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第一章 Travel to Whiteford
8話
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8
ダンの授業は名前こそ「神学」ではあるが、内容は多岐に渡っていた。政治、世相、倫理。次々と話題は飛んだ。
「二つ下、つまり妹君は十三か十四か。うん、難しい年頃だ。幼い時のように遠慮のいらない関係は、保ち辛いよな」
ダンは、起立している男子生徒に寄り添うような話し方だ。向ける笑顔も、教師の威厳は感じさせない気安いものだった。
「友達はみんな、妹とは仲が良いみたいだし、僕の他人との関わり方は、おかしいのかなって考えてしまうんです」
男子生徒は感情を抑えた風だが、言葉の端々から不安が伝わってきた。
「自分が一番悩んでいるって、考えがちだよな。人付き合いに関しては、特にだ。でもそれは間違いだよ。社交性の高い人も、上手くいかない一部との関係に、深く悩んでいるものだ」
ダンは、緩やかに言葉を紡ぎ続ける。
「常に相手を思い遣って行動していれば、周りの者が好感を持ってくれて、自然と道は開けるさ。肩肘を張らずにやっていけ」
男子生徒は、「ありがとうございました」と、わずかに楽になったような様子だった。
ダンが、「では、今日の授業はここまで」と明朗に告げると、生徒たちは片付けを始めた。
スポーツ神学は、午後四時までだった。遥香は終了後、すぐに荷物を纏めた。
「ほら、桐畑君。もたもたしてないで、部活……じゃなかった。結社の活動に出よう。てきぱき動いてかないと、いつまで経っても進展ゼロ。現代日本に戻る前に、寿命が尽きちゃうよ」
薄い笑みとともに桐畑を急かした遥香は、出口に向かって歩き出した。
片付けを終えた桐畑は席を立ち、早足で遥香に従いていく。
「結社って、校長の台詞にあった、フットボール結社だよな? どうして『結社』っつーマフィアっぽい大袈裟な名前が付いてんの? やっぱ朝波も、フットボール結社なわけ? あとさ。『てきぱき動いてかないと日本に戻れない』って、朝波には、なんか帰る当て、あったりすんの?」
教室を出たところで追い付いた桐畑は、思い付いた疑問を熟考もせずに挙げた。
すると、前を見続ける遥香の口から、小さな溜息が漏れた。
「ほんと、一気に訊いてくるね。質問相手を思い遣る気持ちって、大事だよ。ビジネス・メールだって、一メールに一要件が基本なんだからさ」
軽くはあるが諭すような論調に、桐畑は少し萎縮する。
幅広の階段では、多くの生徒が騒がしく談笑しながら行き交っていた。降り切った二人は、さらに歩を進める。
「一点目。私と君は同じ、フットボール結社に選手として所属してます。この時代はまだ女子サッカーは黎明期だから、男女混合。初めに君に声を掛けた時、早朝練習の話をしたでしょ? そこから推察ができるよね? ああ、いや。別に責めてはないから、勘違いしちゃダメだよ」
こっそりと見た遥香の顔は、どことなく楽しげだった。
少し迷った桐畑だったが、慎ましく思いを述べ始める。
「男に混じって、サッカーをしてんのか。よくやるよな。お前は優秀だからテクはどうにかなるとしても、正直、身体能力って点できついだろ」
「確かにそうだけど、私もU17代表の端くれだからさ。男子選手に混じっても、ある程度はやってけないとね。宮間あや選手なんかは高校時代、男子部でプレーしてたんだよ。それにこの時代のイギリス人は、二十一世紀よりも身体が小さいし」
(そういやなでしこが、県でも上位の高校の男子部と好ゲームを繰り広げた、みたいな記事を見た記憶があるな。つくづく女は侮れん)
遥香の軽やかな台詞に、桐畑はしみじみと納得する。
「二点目。名前が『結社』な理由はきっと、ホワイトフォードのモットー、『スポーツを通じて人格向上を実現する』に関係がある。フリーメイソンリーだって、『全人類の兄弟愛という理想の実現』が目的って話だしね。それで、三点目だけど」
石製の、身長の倍ほどの高さのアーチを潜った二人は、開けた空間に出た。
「おっ、ケントにアルマじゃん。そろそろと思って待ってたけどさ。手ぇまで繋いで仲良く出てくるとはね。さすがの俺も、予想できなかったわ」
軽薄そのものな声が、左前方から耳に飛び込んでくる。
見ると、アフリカ系の風貌の男の子が、競技用コートに続く砂利道の脇の芝生の上にいた。髪は短くて黒く、茶色の顔は興味津々、身体は妙に横に捻ったブリッジ状態だった。
「エド。私たち、手は繋いでいないわよ。また可笑しな噂を立てられちゃ、困るんだから」
アルマの演技を始めたのか、大人しい表情の遥香が消え入るような声を出した。
「あ、そうなんだ」とエドは、どうでも良さそうに呟いた。ぬるりと横に一回転してから逆立ちで制止し、数秒してから跳ね起きる。
「身体も温まったし、俺、先に行ってるよ。だからアルマたちも、とっとと来いよ。べたべたくっついてないでさ」
歯を見せて無邪気に笑ったエドは、コートに向かって軽快なランニングを始めた。
エドの背中を遠い目で見つめる遥香は、やや疲れた様子で口を開いた。
「あの男の子はエドアルド・デ・アシス・ジョビン。通称、エド。アフリカ系ブラジル人で、年齢は、私たちの一つ下。カポエィラの腕を買われてホワイトフォードに入ったけど、フットボール結社にいる。悪い子じゃあないけど、デリカシーは皆無よね」
ダンの授業は名前こそ「神学」ではあるが、内容は多岐に渡っていた。政治、世相、倫理。次々と話題は飛んだ。
「二つ下、つまり妹君は十三か十四か。うん、難しい年頃だ。幼い時のように遠慮のいらない関係は、保ち辛いよな」
ダンは、起立している男子生徒に寄り添うような話し方だ。向ける笑顔も、教師の威厳は感じさせない気安いものだった。
「友達はみんな、妹とは仲が良いみたいだし、僕の他人との関わり方は、おかしいのかなって考えてしまうんです」
男子生徒は感情を抑えた風だが、言葉の端々から不安が伝わってきた。
「自分が一番悩んでいるって、考えがちだよな。人付き合いに関しては、特にだ。でもそれは間違いだよ。社交性の高い人も、上手くいかない一部との関係に、深く悩んでいるものだ」
ダンは、緩やかに言葉を紡ぎ続ける。
「常に相手を思い遣って行動していれば、周りの者が好感を持ってくれて、自然と道は開けるさ。肩肘を張らずにやっていけ」
男子生徒は、「ありがとうございました」と、わずかに楽になったような様子だった。
ダンが、「では、今日の授業はここまで」と明朗に告げると、生徒たちは片付けを始めた。
スポーツ神学は、午後四時までだった。遥香は終了後、すぐに荷物を纏めた。
「ほら、桐畑君。もたもたしてないで、部活……じゃなかった。結社の活動に出よう。てきぱき動いてかないと、いつまで経っても進展ゼロ。現代日本に戻る前に、寿命が尽きちゃうよ」
薄い笑みとともに桐畑を急かした遥香は、出口に向かって歩き出した。
片付けを終えた桐畑は席を立ち、早足で遥香に従いていく。
「結社って、校長の台詞にあった、フットボール結社だよな? どうして『結社』っつーマフィアっぽい大袈裟な名前が付いてんの? やっぱ朝波も、フットボール結社なわけ? あとさ。『てきぱき動いてかないと日本に戻れない』って、朝波には、なんか帰る当て、あったりすんの?」
教室を出たところで追い付いた桐畑は、思い付いた疑問を熟考もせずに挙げた。
すると、前を見続ける遥香の口から、小さな溜息が漏れた。
「ほんと、一気に訊いてくるね。質問相手を思い遣る気持ちって、大事だよ。ビジネス・メールだって、一メールに一要件が基本なんだからさ」
軽くはあるが諭すような論調に、桐畑は少し萎縮する。
幅広の階段では、多くの生徒が騒がしく談笑しながら行き交っていた。降り切った二人は、さらに歩を進める。
「一点目。私と君は同じ、フットボール結社に選手として所属してます。この時代はまだ女子サッカーは黎明期だから、男女混合。初めに君に声を掛けた時、早朝練習の話をしたでしょ? そこから推察ができるよね? ああ、いや。別に責めてはないから、勘違いしちゃダメだよ」
こっそりと見た遥香の顔は、どことなく楽しげだった。
少し迷った桐畑だったが、慎ましく思いを述べ始める。
「男に混じって、サッカーをしてんのか。よくやるよな。お前は優秀だからテクはどうにかなるとしても、正直、身体能力って点できついだろ」
「確かにそうだけど、私もU17代表の端くれだからさ。男子選手に混じっても、ある程度はやってけないとね。宮間あや選手なんかは高校時代、男子部でプレーしてたんだよ。それにこの時代のイギリス人は、二十一世紀よりも身体が小さいし」
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遥香の軽やかな台詞に、桐畑はしみじみと納得する。
「二点目。名前が『結社』な理由はきっと、ホワイトフォードのモットー、『スポーツを通じて人格向上を実現する』に関係がある。フリーメイソンリーだって、『全人類の兄弟愛という理想の実現』が目的って話だしね。それで、三点目だけど」
石製の、身長の倍ほどの高さのアーチを潜った二人は、開けた空間に出た。
「おっ、ケントにアルマじゃん。そろそろと思って待ってたけどさ。手ぇまで繋いで仲良く出てくるとはね。さすがの俺も、予想できなかったわ」
軽薄そのものな声が、左前方から耳に飛び込んでくる。
見ると、アフリカ系の風貌の男の子が、競技用コートに続く砂利道の脇の芝生の上にいた。髪は短くて黒く、茶色の顔は興味津々、身体は妙に横に捻ったブリッジ状態だった。
「エド。私たち、手は繋いでいないわよ。また可笑しな噂を立てられちゃ、困るんだから」
アルマの演技を始めたのか、大人しい表情の遥香が消え入るような声を出した。
「あ、そうなんだ」とエドは、どうでも良さそうに呟いた。ぬるりと横に一回転してから逆立ちで制止し、数秒してから跳ね起きる。
「身体も温まったし、俺、先に行ってるよ。だからアルマたちも、とっとと来いよ。べたべたくっついてないでさ」
歯を見せて無邪気に笑ったエドは、コートに向かって軽快なランニングを始めた。
エドの背中を遠い目で見つめる遥香は、やや疲れた様子で口を開いた。
「あの男の子はエドアルド・デ・アシス・ジョビン。通称、エド。アフリカ系ブラジル人で、年齢は、私たちの一つ下。カポエィラの腕を買われてホワイトフォードに入ったけど、フットボール結社にいる。悪い子じゃあないけど、デリカシーは皆無よね」
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