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第18話 花集めと、アカデミア姫
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ぜぃおりゃあーぁああぁーー! ファンタジックぅ一本背負いッッ(笑)!!!
朝一、宝瓶宮に住む俺の元に、他の11宮に住む121人の愛人たちが挨拶に来るのが日課だ。そこから、なんとなく、俺は愛人たちを見定めて、今日抱く相手を決めていたりする。
「・・・おはようございます。皇帝陛下、ごきげんうるわしく・・・」
あっ、シャット姫だ。そうだ。今日こそ、シャットを抱こう。
「シャット姫。今日、お前を抱きたい。心の準備はできたか?」
シャットは水色のショートカット。体つきは少女ならではで、なかなかきれいな身体をしている。
このシャットがなかなか俺に抱かれない。
「・・・いえ。今日は日が悪く・・・。今日、私を抱かれても、陛下は楽しくないと思われます・・・」
「そうでもないぞ。俺はいつでも万全だ。だからこそ、今日、俺に抱かれろ。シャット姫。気持ちいいぞ」
「・・・いえ。一度抱かれたら、私に陛下は興味を持たれなくなられると思います・・・」
「そんなことはないぞ。シャット。俺は愛人121人全員愛している」
「・・・でしたら、私以外の誰かを今日は愛してください。陛下。私はいつでも抱けますので」
うーーん。また、シャットに逃げられた。シャット姫とは寝る約束をしてたんだけどなー。なぜか、抱こうとしても逃げられる。まあ、いいか。いずれ抱くんだから。いずれの楽しみにして取っておこう。
さて、じゃあ、今日は遊ぶか?
花集めをしてみようか?
花集めとは、121人のみなに12個の花の歌を歌わせて、俺が隠して歌った歌と同じだったら、勝ちで、その花を手に入れることが出来る、俺と愛人たちとの遊びだ。最後に花がいっぱいになると、俺がそいつを抱くという遊びだ。愛人に花の歌を競わせて、遊べて、そして、花いっぱいになった愛人が、俺の腕に抱かれる。
ヒマワリの花~♪ 夢溢れて、種は食べられる~。野に溢れよ。花、向日葵~♪
おっ、リロイ姫が歌ってる。爽やかで優しい声だ。
なんとなく、今日はリロイ姫を抱きたいな。リロイ姫に花を集めようか?
「みなのもの聞け。今回俺が歌ったのは、向日葵の歌だ。よって、花集め第1回は向日葵とする」
きゃあーーーっ♪ と向日葵を手に入れた愛人たちが楽しそうに花を手に入れて笑う。リロイに花は渡った。
よし! むふふ。リロイを抱くように、贔屓して花を集めてしまえ。やってやるぞっ。
次の歌聴いてみよう。
蘭の花、紫~♪ その花弁にしずく集まる~♪ 色飾りなり~♪ 花しずく、うれしい~♪
おっ、ザクラリ姫が歌っているな。うるわしく美しい声だ。今日はやっぱりザクラリ姫を抱きたくなった。ザクラリ姫に花を集めようか?
「みなのもの聞け。今回俺が歌ったのは、蘭の歌だ。よって、花集め第5回は蘭とする」
きゃあーーーっ♪ 花を手に入れたわーー。と、愛人たちは嬉しそうに笑っている。
楽しくて美しい遊びだな。何度もやりたくなる。それから、12回花を愛人たちと歌って、さあ、そろそろ、最後の歌を聴いてみよう。
「ケシの花~♪ その花弁にクスリが宿る~♪ その実は人を癒すもの~♪ 痛みを消す美しき治癒の花~♪」
おっ、リシュアが歌を歌ってる。なるほど。やっぱり、馴染みのリュシアを抱こうか? 花いっぱいになったリシュアを抱くのは楽しそうだ。
「みなのもの聞け。今回俺が歌ったのは、ケシの花の歌だ。よって、花集め第12回目はケシの花とする」
そうやって、花いっぱいになった愛人を抱こうと思ったら、花を一番持っていたのは、アカデミア姫だった。アカデミア? いつの間に?
「ふふふ。さあ、陛下。私が一番花を持った女です。抱いてくださいませ」
「お前・・・。アカデミア。いつの間に花を集めていたんだな」
「ええ。私はいつでも陛下の傍にいます。だから、何度でも愛してくださいませ。大好きです。陛下。誰よりも」
ロンド。ロンド~♪ 大人のロンド~♪
ハッスル! ハッスル~!
