41 / 41
第41話 僕はレイジ 【完結】
しおりを挟む
『私は宮廷直属バルフェス学院の学院長、デニルです。学生トーナメント決勝が終わったばかりではありますが、皆様にお知らせがございます』
リング上のデニル学院長は、魔導拡声器を使って、観客に話し始めた。僕の試合直後だというのに、自分の言いたいことを話し始めるのか?
『我がバルフェス学院は、今後の王国の平和を考え、そして学生武闘家の育成を、いつも考えております』
デニル学院長は胸を張り、演説をしている。そして彼はチラリと僕を見て、フン、と鼻で息をしてから言った。
『そのために、グラントール王国にある全校生徒千人以下の武闘家養成学校をまとめあげることにしました。その中に、有名なエースリート学院やゾーグール学院などもございます』
僕は悔しかった。アリサ、ケビン、ベクターも悔しそうな表情をしている。どうして僕らのエースリート学院が、無くならなければならないのか?
『この学生トーナメントを来年もしっかり続けるためには、今後は教育制度の改革も視野に入れ──」
デニル学院長の立派な演説の後ろで、ルイーズ学院長の声がした。
「では、よろしくお願いします」
「うむ」
ルイーズ学院長とともにリング上に上がってきたのは、一人の男性──老人だった。
「う、うわっ!」
僕は声を上げてしまった。何と、リング上に上がってきたのは、王冠を被った男性──グラントール王国国王だったのだ。ルイーズ学院長が、来賓席に座っていたグラントール王を連れてきたらしい。
グラントール王は、デニル学院長に言った。
「デニル! よさんか」
『ん? 何だ? ……ひ、ひいっ!』
デニル学院長は、王冠を被った国王を見て、飛び上がってしまった。王は静かに言った。
「その魔導拡声器をよこしなさい」
「い、いえ……いや、は、はひっ」
デニル学院長は震える手で、魔導拡声器をグラントール王に手渡した。
グラントール王は観客に向かって、魔導拡声器を使い、声を上げた。
『あー、皆の者、今のバルフェス学院の学院長、デニルの話だが』
観客はざわめいている。
『すべて無しだ』
僕らは驚いて、グラントール王を見た。
「な、なにを……」
デニル学院長は真っ青な顔になっていたが、国王の話を止めるわけにはいかない。
『エースリート学院から、この歴史ある学生トーナメント大会で優勝者が出た。その学院を無くすわけにはいかない』
国王は、僕とルイーズ学院長を見た。
『そもそも国王の私は、バルフェス学院に、様々な武闘家養成学校が吸収合併される話など、今日まで聞いていなかった! 先程聞いて、驚いた。真面目に武術を学んでいる学生を驚かせ、傷つける行為を、私は許さん! どんな事情があってもだ!』
グラントール王は、デニル学院長をにらみつけた。デニル学院長は口をあんぐり開けている。
グラントール王は話を続けた。
『今まで通り、学生たちは武術の訓練を、それぞれの学校で、いそしんでもらう。エースリート、ゾーグール、その他の吸収合併される予定だった学院は、そのまま。吸収合併の話とやらは、無しだ。わかったか、バルフェス学院の学院長、デニルよ!』
「え? それは……は、ははあっ! わ、わかりましたぁっ!」
デニル学院長は、国王に土下座しようとした。しかし国王は、「いや、謝る相手を間違っておるぞ」と言った。
「デニルが謝るべきなのは、レイジ・ターゼットやルイーズ学院長たちなのではないかね? おぬしは、彼らに脅しともとれる発言をしたのだろう? 教育者として、謝罪せねばいかんぞ!」
デニル学院長は、「は、はい!」と言って、僕とルイーズ学院長に向き直った。
「レイジさん、ルイーズ学院長、も、申し訳ございませんでしたあっ」
デニル学院長は、声を上げ、土下座をした。
はあー、まいったなぁ。僕は頭をかいた。
ウオオオオッ
観客は歓声を上げている。
でもこれで、エースリート学院は、救われたわけだ。……助かったんだ! 僕とアリサはホッとして顔を見合わせた。
ルイーズ学院長も、笑顔を見せている。
グラントール王は、魔導拡声器を審判員に手渡した。デニル学院長といえば、あわててリング下に逃げるように降り去ってしまった。
「君が、レイジ・ターゼットかね?」
国王が僕にそう聞いた。僕は直立不動で返事をした。
「は、はい!」
「両親がいない、と聞いたが、どうやって生活をしておる?」
