41 / 77
第二章
兎41羽 ガチャ再び
しおりを挟む
「「「……………………」」」
黄金骸骨を封印した僕達は豪華な広間から繋がる宝物庫に来ていた。
「まさに金銀財宝だね……」
「す…………凄い…………」
「…………も……貰っちゃっていいんですか?」
僕達の目の前には山と積まれた金貨や銀貨、宝石の指輪やネックレス、金細工の装飾品やド派手な武具に着物、目が眩むとは正にこの事だ。
ギルドの説明では今回のクエストで見つけた物はそのパーティーで貰える事にはなっているんだけど…………。
それに此れだけのお宝が有ればアレが混ざっているかもしれない!
「とりあえず宝石類と武具辺りを優先して持って帰ろう。それと僕も見た事はないんだけど紫色のコインがあったら教えて欲しい」
「「紫色のコイン?」」
「うん。ガチャコインだ」
キョウカさんは「えっ」と驚き、マリヤさんは『?』顔だ。マリヤさんにはガチャの説明をして僕達はキョウカさんの空間収納袋にお宝も詰めていく。
財宝は半分以上も残してキョウカさんの空間収納袋は一杯になった。其れでも取捨選択して詰めたのでかなりのお大尽になっている。
紫色のコインも4枚見つける事が出来た。使い方はお爺さんに聞いていたので僕はステータス画面を開けた。
「私、ガチャの説明聞きませんでしたよ?」
「僕はお爺さんを詰めて詰めて問い詰めたからね。まあ4回だけだけどガチャってみようよ」
僕はステータス画面の隠し画面にあるガチャ画面を表示する。画面には青い筐体のガチャポンが映っている。前の時は赤い筐体だった。アレは10連専用かな?
この画面に紫色のコインを近付けるとコインが消えて、僕は画面の『ガチャをひく』のボタンを押した。
1回目、銀のカプセル。中身はチョコレート詰め合わせ銀貨50枚相当。……5万円分のチョコレートって事?
2回目、銅のカプセル。中身は皮の水袋……ハズレだ……。
3回目……また銅のカプセル……。銅製の大鍋……。
ラストー!ウリャ~~~!キターーーッ!紫ゲットオオオ!
「やったよキョウカさん!紫来たよ!」
「凄い凄い!私、紫で聖剣だったよ!」
めちゃめちゃ期待を込めてパカッと開く紫カプセル………………微妙………………。
『空間収納袋 (無限)』
大でも特大でもないんだけど……微妙……。隣のキョウカさんも微妙な顔をしている。
「ま、まあ実用的で良かった。ここにある財宝全部持って帰れるし、大型モンスター倒した時に持って帰れるし、うん、当たりは当たりだよ! (汗)」
「そ、そうよね! (汗)」
「「ハハハハハハ……ハ…………微妙…………」」
黄金骸骨を封印した僕達は豪華な広間から繋がる宝物庫に来ていた。
「まさに金銀財宝だね……」
「す…………凄い…………」
「…………も……貰っちゃっていいんですか?」
僕達の目の前には山と積まれた金貨や銀貨、宝石の指輪やネックレス、金細工の装飾品やド派手な武具に着物、目が眩むとは正にこの事だ。
ギルドの説明では今回のクエストで見つけた物はそのパーティーで貰える事にはなっているんだけど…………。
それに此れだけのお宝が有ればアレが混ざっているかもしれない!
「とりあえず宝石類と武具辺りを優先して持って帰ろう。それと僕も見た事はないんだけど紫色のコインがあったら教えて欲しい」
「「紫色のコイン?」」
「うん。ガチャコインだ」
キョウカさんは「えっ」と驚き、マリヤさんは『?』顔だ。マリヤさんにはガチャの説明をして僕達はキョウカさんの空間収納袋にお宝も詰めていく。
財宝は半分以上も残してキョウカさんの空間収納袋は一杯になった。其れでも取捨選択して詰めたのでかなりのお大尽になっている。
紫色のコインも4枚見つける事が出来た。使い方はお爺さんに聞いていたので僕はステータス画面を開けた。
「私、ガチャの説明聞きませんでしたよ?」
「僕はお爺さんを詰めて詰めて問い詰めたからね。まあ4回だけだけどガチャってみようよ」
僕はステータス画面の隠し画面にあるガチャ画面を表示する。画面には青い筐体のガチャポンが映っている。前の時は赤い筐体だった。アレは10連専用かな?
この画面に紫色のコインを近付けるとコインが消えて、僕は画面の『ガチャをひく』のボタンを押した。
1回目、銀のカプセル。中身はチョコレート詰め合わせ銀貨50枚相当。……5万円分のチョコレートって事?
2回目、銅のカプセル。中身は皮の水袋……ハズレだ……。
3回目……また銅のカプセル……。銅製の大鍋……。
ラストー!ウリャ~~~!キターーーッ!紫ゲットオオオ!
「やったよキョウカさん!紫来たよ!」
「凄い凄い!私、紫で聖剣だったよ!」
めちゃめちゃ期待を込めてパカッと開く紫カプセル………………微妙………………。
『空間収納袋 (無限)』
大でも特大でもないんだけど……微妙……。隣のキョウカさんも微妙な顔をしている。
「ま、まあ実用的で良かった。ここにある財宝全部持って帰れるし、大型モンスター倒した時に持って帰れるし、うん、当たりは当たりだよ! (汗)」
「そ、そうよね! (汗)」
「「ハハハハハハ……ハ…………微妙…………」」
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる