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第一章 教会
5 神父の憂い
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《神父の憂い》
「ばか! のろま! だから、継ぎはぎなんだ!」
夜、夕食の片付けの最中に、突然パムの怒鳴り声が食堂に響いた。マニ神父と年長のペーターが駆けつけてみれば、床の上に食事後の汚れた木の皿がいくつも転がっていた。ぺたりとアーヤが座り込んでおり、たくさん運ぼうとしたあげくに転ぶか取り落としたのだろうとわかる。
発育が悪いのかなぜか平均より身体が小さいアーヤは動きもたどたどしく、よくこういうミスをする。
普段なら、しょうがないなあとぶつぶつ言いながらもフォローしてやるパムが、今日は朝から苛々していて、とうとう癇癪を起したらしい。
「ごめしゃい」
大きな翠の目に涙を浮かべたアーヤには、昼間白ウサ耳の青年に頑張った姿はない。
その顔を見たパムはバツが悪そうに、くしゃくしゃと顔を歪めると食堂を出て行ってしまった。
マニ神父がアーヤのそばに跪いて頭を撫でる。ペーターがぶちまけたお皿を拾い出すと、他の子供たちも片付けの続きを始めた。
マニ神父はアーヤを抱き上げると、食堂の隣の小さな談話室に連れて行った。
「パムも本気で言ったんじゃないよ」
「うん。アーヤ、パムと仲良しにゃもん」
古びたソファに並んで腰かけて、マニはハンカチでアーヤの涙を拭ってやる。
「パムがウサ耳種ってのはわかってるよね。ウサ耳種は長耳の中では一番小さい種なので、ちょっと特別なんだ」
力も一番弱いウサ耳種は、獣人の中でも愛玩的な位置づけにある。可愛くて美しいことが求められ、その容姿で社会的地位を得ている。白い体毛が一番良いとされた。
この世界の獣人の体毛は一色なのだ。年を取ったり病気などで脱色して白髪が混ざることはあるが、基本、体毛は単一色だった。そして、色が非常に大きな意味を持つ。
教会の子供たちに茶色や灰色などのくすんだ色の子が多いのも同じ理由だ。それは望まれない社会的に低い色だからだった。そのために捨てられたり、離縁されて預けられたりする。
金、銀色が最も尊く、次いで清さを表す白や強さを表す黒や炎の赤が喜ばれる。華やかで濁りのない綺麗な色が好まれる。
アーヤが拾われた時にいた水色のテルは、三歳を待たずに養子縁組してもらわれていった。年長組で仕事を得るのも色合いで差が出てしまう。
その中で、くすんだねずみ色のパムはウサ耳種としては致命的だった。パムの親はそんな色の子供が産まれたことを恥じて世間に知られないように奔走したろうし、当然のようにパムは教会に捨てられたのだ。
山や森に放置されたり、殺されなかっただけ親の愛があったとも言える。
ウサ耳種から言えば、パムのような色をしたウサ耳を見たくもないし、嫌悪し苛立つばかりなのだろう。
そんな世界に、アーヤの三毛色は異質だった。白と赤茶と黒がくっきりと色分けされている毛皮など、マニも初めて見る。
アーヤのふわふわの頭を撫でてやりながら、マニは思案した。アーヤもきっと普通には暮らせない。好奇の視線に晒され、謂れのない苛めにもあうだろう。まともな職につくのも難しいに違いない。
一方で、今日の商人が目を付けたように、そういう変わり種を特に好む輩がいるのも知っている。まともなものじゃない。嗜虐的な変態どもだ。世間的に抹殺されているような色持ちなら、何をしたって許されると勘違いしているのだ。
ペーターのように体が大きかったり、力があれば、畑仕事や山の仕事、或いは魔物を狩る冒険者や傭兵として独り立ちして生きることもできるだろう。だが、ウサ耳のパムもネコ耳のアーヤもあまりに非力だった。
***
子供たちが寝静まった頃、マニ神父は北棟にある自室から食堂を通って礼拝堂の奥の部屋をノックした。今日は篤志家たちの接待で疲れ、ガルシャ神父はもう休んでいるかもしれない。最近、めっきり弱ってきている気がして心配だった。
「マニか?」
しわがれた声が問いかけて来た。
「はい。お休みのところ申し訳ありません。少しお話できますか?」
「入れ」
神父の部屋もマニよりやや広いぐらいの質素な部屋だ。ベッドもシーツも上掛けも住人同様くたびれ切っていた。
ガウンを羽織ったガルシャは、同様に古ぼけた机に向かって今日の記録を記していたらしい。
礼拝堂の残った蝋燭を集めて付け足し、でこぼこと曲がってちびた蝋燭が灯る燭台をマニが座る方へと押しやった。
仄かな灯りが年季の入った薄暗い部屋をぼんやりと照らす。揺れる炎に視線を落としたまま、ガルシャは疲れたように口を開いた。
「パムとアーヤのことかな?」
「はい」
やはり神父は今日のことに気づいていた。ガルシャは深々と長い溜息をついた。
「パムもアーヤも、これ以上ここに置いておいては、まずいかもしれん」
「はい。パムも今回だいぶ堪えているようです。この教会にはウサ耳種の篤志家が訪れますから」
「デボン家はこの地方の有力者だからな。致し方ない」
貧しい地方の村はくすんだ色の者も多いので、町ほどには色の差別は少ないとはいえ、やはり皆無ではない。あまねく慈悲を与えるべき教会ですら差別意識を隠さない所も少なくないのが現実だった。
ここの教会の中ですらあるのだ。どれほど神父たちが諫め、説得しても、心に染み付いたように浸透した毛色への貴賤意識は水面下で蠢いている。ただ毛皮の色が地味でぱっとしないというだけなのに。
「それからタラーク氏なのですが。あの商人はアーヤを諦めないでしょう。今回は引き下がりましたが、次回は断るのも難しくなりそうです」
マニがもう一つの問題を口にすると、老神父の憂いがさらに深くなった。
「アーヤの珍しい毛並みは、好事家たちの収集欲を煽るでしょう。そういう変態どもへ高く売りつける気なのですよ」
マニの憤慨は止まらず、口調には毒がある。アーヤを手ずから世話してきたマニにとって、アーヤは可愛い自分の子供同然な思いがある。
「神父様、アーヤたちを救う方法はないでしょうか?」
ガルシャ神父は机を振り返った。
「手紙を出してみよう。あちこち手づるを使って問い合わせれば、一つぐらい見つかるかもしれん」
「ばか! のろま! だから、継ぎはぎなんだ!」
夜、夕食の片付けの最中に、突然パムの怒鳴り声が食堂に響いた。マニ神父と年長のペーターが駆けつけてみれば、床の上に食事後の汚れた木の皿がいくつも転がっていた。ぺたりとアーヤが座り込んでおり、たくさん運ぼうとしたあげくに転ぶか取り落としたのだろうとわかる。
発育が悪いのかなぜか平均より身体が小さいアーヤは動きもたどたどしく、よくこういうミスをする。
普段なら、しょうがないなあとぶつぶつ言いながらもフォローしてやるパムが、今日は朝から苛々していて、とうとう癇癪を起したらしい。
「ごめしゃい」
大きな翠の目に涙を浮かべたアーヤには、昼間白ウサ耳の青年に頑張った姿はない。
その顔を見たパムはバツが悪そうに、くしゃくしゃと顔を歪めると食堂を出て行ってしまった。
マニ神父がアーヤのそばに跪いて頭を撫でる。ペーターがぶちまけたお皿を拾い出すと、他の子供たちも片付けの続きを始めた。
マニ神父はアーヤを抱き上げると、食堂の隣の小さな談話室に連れて行った。
「パムも本気で言ったんじゃないよ」
「うん。アーヤ、パムと仲良しにゃもん」
古びたソファに並んで腰かけて、マニはハンカチでアーヤの涙を拭ってやる。
「パムがウサ耳種ってのはわかってるよね。ウサ耳種は長耳の中では一番小さい種なので、ちょっと特別なんだ」
力も一番弱いウサ耳種は、獣人の中でも愛玩的な位置づけにある。可愛くて美しいことが求められ、その容姿で社会的地位を得ている。白い体毛が一番良いとされた。
この世界の獣人の体毛は一色なのだ。年を取ったり病気などで脱色して白髪が混ざることはあるが、基本、体毛は単一色だった。そして、色が非常に大きな意味を持つ。
教会の子供たちに茶色や灰色などのくすんだ色の子が多いのも同じ理由だ。それは望まれない社会的に低い色だからだった。そのために捨てられたり、離縁されて預けられたりする。
金、銀色が最も尊く、次いで清さを表す白や強さを表す黒や炎の赤が喜ばれる。華やかで濁りのない綺麗な色が好まれる。
アーヤが拾われた時にいた水色のテルは、三歳を待たずに養子縁組してもらわれていった。年長組で仕事を得るのも色合いで差が出てしまう。
その中で、くすんだねずみ色のパムはウサ耳種としては致命的だった。パムの親はそんな色の子供が産まれたことを恥じて世間に知られないように奔走したろうし、当然のようにパムは教会に捨てられたのだ。
山や森に放置されたり、殺されなかっただけ親の愛があったとも言える。
ウサ耳種から言えば、パムのような色をしたウサ耳を見たくもないし、嫌悪し苛立つばかりなのだろう。
そんな世界に、アーヤの三毛色は異質だった。白と赤茶と黒がくっきりと色分けされている毛皮など、マニも初めて見る。
アーヤのふわふわの頭を撫でてやりながら、マニは思案した。アーヤもきっと普通には暮らせない。好奇の視線に晒され、謂れのない苛めにもあうだろう。まともな職につくのも難しいに違いない。
一方で、今日の商人が目を付けたように、そういう変わり種を特に好む輩がいるのも知っている。まともなものじゃない。嗜虐的な変態どもだ。世間的に抹殺されているような色持ちなら、何をしたって許されると勘違いしているのだ。
ペーターのように体が大きかったり、力があれば、畑仕事や山の仕事、或いは魔物を狩る冒険者や傭兵として独り立ちして生きることもできるだろう。だが、ウサ耳のパムもネコ耳のアーヤもあまりに非力だった。
***
子供たちが寝静まった頃、マニ神父は北棟にある自室から食堂を通って礼拝堂の奥の部屋をノックした。今日は篤志家たちの接待で疲れ、ガルシャ神父はもう休んでいるかもしれない。最近、めっきり弱ってきている気がして心配だった。
「マニか?」
しわがれた声が問いかけて来た。
「はい。お休みのところ申し訳ありません。少しお話できますか?」
「入れ」
神父の部屋もマニよりやや広いぐらいの質素な部屋だ。ベッドもシーツも上掛けも住人同様くたびれ切っていた。
ガウンを羽織ったガルシャは、同様に古ぼけた机に向かって今日の記録を記していたらしい。
礼拝堂の残った蝋燭を集めて付け足し、でこぼこと曲がってちびた蝋燭が灯る燭台をマニが座る方へと押しやった。
仄かな灯りが年季の入った薄暗い部屋をぼんやりと照らす。揺れる炎に視線を落としたまま、ガルシャは疲れたように口を開いた。
「パムとアーヤのことかな?」
「はい」
やはり神父は今日のことに気づいていた。ガルシャは深々と長い溜息をついた。
「パムもアーヤも、これ以上ここに置いておいては、まずいかもしれん」
「はい。パムも今回だいぶ堪えているようです。この教会にはウサ耳種の篤志家が訪れますから」
「デボン家はこの地方の有力者だからな。致し方ない」
貧しい地方の村はくすんだ色の者も多いので、町ほどには色の差別は少ないとはいえ、やはり皆無ではない。あまねく慈悲を与えるべき教会ですら差別意識を隠さない所も少なくないのが現実だった。
ここの教会の中ですらあるのだ。どれほど神父たちが諫め、説得しても、心に染み付いたように浸透した毛色への貴賤意識は水面下で蠢いている。ただ毛皮の色が地味でぱっとしないというだけなのに。
「それからタラーク氏なのですが。あの商人はアーヤを諦めないでしょう。今回は引き下がりましたが、次回は断るのも難しくなりそうです」
マニがもう一つの問題を口にすると、老神父の憂いがさらに深くなった。
「アーヤの珍しい毛並みは、好事家たちの収集欲を煽るでしょう。そういう変態どもへ高く売りつける気なのですよ」
マニの憤慨は止まらず、口調には毒がある。アーヤを手ずから世話してきたマニにとって、アーヤは可愛い自分の子供同然な思いがある。
「神父様、アーヤたちを救う方法はないでしょうか?」
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