、バレンタインのチョコをねだっても仕方がない。
昔の契約者の中には、チョコレートを使ったハードなプレイをバレンタインにした奴もいたな……とのほほんとドーヴィが思い出を振り返ってる時。つまり、完全にノーガードで何も構えを取っていなかった時。
「……ドーヴィ」
「あン? なんだ?」
ひょい、とグレンが寝転がっているドーヴィの顔を覗き込む。
「僕は、今日、ばれんたいんというものを知ったから、何も用意できていないのだが……」
「ああ、そりゃ仕方ねえよ。明日も確か丸一日仕事だろ? 俺も貰う側のつもりでいたから用意してねえし」
そう言えば対になるホワイトデーについても説明した方がいいか、とドーヴィは思い直す。ドーヴィはバレンタインにグレンからチョコを貰って、ホワイトデーにきっちり大人のお返しをする気満々だったのだ。
そういうわけで、先ほどまで真面目な顔をしていたはずのグレンが、頬をピンク色に染めてどこかもじもじとしていることに気づかなかった。ドーヴィ、あまりにも迂闊すぎる。
「じゃ、じゃあ、僕をたくさん食べていいぞ! バレンタインのチョコレート代わりだ!」
そう言って、グレンは「ん!」と大きく両腕を広げた。どーんと来いと言わんばかりの、盛大な広げっぷり。
「……ぶふぉぉっ!!!」
ドーヴィは思い切り噴き出した。そのまま、ベッドの上をごろんと転がって咽る。めっちゃ咽る。
「ドーヴィ!? どうした!?」
「どうもこうも……お前……なんつーことを……」
慌てたグレンが背中を摩ってくれるが、ドーヴィはそれどころではない。
(バレンタインのプレゼントはわ・た・し♡ ってか!? 天然でそれをやるのかお前はよぉ!?)
かろうじて、口には出さず心の中でだけ吠える。悶絶して震えるドーヴィを前に、グレンはおろおろとしていた。
「い、医者を……」
「いや、医者はいらない。大丈夫だ、復活した」
医者を呼ばれたところでどうしようもない。「グレンの天然が炸裂して大怪我を負った」と説明できるわけもないのだから。
「グレン、たくさん食べていい、って言ったよな?」
「ああ! 魔力でも……その、精力でも、ドーヴィが好きなだけ食べると良い」
少し言い淀みつつも、グレンは視線を落として恥ずかしそうにしながらそう言った。なるほど、魔力でも精力でも。
「……そうだな、お前がそんなストレートに言うわけないよな……」
「……? ドーヴィ、僕の発言は何か変だったか?」
「いーや、何でもねえよ。……じゃ、ありがたく精力、たっぷり食べさせてもらおうかね」
ドーヴィはベッドの上にグレンを押し倒す。グレンは相変わらず目を伏せて羞恥に頬を染めつつも、抵抗することなくドーヴィの手を大人しく受け入れた。
……ドーヴィの思っていたバレンタインとは違ったが、結局はグレンを美味しく頂けたらしい。
めでたしめでたし。
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エッチなシーンはちょっと私に書く体力がないのと長すぎるのでカットしました
グレンくんの無自覚天然お誘いは本当に可愛い……
ハッピーバレンタイン!
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「おかしい」
ドーヴィは低い声で呟いた。おかしい、おかしすぎる。
何がおかしいかと言えば――それは、世間の雰囲気だ。明日はバレンタインデー。となれば、数日前からどこか浮ついた雰囲気にもなるだろうし、各店だって商魂逞しくバレンタインに合わせてイベントなりフェアなり開催するだろうに。
ところが、王城の中はもちろん、城下町へ出向いても何一ついつもと変わらない。チョコの甘ったるい匂いもしなければ、可愛らしいハートだらけの装飾もない。
「なあグレン」
「なんだ?」
バレンタインデー前日の夜。既に寝る準備を整え、余った時間で仕事をしているグレンに、ドーヴィは我慢できず声を掛けた。こうなったらもう聞くしかない。
「明日、バレンタインじゃねえのか?」
「ばれん……? 聞き慣れない単語だが、それはなんだ?」
書類から顔を上げたグレンは首をこてんと傾げた。
……それを聞いたドーヴィの衝撃たるや。
「バレンタインだよバレンタイン!」
「ばれ……ばれたんいん……」
「違う! バレンタインデー!」
バレンタインが言えなくて口をもごもごさせるグレンは可愛いが、今はそういう問題ではない。
「マジかよ……」
ドーヴィは顔を手で覆って天を仰いだ。どうやらこの世界、バレンタインという文化は実装されていないらしい。節分があるのに? バレンタインがない?? どうなってるんだこの世界を作ったやつの脳みそは。非モテ天使が私怨でバレンタインだけ除外したんじゃないんだろうな。
「ドーヴィ、その、ばれんたいん、とは何なのだ? 新しい魔法か? 悪魔の文化か?」
興味を引かれたグレンが、仕事を放り出してベッド端に座っていたドーヴィの元へとことことやってくる。
おかしい、今頃はバレンタインにかこつけて間違いなくもじもじ照れ照れしたグレンを美味しく頂くはずだったのに。現実は、ピュアな瞳でドーヴィを見上げる好奇心旺盛な少年がいるだけだ。
「あーバレンタイン、っつーのは……まあ、そうだな、悪魔のイベントごとっつーか」
「ほう! それはどんな……お祭り? なのか?」
全く字面からは想像できないようで(それはそうだ、バレンタインは確かただの人名だったはずだ!)グレンは口を濁すドーヴィに話の続きをねだる。
さすがに異界の文化をひょいひょい持ち込むことは許されない。ドーヴィは少し考えた後に、グレンに口外しないように言えばいいか、と判断した。
「おう、悪魔のお祭り、な。だから絶対他の人には言うなよ。アルチェロはまあ、いいが……あんま広めたくない」
「わ、わかった。そうだな、悪魔のお祭りを広げてしまうと……教会に睨まれるかもしれん」
グレンはさっと顔を引き締め、重々しく頷いた。グレンの口の堅さは貴族当主らしく信頼できる。ドーヴィはグレンが納得したのを確認してからバレンタインの説明を始めた。
「バレンタインはあれだな、好きな相手にチョコレートを贈るお祭りだ」
「むむ、チョコレートか……なかなか、高尚なお祭りだな」
あいにく、このクラスティエーロ王国ではチョコレートは希少品となっている。辺境伯であるグレンでも、1年に1度食べる機会があるかどうかだ。
難しい顔で悩むグレンに、ドーヴィは首を振る。
「チョコレートの入手が厳しければ、別に他のお菓子でもいいし、お菓子以外でも何でもいい。重要なのは、好きな相手にプレゼントをするって事だ」
なるほど、とグレンは再度頷いた。何となく、目がキラキラしているグレンに更なる説明を求められている気がして、ドーヴィの口も軽くなる。
「女性が男性に、っていうルールもある場合もあるが、まあこの国は同性愛もOKなんだろう? だからその辺は気にせず、好きな相手に日ごろの感謝と気持ちを伝える祭りだって思っておけばいい。中には義理チョコって言ってな、仕事仲間に配ったり、家族に渡したりする人もいるんだ」
「おお! それはなかなか素晴らしい祭りではないか! できる事なら導入したいが……悪魔の祭りでは、やはり厳しいか」
「まあなぁ……さすがに、そのまんまは無理だな。多少アレンジして、別の季節に似たような感謝祭をやればいいんじゃないか」
「なるほど、感謝祭か……」
グレンは目を瞬かせた後、顎に手を当てて考え込み始めた。なかなか娯楽も少なく、さらに情勢も安定しないクラスティエーロ王国に少しでも寄与できないかと考えているのだろう。
真面目だなぁ、と思いながらドーヴィはベッドに背を投げ出した。今年のバレンタインは何も無しで終わりそうだが、まあグレンが夢中になれるネタを提供できたのなら良しとしよう。文化がない世界で、バレンタインのチョコをねだっても仕方がない。
昔の契約者の中には、チョコレートを使ったハードなプレイをバレンタインにした奴もいたな……とのほほんとドーヴィが思い出を振り返ってる時。つまり、完全にノーガードで何も構えを取っていなかった時。
「……ドーヴィ」
「あン? なんだ?」
ひょい、とグレンが寝転がっているドーヴィの顔を覗き込む。
「僕は、今日、ばれんたいんというものを知ったから、何も用意できていないのだが……」
「ああ、そりゃ仕方ねえよ。明日も確か丸一日仕事だろ? 俺も貰う側のつもりでいたから用意してねえし」
そう言えば対になるホワイトデーについても説明した方がいいか、とドーヴィは思い直す。ドーヴィはバレンタインにグレンからチョコを貰って、ホワイトデーにきっちり大人のお返しをする気満々だったのだ。
そういうわけで、先ほどまで真面目な顔をしていたはずのグレンが、頬をピンク色に染めてどこかもじもじとしていることに気づかなかった。ドーヴィ、あまりにも迂闊すぎる。
「じゃ、じゃあ、僕をたくさん食べていいぞ! バレンタインのチョコレート代わりだ!」
そう言って、グレンは「ん!」と大きく両腕を広げた。どーんと来いと言わんばかりの、盛大な広げっぷり。
「……ぶふぉぉっ!!!」
ドーヴィは思い切り噴き出した。そのまま、ベッドの上をごろんと転がって咽る。めっちゃ咽る。
「ドーヴィ!? どうした!?」
「どうもこうも……お前……なんつーことを……」
慌てたグレンが背中を摩ってくれるが、ドーヴィはそれどころではない。
(バレンタインのプレゼントはわ・た・し♡ ってか!? 天然でそれをやるのかお前はよぉ!?)
かろうじて、口には出さず心の中でだけ吠える。悶絶して震えるドーヴィを前に、グレンはおろおろとしていた。
「い、医者を……」
「いや、医者はいらない。大丈夫だ、復活した」
医者を呼ばれたところでどうしようもない。「グレンの天然が炸裂して大怪我を負った」と説明できるわけもないのだから。
「グレン、たくさん食べていい、って言ったよな?」
「ああ! 魔力でも……その、精力でも、ドーヴィが好きなだけ食べると良い」
少し言い淀みつつも、グレンは視線を落として恥ずかしそうにしながらそう言った。なるほど、魔力でも精力でも。
「……そうだな、お前がそんなストレートに言うわけないよな……」
「……? ドーヴィ、僕の発言は何か変だったか?」
「いーや、何でもねえよ。……じゃ、ありがたく精力、たっぷり食べさせてもらおうかね」
ドーヴィはベッドの上にグレンを押し倒す。グレンは相変わらず目を伏せて羞恥に頬を染めつつも、抵抗することなくドーヴィの手を大人しく受け入れた。
……ドーヴィの思っていたバレンタインとは違ったが、結局はグレンを美味しく頂けたらしい。
めでたしめでたし。
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ハッピーバレンタイン!
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