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第4章
桜の降り注ぐ中、お姉さんたちにバイバイするために、うちは小さく頭を車の窓から出そうとした。
しおりを挟む桜の降り注ぐ中、お姉さんたちにバイバイするために、うちは小さく頭を車の窓から出そうとした。
「だめだよ。」と隣でおじさんが注意する。
「だって、きれいやから。」とうちは小さな声で言う。
「うん、だけど危ないからね。」とおじさんは優しく答える。それで、うちは顔を引っ込める。
「おじさん、って本当のおじさんみたい。」とうちはおじさんに向かって言う。
「そうかい。」とおじさんはハットを頭から取って、うちに渡してくれる。
「本当のおじさんはこんなんしてへんし、喋り方もちゃうけどな。」とうちはなんだか楽しくなってくる。
「そうだね。」とおじさんは答える。そして車は大通りの坂をゆっくりとカーブしながら下りていく。
「どこ行くん?」とうちが聞くと、おじさんは運転手の方に向かって手を振った。
「このまま九条を下りて、川端通りから丹波橋、観月橋の方面に向かってくれ。」うちはよく分からんかったけど、とにかく観月橋って聞いたことはあるなと思った。
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