ダンジョン防衛記

張果老

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第1章 初めてのダンジョン

 初めてのダンジョン

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 目を覚ますと其処は玉座の間だった。
何故ならばその玉座に座り、目を覚ましたのが自分だからだ、よって此処は玉座の間で合ってる筈である。
 まあ、正面と玉座の裏側に在る扉意外は何も無い部屋なのだが・・・
此処で寝こけて居ても仕方ないので探索しよう。
 先ずは正面の扉、意外にがっしりしており、浮き彫りに為っている天使と悪魔の闘いはこれ単体でも素晴らしい芸術品ではないだろうか?まあ押しても引いても開かないのだが・・・
 次に玉座の裏側に在る扉、此方はドアノブが有ったが・・・押しても引いても開かない・・・と思いきや、スライドしました、意地の悪い・・
一応念のため正面扉を確認したが二番煎じは無かった、扉の先は短い通路であり、左右正面にまた扉、右側はトイレ、左側は寝室、正面は部屋全体に光り輝く魔方陣に中心から生えている水晶体で出来た木、この木がと理解した。
 その瞬間、自分がダンジョンマスターであり、世界の為に人類の敵対者として君臨しなければとの使命を思い出した。
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