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第2章
「動いたらあかん。」って小さな静は言うけど、このままこの鬼の元にずっといるんかいな。
しおりを挟む「動いたらあかん。」って小さな静は言うけど、このままこの鬼の元にずっといるんかいな。
「早く行こ。」とうちは鬼が居眠りをしてることに気が付いた。
「お姉ちゃん、あかんって。」と小さな静は小さな声でささやく。
「阿呆か、あんた。今しかチャンスないやん。」とうちは少々強引に小さな静の小さな手を引っ張る。
「お姉ちゃん、痛い。」と言いながらも、静はしぶしぶうちについてくる。
「ほら、静かにして。」とうちは小声をさらに小さくして言う。こんなときにあのおっちゃんはどこに行ったんやろ。
「ねーどうするん?」と小さな静が聞いてくる。そら出口から外のちゃんとした世界に出るんやんか、とうちは思う。だけど出口がどこか分からへん。
「どこ?出口。」とうちは静に尋ねる。だけど小さな静は首を振るばかり。どーしたらえーんやろ、こんなことしてる間に鬼が目を覚ますやんか。
「お姉ちゃん。」と静がうちの手を引っ張った。それでうちが静の方を見ると、妹の後ろにある桜の木に大きな穴が開いてる。
「あれや。」とうちは瞬間的にダッシュする。すると小さな静が石につまずいて、ドサっという音とともに倒れた。
「ン?」と言ったのは大きな鬼や。
「あかん、静。起きて。」とうちは静に向かって、手を差し出した。
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