「ギ、ギルドの書類整理のアルバイトをしております」
「ほほう……。この学生トーナメントには、優勝賞金はなかったな。では、私から特別に、君に報奨金を授けよう。私も含め、国民を熱狂させ、楽しませてくれたのだからな。君に差し上げるのは、五百万ルピーくらいならよかろう」
「ご、五百万……?」
僕は頭がくらくらした。聞いたこともない大金だ。国王は続ける。
「それで、レイジよ。君の本当の願いは何かね?」
「えっ、ね、願いですか?」
「そうだ。金では解決できない願いなど、あるなら聞くが」
「えーっと、その……」
僕はまごついた。しかし、すぐに言った。
「僕はサーガ族の生き残りです。その故郷といわれる、『東の果ての国』に行きたいです!」
「ほほう! 武術──武闘家の本拠地であり、宮廷護衛隊の本部がある、東の果ての国か……よかろう!」
グラントール王は言った。
「レイジ・ターゼットの優勝を祝し、我がグラントール王国から、君たちが東の果ての国に行くことができるよう、手配しよう! では、またな」
グラントール王はリングを降り去った。万雷の拍手だ。
「ねえ、見て。レイジ君」
いつの間にかリングに上がってきたララベルが、水晶球を僕に見せた。
「ほら、君がディーボとの闘いの中で発動した、最後のユニークスキル……分かったよ。この水晶球は新しい情報が出ると、『新着!』と表示されるの。そこを見て」
「……あっ」
僕は声を上げた。そこには僕のスキルが映し出されている。
レイジ・ターゼットのスキル
【スキル】大魔導士の知恵 常人の七倍の判断力
【スキル】龍王の攻撃力 常人の七倍の攻撃力
【スキル】獣王の筋力 常人の七倍の筋力
【スキル】神速 常人の七倍の瞬発力
【ユニークスキル】神の加護 神の加護により、人の悪意をはね返す
【ユニークスキル】勇者の凱旋 1・人々の応援、声援、愛情を力、強さに変換できる 2・常人の三十倍、人々から愛される 3・このユニークスキルを持つ者は、「勇者の生まれ変わり」である←新着!
「すごい試合だったぞ、レイジ!」
「また試合、見せてくれよ!」
「ファンになったぞー!」
観客から声援が飛んでいる。
僕は手を挙げて応えた。
アリサやルイーズ学院長、ケビン、そしてリング下にいるベクターとも喜び合った。
僕は歓喜の中に、幸せの中に、そして人々の愛の中に包まれていた。
──完──
☆作者よりお知らせ
この作品は、たくさんの方に読んでいただきました! 本当に感謝しております。
続きはいつか書こう、と思うのですが、多分ずっと後のことだと思います。
ですから、この第41話で、一応「完結」ということにしたいと思います!
どうもありがとうございました!
参考動画
YouTube
・【宇城憲治】極真はじめ、フルコン空手家も一目おく技とは? Kenji Ushiro taught own Karate to Kazumi and Iwasaki Kyokushin.
気ままにチャレンジ
・戦闘者と"ナイフ"を持ってガチで戦ってみた!!【ウェイブ創始者vsウェイブマスター】
狂武蔵たくちゃんねる
・パーフェクト!柔道技集#01~手技~【J SPORTS 876】
876TV
・【パッキャオ】 ノーモーションパンチ 視点カメラ、分析、実践!
一物語
・三日月蹴りの蹴り方講座【極真空手】
Yuzo Suzuki KARATE & fitness
・日本拳法 直突き(中間)【進化版】
葛西貴順
・攻撃を凌駕する「受即攻技」Mumonkai Karate
Butaman
リング上のデニル学院長は、魔導拡声器を使って、観客に話し始めた。僕の試合直後だというのに、自分の言いたいことを話し始めるのか?
『我がバルフェス学院は、今後の王国の平和を考え、そして学生武闘家の育成を、いつも考えております』
デニル学院長は胸を張り、演説をしている。そして彼はチラリと僕を見て、フン、と鼻で息をしてから言った。
『そのために、グラントール王国にある全校生徒千人以下の武闘家養成学校をまとめあげることにしました。その中に、有名なエースリート学院やゾーグール学院などもございます』
僕は悔しかった。アリサ、ケビン、ベクターも悔しそうな表情をしている。どうして僕らのエースリート学院が、無くならなければならないのか?
