17 / 48
第2章 学園生活編
勇者vs勇者
しおりを挟む
「まさか、あなたも勇者だったなんて··ねっ!」
「まぁな!」
俺とノヴァは互いの聖剣を交えながら話していた。俺はまだ余裕があるが、ノヴァは少し息が荒くなってきている。
「はぁ····はぁ····まさか、聖剣を出した私が押されるなんて····」
「お前はただ剣を振っているだけだ!お前は自らの聖剣の力を3%しか出せれていない!」
俺は、まだまだ余裕でノヴァの剣を流せれている。すると、ノヴァの出しているオーラが変わった。
「なに!?体が勝手に動いて····」
「ついに始まったか····」
ノヴァの右手が光出し、勇者の刻印が姿を現した。すると、ノヴァの目の色が黒く染まっていく。
「たす····け····」
「これが勇者の力の····暴走····」
ノヴァの意識は勇者の力に乗っ取られてしまった。その瞬間、ノヴァの背中に羽状の魔力が形成された。そして空中に浮かぶ。
「テキを····ハカイす····る」
ノヴァが何かを言うと、その姿が一瞬で消えた。
「どこだ!」
「ココ····だ」
俺の後ろにノヴァが現れる。
「クソ!『加速×8!』」
俺が高速化の魔法を多重で自らに掛けると、その姿を完全に捉えることが出来た。
「これは····あの天使以上の速さだ!」
俺は羽を生やし高速で飛んでいるノヴァを見て、この前戦った天使のことを思い出した。
「『空間固定』!」
俺はノヴァに空間魔法を当てようとするが、速すぎて当たらない。
「炎の精霊よ····我に力を····そして降れ!炎の雨!『炎雨』」
ノヴァは炎の雨を降らせる。これは炎属性の上級魔法の1つで、相手の動きを止めるには最適な魔法だった。
俺は、炎の雨をただガードすることしか出来なかった。
「くそ!やはり本気を出すしか····『加速×20』」
俺は高速化の魔法をさらに掛ける。これにはメリットとデメリットがある。メリットは相手をほぼ止まっているように見えること。デメリットは体への負担が大きいことだ。
「ふっ!」
俺は炎の雨を確実に防ぎながら、ノヴァの懐まで移動する。そして、ノヴァのお腹に本気で剣を打ち込む。
「少し眠れ····」
「テキ····を··テ····キ··」
ノヴァの目の色が元に戻ると同時に背中の翼と聖剣も消える。そして、闘技場の地面に真っ逆さまに落ちていった。
落ちていくノヴァを俺は抱える。そして、ゆっくり地面に置く。
「『解除』」
俺は高速化の魔法を解く。その時、俺の体に激痛が走る。しかし、すぐに痛みは引いていく。
俺の中では30秒経っているが、実際は2秒しか経っていない。
俺は初めて魂解放を使わずに魔法を同時に重ねがけしたのだ。
「体に異常はないな····」
魔王化の影響もあってか、体が頑丈になっているようだ。
「大丈夫か、ノヴァ?」
俺は闘技場の地面に倒れているノヴァにこっそり神の祝福を掛ける。
「うぅ····あれ?私はいったい?」
「お前は、勇者の力に飲まれたんだよ」
「え?」
勇者の力は自らの器がピンチに陥ると自動的に意識が切り替わるようになっているのだ。その力に飲まれると自らが敵だと認識した者を殺すまで止まらない。「勇者の力」は「魔王の力」に引き付けられる。もちろん、その逆も有り得る。どうやらノヴァの場合は俺の魔に引かれたようだ。
「そうか····私はまた····」
「また?」
「····昔にも暴走したことがあるんだ····私」
「そうだったのか····」
その他にもノヴァからたくさんの話を聞いた。ノヴァの母が死んだとき、勇者の力が暴走したこと。その後勇者になって、死した母の聖剣を受け継いだこと。
「そうだったのか····」
「だから私はここに来た。ここならば自分の力を制御できるようになるかもしれない····と」
「お前が勇者の力を暴走させたのは俺のせいなんだ····ノヴァ」
「え?」
「だから、お前が弱かったとか心が脆いだとかそういうわけじゃないんだ。安心して」
「分かった····というか、なんでみんなは倒れてるの?」
俺はノヴァとの話に集中しすぎて気づかなかったが、闘技場の中で立っている者は俺とノヴァの2人しか居ない。
「まぁ····お互いが勇者であることが秘密にできたし、結果オーライだろ」
「そう····だな」
お互い、顔を引き攣らせながら俺たちはその場を去った。
それからみんなは丸1日、目を覚まさなかった。
その後、俺たちは学園長に呼び出しをくらった。
「貴様らは私に迷惑を掛けたな····」
「「すいません····」」
俺達が学園長に叱られている理由はひとつしかない。それはもちろん俺たちのクラスメイトについてだ。
「まさか、貴様らが自分のクラスメイトを1日も眠らせたとはな!おかげで寮から電話が掛かってきたんだそ!」
「「すいません····」」
「まぁ····今回は貴様らの成績に免じて許してやる。次はなるべく人のいない所で戦え!良いな?」
「分かりました····」
「もう出ていいぞ」
俺たちは無言で学園長室から出る。
俺たちはその日、クラスメイト全員に謝った。間違えて睡眠魔法を辺りに撒いてしまった。と嘘をついて。
もちろん、みんなは許してくれた。
「決闘は····あなたの勝ちで良いよ」
「当たり前だろ。それが事実だ」
「そこは私に勝ちを譲れ!」
「断る!」
俺とノヴァの仲は、ものすごく広がってしまった。
「ふふふあはは!」
「あはは!」
俺たちは思い切り笑う。俺たちの仲はどうやら、広がってはおらず縮んでいたようだ。これで俺はクラスメイトに2人目の友達を作ることができた。その時、サザナミが声を掛けてきた。
「2人とも····そんなに仲良かったですか?」
「友達にはなれた····かな」
俺はこう答えたが、ノヴァはこう答えた。
「友達は友達でも戦友だ!」
「どういう意味ですか?」
「教えん!」
「気になります!」
こうして俺にはサザナミという友達と、ノヴァという戦友ができた。
「まぁな!」
俺とノヴァは互いの聖剣を交えながら話していた。俺はまだ余裕があるが、ノヴァは少し息が荒くなってきている。
「はぁ····はぁ····まさか、聖剣を出した私が押されるなんて····」
「お前はただ剣を振っているだけだ!お前は自らの聖剣の力を3%しか出せれていない!」
俺は、まだまだ余裕でノヴァの剣を流せれている。すると、ノヴァの出しているオーラが変わった。
「なに!?体が勝手に動いて····」
「ついに始まったか····」
ノヴァの右手が光出し、勇者の刻印が姿を現した。すると、ノヴァの目の色が黒く染まっていく。
「たす····け····」
「これが勇者の力の····暴走····」
ノヴァの意識は勇者の力に乗っ取られてしまった。その瞬間、ノヴァの背中に羽状の魔力が形成された。そして空中に浮かぶ。
「テキを····ハカイす····る」
ノヴァが何かを言うと、その姿が一瞬で消えた。
「どこだ!」
「ココ····だ」
俺の後ろにノヴァが現れる。
「クソ!『加速×8!』」
俺が高速化の魔法を多重で自らに掛けると、その姿を完全に捉えることが出来た。
「これは····あの天使以上の速さだ!」
俺は羽を生やし高速で飛んでいるノヴァを見て、この前戦った天使のことを思い出した。
「『空間固定』!」
俺はノヴァに空間魔法を当てようとするが、速すぎて当たらない。
「炎の精霊よ····我に力を····そして降れ!炎の雨!『炎雨』」
ノヴァは炎の雨を降らせる。これは炎属性の上級魔法の1つで、相手の動きを止めるには最適な魔法だった。
俺は、炎の雨をただガードすることしか出来なかった。
「くそ!やはり本気を出すしか····『加速×20』」
俺は高速化の魔法をさらに掛ける。これにはメリットとデメリットがある。メリットは相手をほぼ止まっているように見えること。デメリットは体への負担が大きいことだ。
「ふっ!」
俺は炎の雨を確実に防ぎながら、ノヴァの懐まで移動する。そして、ノヴァのお腹に本気で剣を打ち込む。
「少し眠れ····」
「テキ····を··テ····キ··」
ノヴァの目の色が元に戻ると同時に背中の翼と聖剣も消える。そして、闘技場の地面に真っ逆さまに落ちていった。
落ちていくノヴァを俺は抱える。そして、ゆっくり地面に置く。
「『解除』」
俺は高速化の魔法を解く。その時、俺の体に激痛が走る。しかし、すぐに痛みは引いていく。
俺の中では30秒経っているが、実際は2秒しか経っていない。
俺は初めて魂解放を使わずに魔法を同時に重ねがけしたのだ。
「体に異常はないな····」
魔王化の影響もあってか、体が頑丈になっているようだ。
「大丈夫か、ノヴァ?」
俺は闘技場の地面に倒れているノヴァにこっそり神の祝福を掛ける。
「うぅ····あれ?私はいったい?」
「お前は、勇者の力に飲まれたんだよ」
「え?」
勇者の力は自らの器がピンチに陥ると自動的に意識が切り替わるようになっているのだ。その力に飲まれると自らが敵だと認識した者を殺すまで止まらない。「勇者の力」は「魔王の力」に引き付けられる。もちろん、その逆も有り得る。どうやらノヴァの場合は俺の魔に引かれたようだ。
「そうか····私はまた····」
「また?」
「····昔にも暴走したことがあるんだ····私」
「そうだったのか····」
その他にもノヴァからたくさんの話を聞いた。ノヴァの母が死んだとき、勇者の力が暴走したこと。その後勇者になって、死した母の聖剣を受け継いだこと。
「そうだったのか····」
「だから私はここに来た。ここならば自分の力を制御できるようになるかもしれない····と」
「お前が勇者の力を暴走させたのは俺のせいなんだ····ノヴァ」
「え?」
「だから、お前が弱かったとか心が脆いだとかそういうわけじゃないんだ。安心して」
「分かった····というか、なんでみんなは倒れてるの?」
俺はノヴァとの話に集中しすぎて気づかなかったが、闘技場の中で立っている者は俺とノヴァの2人しか居ない。
「まぁ····お互いが勇者であることが秘密にできたし、結果オーライだろ」
「そう····だな」
お互い、顔を引き攣らせながら俺たちはその場を去った。
それからみんなは丸1日、目を覚まさなかった。
その後、俺たちは学園長に呼び出しをくらった。
「貴様らは私に迷惑を掛けたな····」
「「すいません····」」
俺達が学園長に叱られている理由はひとつしかない。それはもちろん俺たちのクラスメイトについてだ。
「まさか、貴様らが自分のクラスメイトを1日も眠らせたとはな!おかげで寮から電話が掛かってきたんだそ!」
「「すいません····」」
「まぁ····今回は貴様らの成績に免じて許してやる。次はなるべく人のいない所で戦え!良いな?」
「分かりました····」
「もう出ていいぞ」
俺たちは無言で学園長室から出る。
俺たちはその日、クラスメイト全員に謝った。間違えて睡眠魔法を辺りに撒いてしまった。と嘘をついて。
もちろん、みんなは許してくれた。
「決闘は····あなたの勝ちで良いよ」
「当たり前だろ。それが事実だ」
「そこは私に勝ちを譲れ!」
「断る!」
俺とノヴァの仲は、ものすごく広がってしまった。
「ふふふあはは!」
「あはは!」
俺たちは思い切り笑う。俺たちの仲はどうやら、広がってはおらず縮んでいたようだ。これで俺はクラスメイトに2人目の友達を作ることができた。その時、サザナミが声を掛けてきた。
「2人とも····そんなに仲良かったですか?」
「友達にはなれた····かな」
俺はこう答えたが、ノヴァはこう答えた。
「友達は友達でも戦友だ!」
「どういう意味ですか?」
「教えん!」
「気になります!」
こうして俺にはサザナミという友達と、ノヴァという戦友ができた。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!
どら焼き
ファンタジー
ありがとうございます。
おかげさまで、第一部無事終了しました。
これも、皆様が読んでくれたおかげです。
第二部は、ゆっくりな投稿頻度になると思われます。
不遇の生活を送っていた主人公が、ある日学校のクラスごと、異世界に強制召喚されてしまった。
しかもチートスキル無し!
生命維持用・基本・言語スキル無し!
そして、転移場所が地元の住民すら立ち入らないスーパーハードなモンスター地帯!
いきなり吐血から始まる、異世界生活!
何故か物理攻撃が効かない主人公は、生きるためなら何でも投げつけます!
たとえ、それがバナナでも!
ざまぁ要素はありますが、少し複雑です。
作者の初投稿作品です。拙い文章ですが、暖かく見守ってほしいいただけるとうれしいです。よろしくおねがいします。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【北の果てのキトゥルセン】 ~辺境の王子に転生したので、まったり暮らそうと思ったのに、どんどん国が大きくなっていく件について~
次元謄一
ファンタジー
タイトル変更しました→旧タイトル 「デッドエンドキングダム ~十五歳の魔剣使いは辺境から異世界統一を目指します~」
前世の記憶を持って生まれたオスカーは国王の落とし子だった。父の死によって十五歳で北の辺境王国の統治者になったオスカーは、炎を操る魔剣、現代日本の記憶、そしてなぜか生まれながらに持っていた【千里眼】の能力を駆使し、魔物の森や有翼人の国などを攻略していく。国内では水車を利用した温泉システム、再現可能な前世の料理、温室による農業、畜産業の発展、透視能力で地下鉱脈を探したりして文明改革を進めていく。
軍を使って周辺国を併合して、大臣たちと国内を豊かにし、夜はメイド達とムフフな毎日。
しかし、大陸中央では至る所で戦争が起こり、戦火は北までゆっくりと、確実に伸びてきていた。加えて感染するとグールになってしまう魔物も至る所で発生し……!?
雷を操るツンデレ娘魔人、氷を操るクール系女魔人、古代文明の殺戮機械人(女)など、可愛いけど危険な仲間と共に、戦乱の世を駆け抜ける!
登場人物が多いので結構サクサク進みます。気軽に読んで頂ければ幸いです。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる