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彼のもとへ*
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蓮が
「今日は、休みなのか?」
「はい、安芸島先輩が、そろそろここに帰ってくると連絡をくれたので2日前からここや仕事場を片付けました」
「だからか、やたらと綺麗だったんだ」
「はい、だけど来週からは、修羅場です。納品が決まっている。本焼きをします」
「手伝いはいる?」
「勿論、蓮は、即戦力なのでお願いしますね」
「了解致しました」
2人は笑いながら父の家に入る。
2人は、急に無口になった瞬間に口付けが始まった。それは深くて長くて今までの時間を取り戻す程であった。敬介は蓮を自然と寝室に誘う。
「会いたかった、敬介」
「僕も何度アメリカに行こうかと思ったか、それでもあなたの足手纏いになりたくなかった。会いたくてたまらなかった、蓮」
「俺は帰国は何回かした。その度に敬介の笑顔を見たくて、君のいる所に行こうとした。だけど、君の側に僕じゃない他人がいたらって思うと怖くて行けなかった」
「馬鹿ですね、お互い、だけどこれからの長い時間を考えると、この会えない期間は瞬き程の時間になるですよね、いつまでも僕の前に、僕の横にいてください」
「わかった。敬介も、俺の前に、俺の横にいてくれ」
「もちろんです」
「敬介、もう我慢できない、抱かせてくれ」
敬介は、頷いた。
「抱いて、僕も蓮が欲しい」
2人は、自分の服を脱いで、深い、深いキスをする。
「あ、あぁ、れ、ん」
蓮は、少しずつ手を這わせて敬介の胸の飾りを摘む
「アーァん、あぁウーん」
敬介は久しぶりの刺激に口を手で覆う、蓮は敬介の耳元に声を聴かせてと囁くだけで、
「蓮、スキ」
蓮は胸飾りを口に含んで敬介の反応を見ながらてはゆっくり敬介の自身を触って扱き始める。
「敬介、好きだよ、愛してる」
「あぁ~蓮、お願いもっとお願い、いきそう、いくー」
「いって良い」
手で白濁を受けて、それを蕾に刷り込みながら、指を埋めていく慎重にほくぐしながら、敬介は次の刺激を喘ぎながら待つ。足を両手で抱えて待つ。
「ゆっくりといくからね」
敬介は頷き、息を吐く、蓮は枕を敬介の腰に当てて、蓮の自身にコンドームを被せてゆっくりと敬介の中に入る。
「敬介好きだよ、息をしておれを入れて」
「蓮、早く来て」
蓮は、敬介の自身を手で穿きながら
「君を傷つけたく無い」
「蓮、愛して、早く、お願いあーぁ」
暫くして
「入れた、好きだよ、ありがとう敬介」
敬介は、うん、うんと首を縦に振った。
「あ、あ、アーァん」
蓮の動きに敬介も合わせて動く。
「敬介、一緒に行こう」
「れーん、好き、あ、い、し、てる」
2人は一緒に果てると、指を絡ませた。
「愛しているよ、敬介、会いたかった。
一緒にお風呂に入って、身体を清めて2人で一緒に夕食を作って夕食をとる大学の半同棲時代の様に2人は手を繋いでいた、お互いの手を離したくなかった。目が合えキスをして笑い、敬介と蓮は、自分の身の回りで起きた事をずっと話し合っていた。
次の日に、蓮の父親と蓮の事を可愛がってくれた職人の墓と敬介の祖父母の墓参りにいった。その他にも敬介の作品を置いてくれている道の駅や山の管理をしてくれた蓮の父親の友人の所にも挨拶した。
その次日に両親にも挨拶も済ませた。2人は次がある楽しみや喜びを噛み締めていた。
