26 / 88
第26話 白モノ家電は女性を救う
しおりを挟む
「オカエリナサイませ」
玄関を開けると自動人形のアルファが待っていた。彼女は家の掃除、洗濯、食器洗いしかやれる事がないので暇をしているようだ。
玄関でブーツを脱ぎ、皆んなで洗面所に向かう。廊下に上がるとすかさずアルファがブーツの泥を拭き取り、下駄箱にしまう。
洗面所に着くと、クスノハ様が真っ先に洗面所のレバーを握りしめた。
「ここから水が出るのか?」
「はい。レバーを上に上げてみて下さい」
クスノハ様がレバーを上に上がると、ブシュブシュと空気が出て、ブシュブシュと少し水がまじり、そしてサーッと水が出てきた。
「凄え!」
「素晴らしいですわ!
」
「このお水飲めるの!?」
蛇口から出る水に女の子達が感動している。
「飲めるぞ。塵や埃も浄化しているし、粗方の雑菌は死んでいるからな」
飲水で怖いのは大腸菌や赤痢菌等で、集団感染の恐れがある。給水塔の手前に作った浄水槽で、沈殿濾過と紫外線による滅菌をしている。
俺は水の専門家じゃないから詳しい事は知らないが、どっかのラノベ辺境開拓ネタで紫外線による滅菌で飲水を作る知識チートがあったので真似てみた。
「凄いですわ、トーマ様。この水道が街中に広がれば、人々の生活が安全で豊かになりますし、女性が行う水汲み作業も無くなりますわ」
この世界でも、家庭の水汲みは女、子供の仕事で、現代でいうジェンダー差別については、何の進歩もないみたいだ。
「それにあの洗濯機に食器洗い機、更には冷蔵庫や掃除機! あれらが普及すれば世の女性の負担を大きく下げる事が出来ますわ! トーマ様は全女性の救世主になりますわね。オホホ」
いわゆる白物家電ってやつだ。電子デバイス的な物はこの世界の科学レベルでは不可能だけど、魔法や魔石の不思議な力がこの世界にはある。
アナログな歯車やゼンマイ仕掛けで再現する事は可能な物もあると、俺の錬聖スキルが語っている。二槽式洗濯機とサイクロン式掃除機なら行けそうだな。
◆
「ふぅ~、いいお湯だ」
異世界に来て、太陽光パネルにより温められたお湯を使って初めて入るお風呂。シャワーも使えるようになって便利極まりない。
頭を洗い、体を洗い、風呂に浸かってホッと息を抜く。
『トーマぁ、入るぞぉ』
「……はい?」
脱衣場から聞こえる声はクスノハ様だ。入るぞって、入るの?
「ダメです!」
「オッス!」
入って来ちゃったよ。
「…………可愛い」
いつもはツインテールのクスノハ様が髪を下ろした姿は初めて見た。小さな背に、腰の下まで伸ばした姿は、まるで妖精のようだ。しかもバスタオルを巻いていない!?
「おりゃッ!」
ザバーンと風呂に飛び込んできたクスノハ様。
「ちょっ……」
「アハハ、初めて男と風呂に入った!」
そこ、笑う所か!?
「クスノハ様、せめてバスタオルを巻いて下さい」
「大丈夫! 見せるほど無いから!」
いや、俺的にはツルペタも好きだったりするから、俺の下半身は反応しまくりだ。
「んでさ、トーマぁ」
なに?
玄関を開けると自動人形のアルファが待っていた。彼女は家の掃除、洗濯、食器洗いしかやれる事がないので暇をしているようだ。
玄関でブーツを脱ぎ、皆んなで洗面所に向かう。廊下に上がるとすかさずアルファがブーツの泥を拭き取り、下駄箱にしまう。
洗面所に着くと、クスノハ様が真っ先に洗面所のレバーを握りしめた。
「ここから水が出るのか?」
「はい。レバーを上に上げてみて下さい」
クスノハ様がレバーを上に上がると、ブシュブシュと空気が出て、ブシュブシュと少し水がまじり、そしてサーッと水が出てきた。
「凄え!」
「素晴らしいですわ!
」
「このお水飲めるの!?」
蛇口から出る水に女の子達が感動している。
「飲めるぞ。塵や埃も浄化しているし、粗方の雑菌は死んでいるからな」
飲水で怖いのは大腸菌や赤痢菌等で、集団感染の恐れがある。給水塔の手前に作った浄水槽で、沈殿濾過と紫外線による滅菌をしている。
俺は水の専門家じゃないから詳しい事は知らないが、どっかのラノベ辺境開拓ネタで紫外線による滅菌で飲水を作る知識チートがあったので真似てみた。
「凄いですわ、トーマ様。この水道が街中に広がれば、人々の生活が安全で豊かになりますし、女性が行う水汲み作業も無くなりますわ」
この世界でも、家庭の水汲みは女、子供の仕事で、現代でいうジェンダー差別については、何の進歩もないみたいだ。
「それにあの洗濯機に食器洗い機、更には冷蔵庫や掃除機! あれらが普及すれば世の女性の負担を大きく下げる事が出来ますわ! トーマ様は全女性の救世主になりますわね。オホホ」
いわゆる白物家電ってやつだ。電子デバイス的な物はこの世界の科学レベルでは不可能だけど、魔法や魔石の不思議な力がこの世界にはある。
アナログな歯車やゼンマイ仕掛けで再現する事は可能な物もあると、俺の錬聖スキルが語っている。二槽式洗濯機とサイクロン式掃除機なら行けそうだな。
◆
「ふぅ~、いいお湯だ」
異世界に来て、太陽光パネルにより温められたお湯を使って初めて入るお風呂。シャワーも使えるようになって便利極まりない。
頭を洗い、体を洗い、風呂に浸かってホッと息を抜く。
『トーマぁ、入るぞぉ』
「……はい?」
脱衣場から聞こえる声はクスノハ様だ。入るぞって、入るの?
「ダメです!」
「オッス!」
入って来ちゃったよ。
「…………可愛い」
いつもはツインテールのクスノハ様が髪を下ろした姿は初めて見た。小さな背に、腰の下まで伸ばした姿は、まるで妖精のようだ。しかもバスタオルを巻いていない!?
「おりゃッ!」
ザバーンと風呂に飛び込んできたクスノハ様。
「ちょっ……」
「アハハ、初めて男と風呂に入った!」
そこ、笑う所か!?
「クスノハ様、せめてバスタオルを巻いて下さい」
「大丈夫! 見せるほど無いから!」
いや、俺的にはツルペタも好きだったりするから、俺の下半身は反応しまくりだ。
「んでさ、トーマぁ」
なに?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
430
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる