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あなた、馬鹿なんですか?
しおりを挟むゴロゴロと木材の車輪が地面を転がる音が聞こえる。
アレクは再び同じ馬車に乗っていた。
隣には二人仲良く猫耳少女が乗っていた。
会話しながら楽しい旅をと思うかもしれないが、猫耳少女は下を俯いたまま無言の状態だった。
二人は両手首を腰の後ろで縛られていて身動きが取れない。
アレクと猫耳少女は奴隷として売られるために、おじいさんの馬車に乗せられていたのだ。
このまま奴隷商館に到着するまで無言の状態なのかと思いきや、猫耳少女が口を開いた
「あなた、馬鹿なんですか?」
馬鹿と言われれば馬鹿なのかもしれない
だが、彼女についていけば何か助けができるかもしれないとそんな気がした。
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