それから2人は、土を練り、ろくろに並んで座る。蓮は、今までの鬱憤を晴らすように陶芸にのめり込む、敬介は、2人で作る喜びを表現した。蓮の作品は少しアメリカを思わせる派手さがあって、コーヒーが似合うコップや皿を中心に、敬介はこれまで以上に暈しに技法にこだわった作品を作る。
その中に抹茶茶碗が並んでいた。お茶の先生をしている太田の母親に手頃な値段でお茶を楽しめる茶碗を相談されていて並べ出したが、お茶を気楽に楽しむ事を安芸島の雑誌で紹介して以降買って行く若い女性が増えてきた。
蓮の父親が、世話になっていた工藤陶器店がいつも敬介の作陶展の後ろ盾になってくれていて、蓮が陶芸に復帰した事を喜んでくれた。蓮の叔父さんの享さんもパートナーの智さんと一緒に工房に足を運んでくれて、蓮に労いの言葉をくれた。
翌年の桜の季節に開かれる作陶展は、敬介と蓮の作品が仲良く並んでいた。大学の友人や今は引退した学長夫妻も来てくれて盛況だった。マスコミは蓮の事を華麗なるCEOの職を辞して陶芸家に変身したと報道したが、蓮の作品が趣味の域を超えた物だった為に今では囃し立てる者はいない。その代わりに彼の作品を見て、父親の作品を知っている人が、『懐かしい、頑張って欲しい』と応援してくれるのが蓮には嬉しかった。
2人は、外野の思いなどは気にせずに切磋琢磨で作品を作り続けていく。次第に2人を色眼鏡で見る人は少なくなって来た。特に隠さずにいる2人に醜聞のような記事を書く人もいたが、2人の作品はいつも優しさに包み込むような温かみがあった。それを知っている人々が2人の作品を買って使って行く。2人にとって1人でもわかってくれる人がいれば良いと思っていた。
今年も桜の季節に2人の作品の作陶展が開かれる。いつものように2人の大学時代の大賞作品が仲良く並んでいた。
会場に懐かしい顔触れが集まって来る。そして、人々には優しい灯りが、灯っていく。それを嬉しそうに見守る敬介と蓮がいる。
〈終わり〉
「今日は、休みなのか?」
「はい、安芸島先輩が、そろそろここに帰ってくると連絡をくれたので2日前からここや仕事場を片付けました」
「だからか、やたらと綺麗だったんだ」
「はい、だけど来週からは、修羅場です。納品が決まっている。本焼きをします」
「手伝いはいる?」
「勿論、蓮は、即戦力なのでお願いしますね」
「了解致しました」
2人は笑いながら父の家に入る。
2人は、急に無口になった瞬間に口付けが始まった。それは深くて長くて今までの時間を取り戻す程であった。敬介は蓮を自然と寝室に誘う。
「会いたかった、敬介」
「僕も何度アメリカに行こうかと思ったか、それでもあなたの足手纏いになりたくなかった。会いたくてたまらなかった、蓮」
「俺は帰国は何回かした。その度に敬介の笑顔を見たくて、君のいる所に行こうとした。だけど、君の側に僕じゃない他人がいたらって思うと怖くて行けなかった」
「馬鹿ですね、お互い、だけどこれからの長い時間を考えると、この会えない期間は瞬き程の時間になるですよね、いつまでも僕の前に、僕の横にいてください」
「わかった。敬介も、俺の前に、俺の横にいてくれ」
「もちろんです」
「敬介、もう我慢できない、抱かせてくれ」
敬介は、頷いた。
「抱いて、僕も蓮が欲しい」
2人は、自分の服を脱いで、深い、深いキスをする。
「あ、あぁ、れ、ん」
蓮は、少しずつ手を這わせて敬介の胸の飾りを摘む
「アーァん、あぁウーん」
敬介は久しぶりの刺激に口を手で覆う、蓮は敬介の耳元に声を聴かせてと囁くだけで、
「蓮、スキ」
蓮は胸飾りを口に含んで敬介の反応を見ながらてはゆっくり敬介の自身を触って扱き始める。
「敬介、好きだよ、愛してる」