花いっぱいになったアカデミア姫を抱いた。今日のアカデミアは、なんだか、しっとりと花に包まれて、やたらに、挑発的で美しかったぞ。
「あうぅ。お花がいっぱいっ。お花がいっぱいっ。陛下もいっぱいっ。あぅうう。あンあ・・・」
「あのぅ・・・、気持ちよかったです。・・・皇帝陛下」
「そうか。俺も気持ちよかった。花集めは楽しいな。宮廷に役に立つ花を12個集めるのは、王の義務と言える。それを愛人たちと競わせて、花集めで遊べば、花の中で、なにが大切な花か、王にも、愛人たちにも伝わるものだ。必要はものは、世の花だけ。花を集めて、美しく役に立つ最高の花を作るのは、まさしく皇帝の仕事と言えような」
「私は甘い果実の花が好きです。陛下。フルシュベリ。12の花に加えてくださいませ」
「わかった。加えよう」
朝一、宝瓶宮に住む俺の元に、他の11宮に住む121人の愛人たちが挨拶に来るのが日課だ。そこから、なんとなく、俺は愛人たちを見定めて、今日抱く相手を決めていたりする。
「・・・おはようございます。皇帝陛下、ごきげんうるわしく・・・」
あっ、シャット姫だ。そうだ。今日こそ、シャットを抱こう。
「シャット姫。今日、お前を抱きたい。心の準備はできたか?」
シャットは水色のショートカット。体つきは少女ならではで、なかなかきれいな身体をしている。
このシャットがなかなか俺に抱かれない。
「・・・いえ。今日は日が悪く・・・。今日、私を抱かれても、陛下は楽しくないと思われます・・・」
「そうでもないぞ。俺はいつでも万全だ。だからこそ、今日、俺に抱かれろ。シャット姫。気持ちいいぞ」
「・・・いえ。一度抱かれたら、私に陛下は興味を持たれなくなられると思います・・・」
「そんなことはないぞ。シャット。俺は愛人121人全員愛している」
「・・・でしたら、私以外の誰かを今日は愛してください。陛下。私はいつでも抱けますので」
うーーん。また、シャットに逃げられた。シャット姫とは寝る約束をしてたんだけどなー。なぜか、抱こうとしても逃げられる。まあ、いいか。いずれ抱くんだから。いずれの楽しみにして取っておこう。
さて、じゃあ、今日は遊ぶか?
花集めをしてみようか?
花集めとは、121人のみなに12個の花の歌を歌わせて、俺が隠して歌った歌と同じだったら、勝ちで、その花を手に入れることが出来る、俺と愛人たちとの遊びだ。最後に花がいっぱいになると、俺がそいつを抱くという遊びだ。愛人に花の歌を競わせて、遊べて、そして、花いっぱいになった愛人が、俺の腕に抱かれる。
ヒマワリの花~♪ 夢溢れて、種は食べられる~。野に溢れよ。花、向日葵~♪
おっ、リロイ姫が歌ってる。爽やかで優しい声だ。
なんとなく、今日はリロイ姫を抱きたいな。リロイ姫に花を集めようか?
「みなのもの聞け。今回俺が歌ったのは、向日葵の歌だ。よって、花集め第1回は向日葵とする」
きゃあーーーっ♪ と向日葵を手に入れた愛人たちが楽しそうに花を手に入れて笑う。リロイに花は渡った。
よし! むふふ。リロイを抱くように、贔屓して花を集めてしまえ。やってやるぞっ。
次の歌聴いてみよう。
蘭の花、紫~♪ その花弁にしずく集まる~♪ 色飾りなり~♪ 花しずく、うれしい~♪
おっ、ザクラリ姫が歌っているな。うるわしく美しい声だ。今日はやっぱりザクラリ姫を抱きたくなった。ザクラリ姫に花を集めようか?
「みなのもの聞け。今回俺が歌ったのは、蘭の歌だ。よって、花集め第5回は蘭とする」
きゃあーーーっ♪ 花を手に入れたわーー。と、愛人たちは嬉しそうに笑っている。
楽しくて美しい遊びだな。何度もやりたくなる。それから、12回花を愛人たちと歌って、さあ、そろそろ、最後の歌を聴いてみよう。
「ケシの花~♪ その花弁にクスリが宿る~♪ その実は人を癒すもの~♪ 痛みを消す美しき治癒の花~♪」
おっ、リシュアが歌を歌ってる。なるほど。やっぱり、馴染みのリュシアを抱こうか? 花いっぱいになったリシュアを抱くのは楽しそうだ。
「みなのもの聞け。今回俺が歌ったのは、ケシの花の歌だ。よって、花集め第12回目はケシの花とする」
そうやって、花いっぱいになった愛人を抱こうと思ったら、花を一番持っていたのは、アカデミア姫だった。アカデミア? いつの間に?
「ふふふ。さあ、陛下。私が一番花を持った女です。抱いてくださいませ」
「お前・・・。アカデミア。いつの間に花を集めていたんだな」
「ええ。私はいつでも陛下の傍にいます。だから、何度でも愛してくださいませ。大好きです。陛下。誰よりも」
ロンド。ロンド~♪ 大人のロンド~♪
ハッスル! ハッスル~!
花いっぱいになったアカデミア姫を抱いた。今日のアカデミアは、なんだか、しっとりと花に包まれて、やたらに、挑発的で美しかったぞ。
「あうぅ。お花がいっぱいっ。お花がいっぱいっ。陛下もいっぱいっ。あぅうう。あンあ・・・」
「あのぅ・・・、気持ちよかったです。・・・皇帝陛下」
「そうか。俺も気持ちよかった。花集めは楽しいな。宮廷に役に立つ花を12個集めるのは、王の義務と言える。それを愛人たちと競わせて、花集めで遊べば、花の中で、なにが大切な花か、王にも、愛人たちにも伝わるものだ。必要はものは、世の花だけ。花を集めて、美しく役に立つ最高の花を作るのは、まさしく皇帝の仕事と言えような」
「私は甘い果実の花が好きです。陛下。フルシュベリ。12の花に加えてくださいませ」
「わかった。加えよう」
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