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第6章
え、鬼?
しおりを挟むうん、幼いうちの前には、小さい静とお母さんとお父さんがいる。それに桜のおじさんと五右衛門もお酒を飲んでいる。え、鬼?鬼はさっきから桜の下でコクリコクリと眠ってはる。もちろん縛りつけられて。あと天狗や河童やキツネさんも宴会に加わってるで。うちはなんか楽しい。だから京都って好きやねん。
「なぁ、あんた。もうどこも行かんとってね。」そうお母さんは言う。
「うん。」とうちは答える。横で静がくすくす笑っている。
「あんたもやで。」とうちは静に言う。静はアッカンベーをして静かに笑う。
「あれ、そういえばリスは?宇宙から来たリス。静が送ってくれたんやっけ。」とうちは静に聞く。
「知らんで。リスって何?」と静は答える。
「あれ、わたしが預かっているよ。」桜のおじさんがそう言って、ハットを取り出すとその中でリスは眠っていた。
「なんや、そっか、リスはおじさんへの贈り物やったもんな。」うちは笑って、眠っているリスを撫でた。すると小リスが目を開いた。その瞳の中には、五右衛門やおじさんや河童や天狗、キツネに鬼、それにうちや静までおった。
「宇宙から来たってほんまなん?」そううちが聞くと、リスは小さくうなずいた。そしてつぶらな目をぱちくりさせて、その中で宇宙がゆっくりと瞬いた。
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