『この学生トーナメントを来年もしっかり続けるためには、今後は教育制度の改革も視野に入れ──」
デニル学院長の立派な演説の後ろで、ルイーズ学院長の声がした。
「では、よろしくお願いします」
「うむ」
ルイーズ学院長とともにリング上に上がってきたのは、一人の男性──老人だった。
「う、うわっ!」
僕は声を上げてしまった。何と、リング上に上がってきたのは、王冠を被った男性──グラントール王国国王だったのだ。ルイーズ学院長が、来賓席に座っていたグラントール王を連れてきたらしい。
グラントール王は、デニル学院長に言った。
「デニル! よさんか」
『ん? 何だ? ……ひ、ひいっ!』
デニル学院長は、王冠を被った国王を見て、飛び上がってしまった。王は静かに言った。
「その魔導拡声器をよこしなさい」
「い、いえ……いや、は、はひっ」
デニル学院長は震える手で、魔導拡声器をグラントール王に手渡した。
グラントール王は観客に向かって、魔導拡声器を使い、声を上げた。
『あー、皆の者、今のバルフェス学院の学院長、デニルの話だが』
観客はざわめいている。
『すべて無しだ』
僕らは驚いて、グラントール王を見た。
「な、なにを……」
デニル学院長は真っ青な顔になっていたが、国王の話を止めるわけにはいかない。
『エースリート学院から、この歴史ある学生トーナメント大会で優勝者が出た。その学院を無くすわけにはいかない』
国王は、僕とルイーズ学院長を見た。
『そもそも国王の私は、バルフェス学院に、様々な武闘家養成学校が吸収合併される話など、今日まで聞いていなかった! 先程聞いて、驚いた。真面目に武術を学んでいる学生を驚かせ、傷つける行為を、私は許さん! どんな事情があってもだ!』
グラントール王は、デニル学院長をにらみつけた。デニル学院長は口をあんぐり開けている。
グラントール王は話を続けた。
『今まで通り、学生たちは武術の訓練を、それぞれの学校で、いそしんでもらう。エースリート、ゾーグール、その他の吸収合併される予定だった学院は、そのまま。吸収合併の話とやらは、無しだ。わかったか、バルフェス学院の学院長、デニルよ!』
「え? それは……は、ははあっ! わ、わかりましたぁっ!」
デニル学院長は、国王に土下座しようとした。しかし国王は、「いや、謝る相手を間違っておるぞ」と言った。
「デニルが謝るべきなのは、レイジ・ターゼットやルイーズ学院長たちなのではないかね? おぬしは、彼らに脅しともとれる発言をしたのだろう? 教育者として、謝罪せねばいかんぞ!」
デニル学院長は、「は、はい!」と言って、僕とルイーズ学院長に向き直った。
「レイジさん、ルイーズ学院長、も、申し訳ございませんでしたあっ」
デニル学院長は、声を上げ、土下座をした。
はあー、まいったなぁ。僕は頭をかいた。
ウオオオオッ
観客は歓声を上げている。
でもこれで、エースリート学院は、救われたわけだ。……助かったんだ! 僕とアリサはホッとして顔を見合わせた。
ルイーズ学院長も、笑顔を見せている。
グラントール王は、魔導拡声器を審判員に手渡した。デニル学院長といえば、あわててリング下に逃げるように降り去ってしまった。
「君が、レイジ・ターゼットかね?」
国王が僕にそう聞いた。僕は直立不動で返事をした。
「は、はい!」
「両親がいない、と聞いたが、どうやって生活をしておる?」
「ギ、ギルドの書類整理のアルバイトをしております」
「ほほう……。この学生トーナメントには、優勝賞金はなかったな。では、私から特別に、君に報奨金を授けよう。私も含め、国民を熱狂させ、楽しませてくれたのだからな。君に差し上げるのは、五百万ルピーくらいならよかろう」
「ご、五百万……?」
僕は頭がくらくらした。聞いたこともない大金だ。国王は続ける。
「それで、レイジよ。君の本当の願いは何かね?」
「えっ、ね、願いですか?」
「そうだ。金では解決できない願いなど、あるなら聞くが」
「えーっと、その……」
僕はまごついた。しかし、すぐに言った。
「僕はサーガ族の生き残りです。その故郷といわれる、『東の果ての国』に行きたいです!」
