ドール沼のほとりから、深淵を覗き込んでしまった。〜引き返すなら今のうちですよ〜

まゆみ。

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色移りとメイク…の前に素材のお話。

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 どっちもドールに色がつく現象なんだから同じじゃない?と、最初は思ってました。
 ドールの変色も、友人が発狂しているのを横目に『メイクみたいに落とせばいいじゃん』とか、呑気に眺めていた時期もありました。


 ぜんっっっぜん違いますっ!


 メイクは落とせます。

 色移りは落ちません!(泣
 しかもとんでもない所に、とんでもない色が!(号泣






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 一般的にキャストドールと呼ばれているドールは、レジンという合成樹脂でできています。

 レジン……ハンドメイドが好きな方でしたら、聞いたことがありますよね?
 手芸屋さんでも100円均一でも最近は売ってる、UV(紫外線)で硬化させてキラッキラのアクセサリーが作れちゃうアレです。

 全くアレと同じ!というわけでは無いのですが、あれも合成樹脂の仲間になります。
 アレは…正式には合成樹脂にUVで硬化する硬化剤を混ぜ込んである、UVレジンというのですが……。

 簡単に言ってしまえば、UVレジンの親戚のようなものです。

 球体関節人形の中で、我が家の『琥珀』のような、主に『キャストドール』と呼ばれているドールは、合成樹脂に硬化剤を混ぜ込んで、型に流し込んで整形する『レジンキャスト製法』という方法で作られています。

 まぁ、『球体関節人形』という意味では、簡単に自作できるキットなんかも売ってたりしますので、体格や見た目は似ていても素材が違う!なんてものもあります。
 それこそ粘土製や陶器製…球体の関節があれば、球体関節人形なのだそうなので。






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 っと、話を元に戻します。

 我が家の『琥珀』はキャストドールです。
 素材としてはプラモデルやフィギュアの親戚みたいなものかな?なんて思っていました。
 ……だって、メイク用品がそのまんま、プラモデルの塗装用品なんですもの!


 とりあえず触った感覚(個人的な感想です)としては、プラスチックよりは…ずっしりひんやりとしていて、透明感を感じます。

 そんな素材を使って作られているドールなので、実はなかなかに重いです。
 大きな子になればなるほど、その重さも……という話ですが、私の手元にはまだ『琥珀』しかいないので、比べようがないのですが。

 それでも『琥珀』もしっかり重くて、あれですね……実店舗でドールを触らせてもらったら、その重み、存在感にびっくりして、迷いから即お迎えへ!と、踏み切ってしまう方もいらっしゃるようですよ?


 ちなみにですが……今度お迎え予定の身長75センチの『楡』
 彼のボディだけで6キロあるそうです。

 数字だけではピンとこないですよね?
 6キロといえば……。

 5キロのお米より重い。
 大玉のスイカが6キロくらい。
 牛乳6本分。

 ジュースは……って、買い物袋に入れると破けちゃうんじゃないかと心配になるレベルの重量系だったりします。

 うん、説明してる私が、ちゃんと扱えるのか不安になってきました!






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 さて、本題に入りますよ~。

 透明感のあるお肌をお持ちのキャストドール。
 そんなうちの『琥珀』に色移りが!

 ……そもそも色移りが、そんなに簡単にしてしまうなんて思ってなかったんですよ。
 ちょっと忙しい時期があって…とかいう理由じゃないんです。

 私の場合の原因は『気に入った洋服を着せたまま、長期収納をしてしまったこと』でした。

 友人宅でもそうなんですが、ドールオーナーさんのお宅に行くと、大体は可愛らしく飾られていることが多くて。
 リカちゃんとかジェニーちゃんとか…そんなお人形遊びでも、可愛らしく着飾って、飾って置いたり、遊び終わったら、その可愛さのまま収納したりした記憶、ありませんか?

 私もそんな感覚で、可愛らしい洋服を着せて、収納してたんです。
 ……『琥珀』が届いたときのように、人形用の真っ白なお布団に入れて。

 届いたときに裸で届いた理由がまさに、色移りさせないためだということを忘れて。






 ******






 と、いう事で。
 犯人はこいつですっ!
 ……大元の犯人は私なんだけどさ。



 可愛いでしょう?
 第3話で着飾っている写真がありますが、あのドレスです。



 同じ写真を何度も使うようで申し訳ないのだけど、これこれ!
 このドレスです!

 お気に入りなのです……。


 お気に入りすぎて、半年以上着せっぱなし…というか、収納時は必ず着せていました。
 そうしたらですね、こんな感じに……。



 なんか白い服がピンク色になってるの、見えませんか?
 あの写真のドレスは、この白いワンピースの上から着ていたのですよ。

 なーんか徐々にピンク色になってきていることに気づいてですね、ちょうどそのピンク色になっている位置に当たる腕の内側を見ると……いやぁ…綺麗なピンク色に染まっていました。


 染まってるようには見えないよ?って思うでしょ?
 これはすでに、パニックになりつつ、私が消した後だからです。


「これが色移り?……ぎゃああああああああ!」ってな具合に。


 色合い的には、このワンピースに色移りしたのと同じくらいに、はっきりと色移りしていました。

 他にも、色移り……残ってたりしないよね?と、見直してみたら……ありましたよ。
 こちらは、かなり薄いのですが。



 見えるかな?
 肘の関節のつなぎ目が、うっすらとピンク色になっています。

(撮影後、必死に消しました!)

 これ、しっかりと沈着してしまうと、落ちません……。
 本当に悲鳴が出ます。

 まぁ、まだ赤系の色移りだから、オーナーさんによっては血色が良さそうにボディメイクをする場合もあるわけで、個人的には、目立つほどでなければ許容範囲内だけど。
 これがね…青とか黒、緑系だったら……色移りでアザみたいになっちゃうんで…絶対にアウトです。

 これは本当に反省しています。
 色移り、恐るべし!


 ちなみにね!
 メイクは落ちるんですよ。
 ボディメイクもそう。
 ちゃんと手順を踏んで丁寧に施されたものであれば、落とせます。

 メイクと色移りの違い、一番はここですね!
 落とせるか落とせないか!

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