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第二章
兎28羽 ベッドは一つ 心は?つ
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マリヤさんが落ち込んでいた事も有り、僕達は薬草採取を切り上げて街に戻った。薬草採取の報酬は少なかったけど、ゴブリンの討伐報酬で懐は潤った。お金の分配をしようとしたら、マリヤさんは自分は何も出来なかったからと頑なに拒否をしてお金を受け取ろうとしなかった。
そんな訳で宿屋への帰り道に武器と防具の店に立ち寄る。マリヤさんの防具を新調する為だ。
お店には僕達の武器と防具の製作依頼をしていた。先日倒したギガントブレードウルフの素材を使った剣と革鎧、更にギガントブレードウルフの毛を織り込んだマントを依頼している。
そして今日はマリヤさんのローブを依頼した。ギガントブレードウルフの硬くてしなやかな体毛なら耐切創性、耐貫通性が高い。今のローブよりも高い防御力が期待出来る。
「そ、そんなに良い物は、も、貰えません~」
「でもほら、防御力は命に関わるから」
「で、でも……、お値段……高いんですよね……?」
「おう、そうだな~」
とお店のおじさん。
「普通に買ったら金貨10ってとこだな(ニヤ)」
「き、金貨……10枚ぃ~~~~」
日本円感覚だと約100万円。でも大丈夫。
「大丈夫だよマリヤさん。素材は持ち込みだから…………いくらですか?」
「まぁ縫い込むだけだから金貨1枚だな」
「金貨1枚でも高いですよ~」
マリヤさんはまだ遠慮していたが、キョウカさんが説得した。ほんと防具は命に関わるからね。
♢
僕達の武器と防具はまだ数日かかると言われ宿屋へと帰った。
宿屋の入口前で女の子二人はキャッキャと話しをしている。
「キョウカさん達もこの宿だったんですね」
「ほんと偶然ですよね~」
「でも食堂では見かけませんでしたよね?」
「あ~、僕達はほとんどが部屋食だったからな~」
「部屋食って……スウィートとかじゃないと……?」
「……スウィートだから……(汗)」
「え~~~~~~~~ッ!」
♢
僕達が5階のスウィートに泊まっている事に吃驚したマリヤさんは、是非ともスウィートルームが見たいとの事で、僕達が泊まっている部屋へと来ていた。
「ひ、広いです~!豪華です~!素敵です~!」
部屋の中を見るなりマリヤさんは大興奮、彼方此方を見ては、豪華です~、素敵です~を繰り返していた。そしてピタリと止まる?
「…………………………」
「マリヤさん?どうしたんですか?」
疑問に感じたキョウカさんがそう尋ねる。
「キョウカさんはあのベッドで寝てるんですか……?」
「え、ええ、そうですが?」
「…………ソウマさんはあのベッドで寝てるんですよね?」
「あ、うん、そうだよ?」
「あ、あの~~~~~」
モジモジしながら赤い頬で僕達を見上げている。
「お、お二人は……ご夫婦……?」
「「違うから!夫婦違うからあ!」」
「え、あ、ああ、恋人?」
「「ここここ恋人も違いますぅ!」」
「え、え、だって……一緒に寝てるんですよね?」
「いや、ほら、ベッド大きいから端と端で寝てるんだよ」
焦りながら僕は説明するが……。
「あ、あのガラス張りの大きなお風呂……お二人で一緒に入ってるのかと~(ポッ)」
「「入ってないから!一緒にお風呂入ってないからぁ!」」
マリヤさんのとんでも勘違いを僕達は一生懸命説明した。
でも実のところ、僕的には恋人勘違いされて少し嬉しかった。キョウカさんはどうなんだろか?
そんな訳で宿屋への帰り道に武器と防具の店に立ち寄る。マリヤさんの防具を新調する為だ。
お店には僕達の武器と防具の製作依頼をしていた。先日倒したギガントブレードウルフの素材を使った剣と革鎧、更にギガントブレードウルフの毛を織り込んだマントを依頼している。
そして今日はマリヤさんのローブを依頼した。ギガントブレードウルフの硬くてしなやかな体毛なら耐切創性、耐貫通性が高い。今のローブよりも高い防御力が期待出来る。
「そ、そんなに良い物は、も、貰えません~」
「でもほら、防御力は命に関わるから」
「で、でも……、お値段……高いんですよね……?」
「おう、そうだな~」
とお店のおじさん。
「普通に買ったら金貨10ってとこだな(ニヤ)」
「き、金貨……10枚ぃ~~~~」
日本円感覚だと約100万円。でも大丈夫。
「大丈夫だよマリヤさん。素材は持ち込みだから…………いくらですか?」
「まぁ縫い込むだけだから金貨1枚だな」
「金貨1枚でも高いですよ~」
マリヤさんはまだ遠慮していたが、キョウカさんが説得した。ほんと防具は命に関わるからね。
♢
僕達の武器と防具はまだ数日かかると言われ宿屋へと帰った。
宿屋の入口前で女の子二人はキャッキャと話しをしている。
「キョウカさん達もこの宿だったんですね」
「ほんと偶然ですよね~」
「でも食堂では見かけませんでしたよね?」
「あ~、僕達はほとんどが部屋食だったからな~」
「部屋食って……スウィートとかじゃないと……?」
「……スウィートだから……(汗)」
「え~~~~~~~~ッ!」
♢
僕達が5階のスウィートに泊まっている事に吃驚したマリヤさんは、是非ともスウィートルームが見たいとの事で、僕達が泊まっている部屋へと来ていた。
「ひ、広いです~!豪華です~!素敵です~!」
部屋の中を見るなりマリヤさんは大興奮、彼方此方を見ては、豪華です~、素敵です~を繰り返していた。そしてピタリと止まる?
「…………………………」
「マリヤさん?どうしたんですか?」
疑問に感じたキョウカさんがそう尋ねる。
「キョウカさんはあのベッドで寝てるんですか……?」
「え、ええ、そうですが?」
「…………ソウマさんはあのベッドで寝てるんですよね?」
「あ、うん、そうだよ?」
「あ、あの~~~~~」
モジモジしながら赤い頬で僕達を見上げている。
「お、お二人は……ご夫婦……?」
「「違うから!夫婦違うからあ!」」
「え、あ、ああ、恋人?」
「「ここここ恋人も違いますぅ!」」
「え、え、だって……一緒に寝てるんですよね?」
「いや、ほら、ベッド大きいから端と端で寝てるんだよ」
焦りながら僕は説明するが……。
「あ、あのガラス張りの大きなお風呂……お二人で一緒に入ってるのかと~(ポッ)」
「「入ってないから!一緒にお風呂入ってないからぁ!」」
マリヤさんのとんでも勘違いを僕達は一生懸命説明した。
でも実のところ、僕的には恋人勘違いされて少し嬉しかった。キョウカさんはどうなんだろか?
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