「ほほう! 武術──武闘家の本拠地であり、宮廷護衛隊の本部がある、東の果ての国か……よかろう!」
グラントール王は言った。
「レイジ・ターゼットの優勝を祝し、我がグラントール王国から、君たちが東の果ての国に行くことができるよう、手配しよう! では、またな」
グラントール王はリングを降り去った。万雷の拍手だ。
「ねえ、見て。レイジ君」
いつの間にかリングに上がってきたララベルが、水晶球を僕に見せた。
「ほら、君がディーボとの闘いの中で発動した、最後のユニークスキル……分かったよ。この水晶球は新しい情報が出ると、『新着!』と表示されるの。そこを見て」
「……あっ」
僕は声を上げた。そこには僕のスキルが映し出されている。
レイジ・ターゼットのスキル
【スキル】大魔導士の知恵 常人の七倍の判断力
【スキル】龍王の攻撃力 常人の七倍の攻撃力
【スキル】獣王の筋力 常人の七倍の筋力
【スキル】神速 常人の七倍の瞬発力
【ユニークスキル】神の加護 神の加護により、人の悪意をはね返す
【ユニークスキル】勇者の凱旋 1・人々の応援、声援、愛情を力、強さに変換できる 2・常人の三十倍、人々から愛される 3・このユニークスキルを持つ者は、「勇者の生まれ変わり」である←新着!
「すごい試合だったぞ、レイジ!」
「また試合、見せてくれよ!」
「ファンになったぞー!」
観客から声援が飛んでいる。
僕は手を挙げて応えた。
アリサやルイーズ学院長、ケビン、そしてリング下にいるベクターとも喜び合った。
僕は歓喜の中に、幸せの中に、そして人々の愛の中に包まれていた。
──完──
☆作者よりお知らせ
この作品は、たくさんの方に読んでいただきました! 本当に感謝しております。
続きはいつか書こう、と思うのですが、多分ずっと後のことだと思います。
ですから、この第41話で、一応「完結」ということにしたいと思います!
どうもありがとうございました!
参考動画
YouTube
・【宇城憲治】極真はじめ、フルコン空手家も一目おく技とは? Kenji Ushiro taught own Karate to Kazumi and Iwasaki Kyokushin.
気ままにチャレンジ
・戦闘者と"ナイフ"を持ってガチで戦ってみた!!【ウェイブ創始者vsウェイブマスター】
狂武蔵たくちゃんねる
・パーフェクト!柔道技集#01~手技~【J SPORTS 876】
876TV
・【パッキャオ】 ノーモーションパンチ 視点カメラ、分析、実践!
一物語
・三日月蹴りの蹴り方講座【極真空手】
Yuzo Suzuki KARATE & fitness
・日本拳法 直突き(中間)【進化版】
葛西貴順
・攻撃を凌駕する「受即攻技」Mumonkai Karate
Butaman
0
お気に入りに追加
124
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
皇国の復讐者 〜国を出た無能力者は、復讐を胸に魔境を生きる。そして数年後〜
ネコミコズッキーニ
ファンタジー
「あいつがどこの国のどんな貴族でも関係ない。必ず追い詰めて絶対に殺してやる! 絶対に絶対に絶対に絶対にっ!!」
七星皇国の武家に生まれた陸立理玖。幼い頃は剣の才に溢れ、将来を期待されていた彼であったが「霊力」に目覚める事なく15才を迎えてしまった。そんな彼を家に置く事はできないと生家を追われてしまう。だが理玖はただでは追い出されまいと、家宝の刀を持ち出して国を出た。
出奔した先で自由気ままに生きていたが、ある日帝国の魔術師の謀略に巻き込まれてしまう。復讐を決意し帝国へ向かうが、その道中の船旅で嵐に遭遇、目覚めるとそこは人外魔境の地であった。
数々の苦難に遭いながらも決して復讐を諦めず、意地と気合で生き抜く日々が始まる。そして数年後、理玖は魔境からの脱出を果たす。そこにはかつて無能者と呼ばれていた面影はなかった。
復讐から始まり、やがて世界を救う事になる救世の物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる