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第二章 境界の砦
23 強襲
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《強襲》
ドガッ! バターン!
扉を蹴ると大きな音を立てて跳ね飛んだ。
左手で襟元を掴んで引っ立てていた男を右手で殴り倒し、転がった男の背を踏んで中に入る。
扉の外からの逆光で顔は影となって見えないが、髪が後光のように金色に輝いた。
中にいた男たちが、侵入者を見て怯んだ。
それほどの怒りが彼から放たれていたからだ。
怒りは力となって、倉庫の男たちを金縛りにさせた。
「アーヤ! どこだ? アーヤ!」
ドガドガと踏み込みながら、薄暗い倉庫の中を必死で見回す。
我に返った男たちは、相手が腰の剣をまだ抜刀していないのを見て、腰のナイフや手近の棒を手に取ると侵入者に掛かって行った。
ビートは突き出されたナイフを軽く避けると、重い拳を相手の腹に埋め込む。
グエッと呻いて膝をつく男の横から鉄棒が勢い込めて振り下ろされた。これを片手で受け止める。
掴んだ手に雷撃の魔力を放つ。
「ウガア!」
男の焦げ茶の髪もタヌキ耳も太い尻尾もバリバリと逆立った。倒れた男の身体は気絶してもヒクヒクと痙攣し続けている。
ビートはそれに目もくれず、格子で隔てられた檻の中に駆け込んだ。
銀キツネキシールの一声で創設された警察機構(仮)。ライオン耳のライオネルが統率して、狼耳を隊長にイヌ耳で緊急に警察隊が構成された。
それが西アゴートに駆けつけた時、砦所属の獣人兵は既にタラークの倉庫がある集積所を突き止めていた。
アーヤに接近していた行商人が西アゴートのキヒロ商会店の店長に似ているという証言もあって、ライオネルは集積所に強襲を決断。ビートはその警察隊に強引に割り込んだ。
警察隊と集積所を守備する連中が小競り合いから派手な戦闘に移って行く。数人の不審な動きに目敏く気づいたビートがそれを追い、この倉庫へと駆けつけた。
「アーヤ!」
四方八方に視線を投げて必死の形相で三毛猫を探す。薄暗く不衛生な床に大きな麻袋が転がっているのを目にしたビートは袋の口を縛っている紐をほどいた。
覗いたのはアーヤの黒と赤の耳ではなく、鈍い茶色のイヌ耳だった。急いで袋から出すと、まだ小さなイヌ耳の子がくたりとしていた。意識のない子供の身体は痩せこけ、顔色も悪い。蹴られたのか、片方の顔に大きな痣がどす黒く浮いていた。
痛まし気に眉をひそめて、イヌ耳の子を腕に抱き上げて立ち上がる。
「おう、大丈夫か? しっかりしろ」
向こうの方で、袋から出したピンク色のネコ耳の頬をぺしぺしと叩いて声を掛ける金色の髪と突き出た耳の姿があった。金色のふさふさ尻尾がゆらりと大きく動く。
「え? カシム?」
――いつの間に来ていた? いつ、いたんだ? 狼族の里の屋敷にいるはずじゃ?
振り返ると、ビートが倒し漏らしていた残りの連中がきれいに床に伸びている。性格と頭に若干の難はあるが、狼族の長を務める金色狼の拳の威力はビートを遥かに凌駕する。きっと一瞬で叩きのめしたのだろう。
――いや、そういう問題じゃなくて! なんで、お前がここにいる?
呆然とビートが見ているうちに、気が付いたネコ耳の子供が「ふぎゃーん!」と、泣き始めた。その隣で、黄緑色のウサ耳の子供もぐすぐすと泣いている。
「アーヤはお前か?」
カシムがネコ耳に問いかけるが、猫耳の子供はビービー泣いて要領を得ない。
「その子じゃない」
後から続いて入ってきたイヌ耳の臨時警察要員にイヌ耳の子供をそっと渡しながら、ビートが応える。
「ひでえな。医者に診せなきゃな」
受け取ったイヌ耳の男は子供の様子に眉を曇らせると、一緒に来た男たちにウサ耳の子たちも保護するよう指示する。
「それより、獣人国の王となるお前が、なんでここにいるんだ?」
「こまけえことはいいってことよ」
渋面のビートの詰問を無視して、泣き止まない子供を警察要員に渡したカシムは、倒れている男の一人の襟首を掴んで引き起こした。
「いつまでも寝てんじゃねえ、起きろ!」
乱暴に揺するせいで、クマ耳男の頭ががくがくと動く。
「逆に目を回すぞ」
乱暴なカシムを諫めながら、燃えるような赤い髪のライオネルが入ってきた。外の掃討は終わったらしい。角ばった顎にがっしりした体格。鋭い琥珀色の目は静かな獰猛さを孕み、肉厚の唇には男臭い色気がある。
「ヒョウ耳の女の子を保護した。子供はここの三人で全部か?」
外に連れ出されていく子供たちを目で追いかけ、忌々しそうに長いライオン尻尾をぴしりと鳴らすと、ビートに確認する。
「他にはいなかったか?」
「ああ、子供はこれだけらしい」
そして一緒に入ってきた警察要員たちに伸びている男たちを縛って拘束するよう指示を出した。
それを聞いて、カシムは襟首を捕まえたままのクマ耳を再度揺すった。
「おい! 他にいなかったか? どうせ調べりゃわかることだ。隠すと為にならねえぞ。オラオラ!」
唇をめくり鋭い犬歯を見せつけながらどすをきかせる。
「まるでチンピラだな。それで、なんで、狼族の長で、これから王に名乗りを上げるお前が、ここに来てるんだ? なぜ、森の王都にいない?」
ライオネルが呆れた口調で口を挟んだ。全くもって、ビートも同感である。
「気にするなよ。おもしろそうなのにじっとしてられるかよ。見てろ。チンピラの流儀をみせてやるから」
ごついクマ耳の男を見下ろしながら、片足の靴底を男の股間に当てて凄んだ。
「ほれ、早く吐かねえとテメエの玉、潰してやるぞ。ああ?」
「それが、誇り高き狼族の長の言うことか? ああ、嘆かわしい」
ライオネルが額に手を当て、大仰に頭を振った。実際、頭痛を覚えているのかもしれない。
「うるさいな。そばでゴチョゴチョと邪魔するんなら、あっち行ってろよ」
毒づいたついでに、つい踏みつけた片足に力が入ったのか、クマ耳男が悲鳴を上げた。
「ぎゃああ! 言う! 言う!」
「ん? そうか? そう、人間素直になんなきゃあな。で?」
「つぎはぎの変なネコ耳の子供がいた。もう買い手がいるとかで、カロロンの旦那が先に連れ出していった」
「カロロン?」
「チーター耳の。タラーク様直属の旦那で」
その時、倉庫の外から狼耳のいかめしい様子の男が堅苦しい声をかけてきた。
「ライオネル様、ここの連中は全員抑えました。保護した子供は四人。以上です」
「そうか。叩けば色々出てくるだろう。まずは、人身売買と子供の違法入手の証拠を固めよう」
「はっ」
ライオネルの言葉に狼耳の警察隊長は外へ走り出てテキパキと指示を飛ばす。有能で真面目な人柄らしい。
ビートやカシムもライオネルに続いて、薄暗い倉庫から表へ出た。
朝日が昇り切り、空は雲一つない上天気だった。風は早朝の冷たさを孕んで殺風景な倉庫の建物の間を吹き抜け、ズダボロで縛り上げられている男たちの髪や尻尾を揺らしていた。
保護された子供たちは毛布に包まれて、医者に見せるために一足先に西アゴートへ向けて出発している。
「獣人国発足の最初の仕事は人身売買の摘発と奴隷廃止だな」
ビートが低く呟くと、ライオネルがそれを拾って応えた。
「根底には毛皮の色による差別がある。相当な反発があるだろうな」
だが、その口調は憂いというより楽しそうな響きがある。
「ふん。文句言う奴は、俺が相手になってやるさ」
金色狼がにたりと鋭い牙を剥き出して笑った。文句があるなら力で来い。こっちも力で応えてやるだけ。それが獣人の流儀だった。いいにつけ、悪いにつけ、腕力がものをいう世界なのだ。
「俺はタラークの屋敷に乗り込む」
ビートが乗ってきた馬に早くも跨ると、カシムが慌ててその馬の轡を取った。
「待て待て! 人族がそんなに目立って暴れちゃまずいだろ! お前、自分で言っておいて、さっきから目立ちまくりだからな!」
「お前らがぐずぐずしてるからだろ! 後始末はお前らでよろしくやってくれ!」
言い捨てて、ビートはカシムから強引に轡を外すとそのまま走り出す。
「おい! 待て! 待ちやがれ!」
カシムが慌てて別の馬に飛び乗り、その様子を見守るライオネルはうんざりとため息をついた。
ドガッ! バターン!
扉を蹴ると大きな音を立てて跳ね飛んだ。
左手で襟元を掴んで引っ立てていた男を右手で殴り倒し、転がった男の背を踏んで中に入る。
扉の外からの逆光で顔は影となって見えないが、髪が後光のように金色に輝いた。
中にいた男たちが、侵入者を見て怯んだ。
それほどの怒りが彼から放たれていたからだ。
怒りは力となって、倉庫の男たちを金縛りにさせた。
「アーヤ! どこだ? アーヤ!」
ドガドガと踏み込みながら、薄暗い倉庫の中を必死で見回す。
我に返った男たちは、相手が腰の剣をまだ抜刀していないのを見て、腰のナイフや手近の棒を手に取ると侵入者に掛かって行った。
ビートは突き出されたナイフを軽く避けると、重い拳を相手の腹に埋め込む。
グエッと呻いて膝をつく男の横から鉄棒が勢い込めて振り下ろされた。これを片手で受け止める。
掴んだ手に雷撃の魔力を放つ。
「ウガア!」
男の焦げ茶の髪もタヌキ耳も太い尻尾もバリバリと逆立った。倒れた男の身体は気絶してもヒクヒクと痙攣し続けている。
ビートはそれに目もくれず、格子で隔てられた檻の中に駆け込んだ。
銀キツネキシールの一声で創設された警察機構(仮)。ライオン耳のライオネルが統率して、狼耳を隊長にイヌ耳で緊急に警察隊が構成された。
それが西アゴートに駆けつけた時、砦所属の獣人兵は既にタラークの倉庫がある集積所を突き止めていた。
アーヤに接近していた行商人が西アゴートのキヒロ商会店の店長に似ているという証言もあって、ライオネルは集積所に強襲を決断。ビートはその警察隊に強引に割り込んだ。
警察隊と集積所を守備する連中が小競り合いから派手な戦闘に移って行く。数人の不審な動きに目敏く気づいたビートがそれを追い、この倉庫へと駆けつけた。
「アーヤ!」
四方八方に視線を投げて必死の形相で三毛猫を探す。薄暗く不衛生な床に大きな麻袋が転がっているのを目にしたビートは袋の口を縛っている紐をほどいた。
覗いたのはアーヤの黒と赤の耳ではなく、鈍い茶色のイヌ耳だった。急いで袋から出すと、まだ小さなイヌ耳の子がくたりとしていた。意識のない子供の身体は痩せこけ、顔色も悪い。蹴られたのか、片方の顔に大きな痣がどす黒く浮いていた。
痛まし気に眉をひそめて、イヌ耳の子を腕に抱き上げて立ち上がる。
「おう、大丈夫か? しっかりしろ」
向こうの方で、袋から出したピンク色のネコ耳の頬をぺしぺしと叩いて声を掛ける金色の髪と突き出た耳の姿があった。金色のふさふさ尻尾がゆらりと大きく動く。
「え? カシム?」
――いつの間に来ていた? いつ、いたんだ? 狼族の里の屋敷にいるはずじゃ?
振り返ると、ビートが倒し漏らしていた残りの連中がきれいに床に伸びている。性格と頭に若干の難はあるが、狼族の長を務める金色狼の拳の威力はビートを遥かに凌駕する。きっと一瞬で叩きのめしたのだろう。
――いや、そういう問題じゃなくて! なんで、お前がここにいる?
