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「東山敬介君だね。俺は、安芸島隼人です。陶芸部の今年の部長。来週末に新歓コンパ予定しているから、バイト入れないでね」
人の良さそうな安芸島を見て思わず言ってしまった。
「バイト、そうだ、バイトどこかいいのがありませんか」
「君地方出身だよな。それなら、一般人の陶芸講座の手伝いをするのはどう?隔週の火曜日と金曜日の夜の部の手伝い、大学の陶芸棟は、一般都民に門戸を開いているので人数は多いから、受付とかの雑用、主に土の運搬の力仕事だけど時給1100円でよければすぐにでも紹介できるよ」
「下宿代や生活費は親から出ているけど、サークル代や旅行なんかの遊興費が欲しいから、それって一か月いくらもらえますか?」
「そうだな、隔週2日で17~22時で、1日5時間として5500円で一か月4回と一般の窯入れと窯出しの管理の手伝いが一回2時間ぐらいで月4回かなぁ。たまに窯の番に駆り出される事があると1カ月で3~4万ぐらいだと思うけど。もう少し欲しいならファストフードの店で働けばいいんじゃない。気をつけないとバイト入れすぎて落第してしまう事もあり得る、そこは自制しないとダメだけど、俺は長期の休みに体力仕事をまとめてして金稼ぐ派なんで普段は特にしていないよ。なにせ法学部ってレポート多いから」
「わかりました、今のところ紹介してください。どうしてもお金がいるときは先輩の言う体力勝負の仕事します」
「それも、また紹介するよ」
「今日はありがとうございました。安芸島先輩」
敬介は入学式に抱いていた不安がなんだかワクワクとした好奇心に変わった。『姉ちゃんにもちゃんと報告できる。加えて、バイト迄紹介してもらえてラッキーだった。サークル紹介なんて興味なかったけど、姉ちゃんもたまには役に立つ事があるんだ』とこれから楽しくなりそうで、うれしく下宿に帰った。
敬介を見送った安芸島は、『可愛い子ちゃんゲットだな』と独り言を呟いて、次に声をかけて行く。
安芸島は面倒見の良い人で、『履修登録等で色々とわからない事があれば教えてるよ』と、その日のうちに敬介に○インをくれた。コミ障なところがある敬介にとって○インでの問いかけは嬉しく、わからない部分も事細かに教えてもらえて助かった。
人の良さそうな安芸島を見て思わず言ってしまった。
「バイト、そうだ、バイトどこかいいのがありませんか」
「君地方出身だよな。それなら、一般人の陶芸講座の手伝いをするのはどう?隔週の火曜日と金曜日の夜の部の手伝い、大学の陶芸棟は、一般都民に門戸を開いているので人数は多いから、受付とかの雑用、主に土の運搬の力仕事だけど時給1100円でよければすぐにでも紹介できるよ」
「下宿代や生活費は親から出ているけど、サークル代や旅行なんかの遊興費が欲しいから、それって一か月いくらもらえますか?」
「そうだな、隔週2日で17~22時で、1日5時間として5500円で一か月4回と一般の窯入れと窯出しの管理の手伝いが一回2時間ぐらいで月4回かなぁ。たまに窯の番に駆り出される事があると1カ月で3~4万ぐらいだと思うけど。もう少し欲しいならファストフードの店で働けばいいんじゃない。気をつけないとバイト入れすぎて落第してしまう事もあり得る、そこは自制しないとダメだけど、俺は長期の休みに体力仕事をまとめてして金稼ぐ派なんで普段は特にしていないよ。なにせ法学部ってレポート多いから」
「わかりました、今のところ紹介してください。どうしてもお金がいるときは先輩の言う体力勝負の仕事します」
「それも、また紹介するよ」
「今日はありがとうございました。安芸島先輩」
敬介は入学式に抱いていた不安がなんだかワクワクとした好奇心に変わった。『姉ちゃんにもちゃんと報告できる。加えて、バイト迄紹介してもらえてラッキーだった。サークル紹介なんて興味なかったけど、姉ちゃんもたまには役に立つ事があるんだ』とこれから楽しくなりそうで、うれしく下宿に帰った。
敬介を見送った安芸島は、『可愛い子ちゃんゲットだな』と独り言を呟いて、次に声をかけて行く。
安芸島は面倒見の良い人で、『履修登録等で色々とわからない事があれば教えてるよ』と、その日のうちに敬介に○インをくれた。コミ障なところがある敬介にとって○インでの問いかけは嬉しく、わからない部分も事細かに教えてもらえて助かった。
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