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第二章
兎27羽 独りが寂しいのは知っているよ
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後方のゴブリン達が毒矢を放つ。
僕はブロードソードを、キョウカさんは聖剣グラムアルキュルスを空間収納袋から引き抜き毒矢を斬り捨てる。ステータスが上がったお陰で動体視力と反応速度が上がっていた。無数に飛ぶゴブリンの毒矢も見切る事が出来る。
そして
「キャーーーーーーーッ!」
マリヤさんにも飛来した無数の毒矢は背中のリボンが全て迎撃してくれた。
「あ、アレ?」
数十本の毒矢が全て払い落とされ吃驚するマリヤさん。
「その鎧は神装鎧月兎!完璧にマリヤさんを守ってくれるよ!」
これで僕達も安心して戦える。僕はブロードソードを空間収納袋に納め、新たにクロスボウを取り出した。
ボルトを装填し直ぐに放つ。
「複製!」
放たれたボルトは10本に増え三匹のゴブリンを射殺した。
キョウカさんは縮地で一気に間合いを詰めてゴブリンを一刀両断する。更に縮地でバックステップし、更に更に縮地で間合いを詰める。瞬く間に五匹のゴブリンを斬り殺した。
マリヤさんは僕らの戦いを呆然と見ている。
「す……凄い…………」
僕はクロスボウに新たにボルトを装填し、射出後に複製して増えた10本のボルトが二匹のゴブリンを射殺す。
キョウカさんもバッタバッタと斬り倒し、あっという間にゴブリン達は壊滅した。
残るホブゴブリンもジグザグに縮地で高速移動するキョウカさんに翻弄され、聖剣グラムアルキュルスの間合いに入った瞬間に、ホブゴブリンの頭と動体は切り離されていた。
♢
「……お二人ともお強いんですね……」
月兎を脱装したマリヤさんは落ち込んでいた。
「あたし……魔法使いなのに……足が竦んで……何も出来ませんでした……」
大きな瞳から大粒の涙が溢れ、足下の地面に涙のしみを広げていく。
「あ……あたし……また……パーティー……首……ですね………………」
マリヤさんは両手で顔を覆い、体を震わせて泣いてしまった。
どうしよう……と僕がオロオロしていると、キョウカさんが優しくマリヤさんを抱き締める。
「……大丈夫だよ……。首になんかしないよ……。明日も……、明後日も……、一緒に冒険しよ…………」
抱き締めていたキョウカさんの瞳からも涙の雫が零れる。一人の寂しさ、人から孤立する寂しさを彼女は知っているから。
「……でも……あたし……足手纏いで…………」
「大丈夫……だよ。一緒に冒険して……一緒に強くなろ…………」
「……………………でも………………」
「私達も……最初は弱かった…………」
ん?初戦でギガントブレードウルフを倒したような……?
「でも…… 少しずつ 強くなって行ったんだよ……」
アレ?一気にレベル40越えをしたような……。
「だから……マリヤさんも……恥ずかしいけど……月兎着て……強くなろ……」
「……はい……月兎着るの……恥ずかしいですが……あたし……頑張ります……」
「月兎……私も着るの……恥ずかしいけど……一緒に頑張ろ…………」
「「月兎着るのとてもとても恥ずかしいけど頑張って強くなろう!!!」」
抱き合い涙を流す二人の美少女……。僕だって着るの恥ずかしいんですけどーーー!
僕はブロードソードを、キョウカさんは聖剣グラムアルキュルスを空間収納袋から引き抜き毒矢を斬り捨てる。ステータスが上がったお陰で動体視力と反応速度が上がっていた。無数に飛ぶゴブリンの毒矢も見切る事が出来る。
そして
「キャーーーーーーーッ!」
マリヤさんにも飛来した無数の毒矢は背中のリボンが全て迎撃してくれた。
「あ、アレ?」
数十本の毒矢が全て払い落とされ吃驚するマリヤさん。
「その鎧は神装鎧月兎!完璧にマリヤさんを守ってくれるよ!」
これで僕達も安心して戦える。僕はブロードソードを空間収納袋に納め、新たにクロスボウを取り出した。
ボルトを装填し直ぐに放つ。
「複製!」
放たれたボルトは10本に増え三匹のゴブリンを射殺した。
キョウカさんは縮地で一気に間合いを詰めてゴブリンを一刀両断する。更に縮地でバックステップし、更に更に縮地で間合いを詰める。瞬く間に五匹のゴブリンを斬り殺した。
マリヤさんは僕らの戦いを呆然と見ている。
「す……凄い…………」
僕はクロスボウに新たにボルトを装填し、射出後に複製して増えた10本のボルトが二匹のゴブリンを射殺す。
キョウカさんもバッタバッタと斬り倒し、あっという間にゴブリン達は壊滅した。
残るホブゴブリンもジグザグに縮地で高速移動するキョウカさんに翻弄され、聖剣グラムアルキュルスの間合いに入った瞬間に、ホブゴブリンの頭と動体は切り離されていた。
♢
「……お二人ともお強いんですね……」
月兎を脱装したマリヤさんは落ち込んでいた。
「あたし……魔法使いなのに……足が竦んで……何も出来ませんでした……」
大きな瞳から大粒の涙が溢れ、足下の地面に涙のしみを広げていく。
「あ……あたし……また……パーティー……首……ですね………………」
マリヤさんは両手で顔を覆い、体を震わせて泣いてしまった。
どうしよう……と僕がオロオロしていると、キョウカさんが優しくマリヤさんを抱き締める。
「……大丈夫だよ……。首になんかしないよ……。明日も……、明後日も……、一緒に冒険しよ…………」
抱き締めていたキョウカさんの瞳からも涙の雫が零れる。一人の寂しさ、人から孤立する寂しさを彼女は知っているから。
「……でも……あたし……足手纏いで…………」
「大丈夫……だよ。一緒に冒険して……一緒に強くなろ…………」
「……………………でも………………」
「私達も……最初は弱かった…………」
ん?初戦でギガントブレードウルフを倒したような……?
「でも…… 少しずつ 強くなって行ったんだよ……」
アレ?一気にレベル40越えをしたような……。
「だから……マリヤさんも……恥ずかしいけど……月兎着て……強くなろ……」
「……はい……月兎着るの……恥ずかしいですが……あたし……頑張ります……」
「月兎……私も着るの……恥ずかしいけど……一緒に頑張ろ…………」
「「月兎着るのとてもとても恥ずかしいけど頑張って強くなろう!!!」」
抱き合い涙を流す二人の美少女……。僕だって着るの恥ずかしいんですけどーーー!
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