呆然とビートが見ているうちに、気が付いたネコ耳の子供が「ふぎゃーん!」と、泣き始めた。その隣で、黄緑色のウサ耳の子供もぐすぐすと泣いている。
「アーヤはお前か?」
カシムがネコ耳に問いかけるが、猫耳の子供はビービー泣いて要領を得ない。
「その子じゃない」
後から続いて入ってきたイヌ耳の臨時警察要員にイヌ耳の子供をそっと渡しながら、ビートが応える。
「ひでえな。医者に診せなきゃな」
受け取ったイヌ耳の男は子供の様子に眉を曇らせると、一緒に来た男たちにウサ耳の子たちも保護するよう指示する。
「それより、獣人国の王となるお前が、なんでここにいるんだ?」
「こまけえことはいいってことよ」
渋面のビートの詰問を無視して、泣き止まない子供を警察要員に渡したカシムは、倒れている男の一人の襟首を掴んで引き起こした。
「いつまでも寝てんじゃねえ、起きろ!」
乱暴に揺するせいで、クマ耳男の頭ががくがくと動く。
「逆に目を回すぞ」
乱暴なカシムを諫めながら、燃えるような赤い髪のライオネルが入ってきた。外の掃討は終わったらしい。角ばった顎にがっしりした体格。鋭い琥珀色の目は静かな獰猛さを孕み、肉厚の唇には男臭い色気がある。
「ヒョウ耳の女の子を保護した。子供はここの三人で全部か?」
外に連れ出されていく子供たちを目で追いかけ、忌々しそうに長いライオン尻尾をぴしりと鳴らすと、ビートに確認する。
「他にはいなかったか?」
「ああ、子供はこれだけらしい」
そして一緒に入ってきた警察要員たちに伸びている男たちを縛って拘束するよう指示を出した。
それを聞いて、カシムは襟首を捕まえたままのクマ耳を再度揺すった。
「おい! 他にいなかったか? どうせ調べりゃわかることだ。隠すと為にならねえぞ。オラオラ!」
唇をめくり鋭い犬歯を見せつけながらどすをきかせる。
「まるでチンピラだな。それで、なんで、狼族の長で、これから王に名乗りを上げるお前が、ここに来てるんだ? なぜ、森の王都にいない?」
ライオネルが呆れた口調で口を挟んだ。全くもって、ビートも同感である。
「気にするなよ。おもしろそうなのにじっとしてられるかよ。見てろ。チンピラの流儀をみせてやるから」
ごついクマ耳の男を見下ろしながら、片足の靴底を男の股間に当てて凄んだ。
「ほれ、早く吐かねえとテメエの玉、潰してやるぞ。ああ?」
「それが、誇り高き狼族の長の言うことか? ああ、嘆かわしい」
ライオネルが額に手を当て、大仰に頭を振った。実際、頭痛を覚えているのかもしれない。
「うるさいな。そばでゴチョゴチョと邪魔するんなら、あっち行ってろよ」
毒づいたついでに、つい踏みつけた片足に力が入ったのか、クマ耳男が悲鳴を上げた。
「ぎゃああ! 言う! 言う!」
「ん? そうか? そう、人間素直になんなきゃあな。で?」
「つぎはぎの変なネコ耳の子供がいた。もう買い手がいるとかで、カロロンの旦那が先に連れ出していった」
「カロロン?」
「チーター耳の。タラーク様直属の旦那で」
その時、倉庫の外から狼耳のいかめしい様子の男が堅苦しい声をかけてきた。
「ライオネル様、ここの連中は全員抑えました。保護した子供は四人。以上です」
「そうか。叩けば色々出てくるだろう。まずは、人身売買と子供の違法入手の証拠を固めよう」
「はっ」
ライオネルの言葉に狼耳の警察隊長は外へ走り出てテキパキと指示を飛ばす。有能で真面目な人柄らしい。
ビートやカシムもライオネルに続いて、薄暗い倉庫から表へ出た。
朝日が昇り切り、空は雲一つない上天気だった。風は早朝の冷たさを孕んで殺風景な倉庫の建物の間を吹き抜け、ズダボロで縛り上げられている男たちの髪や尻尾を揺らしていた。
保護された子供たちは毛布に包まれて、医者に見せるために一足先に西アゴートへ向けて出発している。
「獣人国発足の最初の仕事は人身売買の摘発と奴隷廃止だな」
ビートが低く呟くと、ライオネルがそれを拾って応えた。
「根底には毛皮の色による差別がある。相当な反発があるだろうな」
だが、その口調は憂いというより楽しそうな響きがある。
「ふん。文句言う奴は、俺が相手になってやるさ」
金色狼がにたりと鋭い牙を剥き出して笑った。文句があるなら力で来い。こっちも力で応えてやるだけ。それが獣人の流儀だった。いいにつけ、悪いにつけ、腕力がものをいう世界なのだ。
「俺はタラークの屋敷に乗り込む」
ビートが乗ってきた馬に早くも跨ると、カシムが慌ててその馬の轡を取った。
「待て待て! 人族がそんなに目立って暴れちゃまずいだろ! お前、自分で言っておいて、さっきから目立ちまくりだからな!」
「お前らがぐずぐずしてるからだろ! 後始末はお前らでよろしくやってくれ!」
言い捨てて、ビートはカシムから強引に轡を外すとそのまま走り出す。
「おい! 待て! 待ちやがれ!」
カシムが慌てて別の馬に飛び乗り、その様子を見守るライオネルはうんざりとため息をついた。
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