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蓮の家2
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2人は少し遅めの朝食を食べ始めた。
「東山は、下宿に1人暮らしだろ」
「はい、初めは姉が、コッチで就職していたのでもう少し大きい所を借りて一緒に暮らす予定だったのですが、姉の会社の転勤の内示が3月の中旬にでて、横浜に行く事が決まって、姉は横浜の社宅に住む事になり、姉と住む予定のマンションに俺1人ではお金もかかり、2DKにひとりは広いので解約したんです。大学入学式間際にワンルームマンションを探す事になって探したのですが、家賃や場所等の条件のいい物件は埋まっていて、だけど、大学から離れてしまうと交通費もかかる。困っていたら、祖父の知人が、アパートを持っていたのでそこに下宿をする事になりました。ただ、交通の便が悪くて20分間程歩くのが難点ですが、家賃を少し安くしてもらえたので、大学4年間なので我慢します。バイト代で自転車買えばと思っています」
「自転車か?あ、そうだ。俺の家に一台自転車余ってるよ。お袋が健康の為に買ったのに電動自転車なんだが、本人が、使ったのはたぶん1、2回だと思う、乗ってそのままで放置されているのがあったよ。君が、電気自転車でも良かったらあげるよ。俺は、電動自転車なんて乗らないし、自転車は他に持っているから」
「え、良いんですか?」
「昨日のお詫びも兼ねて、置いていても使わないから、さしあげるよ。お袋は今では買った事さえ忘れているはずだ」
「お母様ってすごいですね」
「お袋が浪費家なんだよ、余りあれこれ考えずに思いつきで買ってしまう。自転車もアメリカに行く前に購入したから3年以上は使わず放置している。
今の旦那さんは、結構な締り屋だからしょっちゅう愚痴を言っているが、もう3年もアメリカで一緒に楽しく暮らしてはいるから夫婦仲は大丈夫なんだと思う」
「はぁ」
「邪魔だし、貰って」
「はい、本当に不要ならいただきます。助かります。ありがとうございます」
「それと、昨日は君がなかなか起きないし、寝苦しそうだったから脱がせてパジャマに着替えさせただけだ、シャワーでも浴びてから帰れば良いよ。服は洗っておいたから、下着は新品があるからそれを使えば良い」
「あ、ありがとうございます。それじゃ、シャワーお借りします」
朝食を食べた後の片付けは敬介がした。
その後に、敬介は風呂場に入ると、そこは敬介の部屋が丸々入るぐらいの広さで、湯船のある浴室とシャワー室が別にあった。
『すっげー、テレビで見るようなホテルみたいだ。本物の金持ちなんだ』
敬介はそそくさとシャワーを済ませた。服を着て髪も乾かせている時に敬介は、自分の唇に残る感触が、気になった。些細な事だと思いながら、浴室を出た。
「何から何迄ありがとうございました」
蓮は、敬介が、バスルームに入っている間落ち着かなかった。それで駐車場に行って電動自転車にバッテリーを繋いだ。敬介が、出てくるまでソワソワしていたが、出てきた時に蓮は、急いでソファでコーヒーを飲みながら本を読むふりをした。
敬介は、それを見て思わず『かっこいい』と思った。
「東山は、下宿に1人暮らしだろ」
「はい、初めは姉が、コッチで就職していたのでもう少し大きい所を借りて一緒に暮らす予定だったのですが、姉の会社の転勤の内示が3月の中旬にでて、横浜に行く事が決まって、姉は横浜の社宅に住む事になり、姉と住む予定のマンションに俺1人ではお金もかかり、2DKにひとりは広いので解約したんです。大学入学式間際にワンルームマンションを探す事になって探したのですが、家賃や場所等の条件のいい物件は埋まっていて、だけど、大学から離れてしまうと交通費もかかる。困っていたら、祖父の知人が、アパートを持っていたのでそこに下宿をする事になりました。ただ、交通の便が悪くて20分間程歩くのが難点ですが、家賃を少し安くしてもらえたので、大学4年間なので我慢します。バイト代で自転車買えばと思っています」
「自転車か?あ、そうだ。俺の家に一台自転車余ってるよ。お袋が健康の為に買ったのに電動自転車なんだが、本人が、使ったのはたぶん1、2回だと思う、乗ってそのままで放置されているのがあったよ。君が、電気自転車でも良かったらあげるよ。俺は、電動自転車なんて乗らないし、自転車は他に持っているから」
「え、良いんですか?」
「昨日のお詫びも兼ねて、置いていても使わないから、さしあげるよ。お袋は今では買った事さえ忘れているはずだ」
「お母様ってすごいですね」
「お袋が浪費家なんだよ、余りあれこれ考えずに思いつきで買ってしまう。自転車もアメリカに行く前に購入したから3年以上は使わず放置している。
今の旦那さんは、結構な締り屋だからしょっちゅう愚痴を言っているが、もう3年もアメリカで一緒に楽しく暮らしてはいるから夫婦仲は大丈夫なんだと思う」
「はぁ」
「邪魔だし、貰って」
「はい、本当に不要ならいただきます。助かります。ありがとうございます」
「それと、昨日は君がなかなか起きないし、寝苦しそうだったから脱がせてパジャマに着替えさせただけだ、シャワーでも浴びてから帰れば良いよ。服は洗っておいたから、下着は新品があるからそれを使えば良い」
「あ、ありがとうございます。それじゃ、シャワーお借りします」
朝食を食べた後の片付けは敬介がした。
その後に、敬介は風呂場に入ると、そこは敬介の部屋が丸々入るぐらいの広さで、湯船のある浴室とシャワー室が別にあった。
『すっげー、テレビで見るようなホテルみたいだ。本物の金持ちなんだ』
敬介はそそくさとシャワーを済ませた。服を着て髪も乾かせている時に敬介は、自分の唇に残る感触が、気になった。些細な事だと思いながら、浴室を出た。
「何から何迄ありがとうございました」
蓮は、敬介が、バスルームに入っている間落ち着かなかった。それで駐車場に行って電動自転車にバッテリーを繋いだ。敬介が、出てくるまでソワソワしていたが、出てきた時に蓮は、急いでソファでコーヒーを飲みながら本を読むふりをした。
敬介は、それを見て思わず『かっこいい』と思った。
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==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
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