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第2章
「鬼。」とおじさんは黒いシルクハットを被ったままつぶやく。
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夕日に照らされて桜は綺麗。それが花吹雪となって小さいうちの頭上を舞っていく。
「なぁ静はどこに行ったん?」とうちは横にいるおじさんに聞く。
「鬼。」とおじさんは黒いシルクハットを被ったままつぶやく。
「おに?」とうちは聞く。すると桜の花が舞う向こうに静の姿が見えた気がした。
「やっぱり。」とおじさんが言う。
「やっぱりってなんなん。」うちがおじさんの袖を引っ張ると、おじさんはうちの小さい手をしっかりとつかんだ。
「ちゃんと持ってるんだよ。」とおじさんは言うなり、走り出した。ほとんどうちを抱えるようにして。風のように素早くおじさんは駆けて行く。
「怖い。」とうちはつぶやくけど、桜の花の向こうにいる静に少しづつ追いついてる気がする。
「もうちょっと。」とおじさんが言うと、向こうから鉄砲のような音がする。
「なんなん。」とうちが言うと、おじさんは体勢を崩してしまう。するとうちも手を放しそうになる。
「だめだ、しっかり手を。」とおじさんがうちの方を見て言う。
「あ。」と思うと、うちはおじさんの手を放してしまう。そして桜の中へと落ちていく。
「なぁ静はどこに行ったん?」とうちは横にいるおじさんに聞く。
「鬼。」とおじさんは黒いシルクハットを被ったままつぶやく。
「おに?」とうちは聞く。すると桜の花が舞う向こうに静の姿が見えた気がした。
「やっぱり。」とおじさんが言う。
「やっぱりってなんなん。」うちがおじさんの袖を引っ張ると、おじさんはうちの小さい手をしっかりとつかんだ。
「ちゃんと持ってるんだよ。」とおじさんは言うなり、走り出した。ほとんどうちを抱えるようにして。風のように素早くおじさんは駆けて行く。
「怖い。」とうちはつぶやくけど、桜の花の向こうにいる静に少しづつ追いついてる気がする。
「もうちょっと。」とおじさんが言うと、向こうから鉄砲のような音がする。
「なんなん。」とうちが言うと、おじさんは体勢を崩してしまう。するとうちも手を放しそうになる。
「だめだ、しっかり手を。」とおじさんがうちの方を見て言う。
「あ。」と思うと、うちはおじさんの手を放してしまう。そして桜の中へと落ちていく。
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