「あぁ~蓮、お願いもっとお願い、いきそう、いくー」
「いって良い」
手で白濁を受けて、それを蕾に刷り込みながら、指を埋めていく慎重にほくぐしながら、敬介は次の刺激を喘ぎながら待つ。足を両手で抱えて待つ。
「ゆっくりといくからね」
敬介は頷き、息を吐く、蓮は枕を敬介の腰に当てて、蓮の自身にコンドームを被せてゆっくりと敬介の中に入る。
「敬介好きだよ、息をしておれを入れて」
「蓮、早く来て」
蓮は、敬介の自身を手で穿きながら
「君を傷つけたく無い」
「蓮、愛して、早く、お願いあーぁ」
暫くして
「入れた、好きだよ、ありがとう敬介」
敬介は、うん、うんと首を縦に振った。
「あ、あ、アーァん」
蓮の動きに敬介も合わせて動く。
「敬介、一緒に行こう」
「れーん、好き、あ、い、し、てる」
2人は一緒に果てると、指を絡ませた。
「愛しているよ、敬介、会いたかった。
一緒にお風呂に入って、身体を清めて2人で一緒に夕食を作って夕食をとる大学の半同棲時代の様に2人は手を繋いでいた、お互いの手を離したくなかった。目が合えキスをして笑い、敬介と蓮は、自分の身の回りで起きた事をずっと話し合っていた。
次の日に、蓮の父親と蓮の事を可愛がってくれた職人の墓と敬介の祖父母の墓参りにいった。その他にも敬介の作品を置いてくれている道の駅や山の管理をしてくれた蓮の父親の友人の所にも挨拶した。
その次日に両親にも挨拶も済ませた。2人は次がある楽しみや喜びを噛み締めていた。
それから2人は、土を練り、ろくろに並んで座る。蓮は、今までの鬱憤を晴らすように陶芸にのめり込む、敬介は、2人で作る喜びを表現した。蓮の作品は少しアメリカを思わせる派手さがあって、コーヒーが似合うコップや皿を中心に、敬介はこれまで以上に暈しに技法にこだわった作品を作る。
その中に抹茶茶碗が並んでいた。お茶の先生をしている太田の母親に手頃な値段でお茶を楽しめる茶碗を相談されていて並べ出したが、お茶を気楽に楽しむ事を安芸島の雑誌で紹介して以降買って行く若い女性が増えてきた。
蓮の父親が、世話になっていた工藤陶器店がいつも敬介の作陶展の後ろ盾になってくれていて、蓮が陶芸に復帰した事を喜んでくれた。蓮の叔父さんの享さんもパートナーの智さんと一緒に工房に足を運んでくれて、蓮に労いの言葉をくれた。
翌年の桜の季節に開かれる作陶展は、敬介と蓮の作品が仲良く並んでいた。大学の友人や今は引退した学長夫妻も来てくれて盛況だった。マスコミは蓮の事を華麗なるCEOの職を辞して陶芸家に変身したと報道したが、蓮の作品が趣味の域を超えた物だった為に今では囃し立てる者はいない。その代わりに彼の作品を見て、父親の作品を知っている人が、『懐かしい、頑張って欲しい』と応援してくれるのが蓮には嬉しかった。
2人は、外野の思いなどは気にせずに切磋琢磨で作品を作り続けていく。次第に2人を色眼鏡で見る人は少なくなって来た。特に隠さずにいる2人に醜聞のような記事を書く人もいたが、2人の作品はいつも優しさに包み込むような温かみがあった。それを知っている人々が2人の作品を買って使って行く。2人にとって1人でもわかってくれる人がいれば良いと思っていた。
今年も桜の季節に2人の作品の作陶展が開かれる。いつものように2人の大学時代の大賞作品が仲良く並んでいた。
会場に懐かしい顔触れが集まって来る。そして、人々には優しい灯りが、灯っていく。それを嬉しそうに見守る敬介と蓮がいる。
〈終わり〉
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