78 / 219
第二章 続編 セネルス国の騒動
38 監禁部屋で見たものは
しおりを挟む
《ブルナグム視点》
時刻は遅くなってはいたが、続き部屋が連なる貴賓室のリビングで俺たちはまだ酒を舐めながら集まっていた。ロワクレス隊長の拘束は解かれていないし、シュン君の行方も心配だったからだ。
部屋を出て行ったきり戻って来ないオズワルド大将軍の挙動も不安材料にしかならない。自分は騎士隊で管轄が違うが、勇猛果敢な将軍は時に独断で走るきらいがあると聞く。戦闘の真っただ中ならそれも必要なことだろう。だが、将軍の性格も独断を好む傾向が強いらしい。
戦なら英断と歓迎されるそれも、調和を必要とされる平時ではいささか厄介なものとなる。
そこへ、大将軍が戻って来た。その上機嫌な様子に腹の底が冷たくなるような不安を掻き立てられた。
「ロワクレスの釈放が決まった。これから迎えに行くぞ」
「え? マジっすか?」
「どんな条件を出したのだ?」
驚くだけだった俺とは違い、グレバリオ閣下は冷静だった。セネルス側が無条件で隊長を手放すはずがなかった。場合によっては保釈条件として有利に交渉できる人質でもあるのだ。
「あれの補佐官をセネルスに渡しただけだ」
「えええ? シュン君を?」
「シュン様を?」
驚愕の声が部屋中からあがる。
グレバリオ閣下が怒気を漲らせてオズワルド将軍の胸倉を摑まえた。
「勝手なことを! 何をしたか、貴殿、判っておるのか?」
オズワルドがふんっと片手でそれを払った。
「たかが文官一人だろうが? ロワクレスの価値を考えたら、安いものだ」
「シュン君はただの文官ではないぞ。非常に有能な特異な才能を持つ人材だ。それも見抜けぬのか? それに、彼はロワクレス殿の特別な者でもあるのだぞ? それを敵に売り渡したと言うのか?」
「呆れたなものだな! グレバリオ殿。お主がそのようなことを抜かすとはな。あんな恥知らずなことを容認するのか?」
汚らわしいと吐き捨てるように言葉を投げるオズワルドに、グレバリオが憐れむような表情を返した。
「親ともなるとそういうものか? だが、貴殿はもっとよく息子を見た方がよいぞ。でないと、大事な息子を失うことになるだろうよ」
「大きなお世話だ。男となど添わせられるか! 世間の物笑いだぞ。たった今、ロワクレスには良縁を結んできたところだ」
「オズワルド!」
グレバリオ閣下が大声を出したが、話は終わりだとばかりに大将軍は廊下へ歩き出した。
その後を不機嫌な顔でグレバリオ閣下が続く。俺は動転し混乱したまま慌ててその後を追って行った。
――隊長とシュン君、これからどうなっちゃうんすか! あんなに幸せそうな表情を見せてくれるようになったのに!
ロワクレス隊長は壊れている城翼と反対の翼の最上階の奥の部屋に監禁されていた。どうやら王族や高位貴族を収監するための目的で作られた場所らしい。各部屋が独立して塔のような構造になっている。
結界を張りやすく、外へ脱走することもできない。だが、監禁される対象が高位身分なので部屋は贅沢に調度が整い快適に過ごせるよう工夫がされていると言う話だった。
王族って、懲罰受けるのも特別待遇なんすね。さすがと言うか、庶民の俺たちはもう何も言えないっす。
待機していた警備の兵ががちゃりがちゃりがちゃんと部屋の鍵を開けた。三重構造の鍵だった。すごく厳重に警戒されているとわかる。
開いた中は。
俺はひゅっと息を吸い込んだまま固まった。
大将軍もグレバリオ閣下も言葉もなく目を見張っている。
「うわあ! なんだ? これは!」
驚愕の叫びをあげたのは警備兵たち。
部屋の中は目も当てられぬ惨状が広がっていた。
高価なチェストは粉々に。
漆喰の塗られた壁はぼこぼこと穴が開き。
毛足の長い豪華な絨毯はぼろきれ同様に引き千切られて。
大理石の暖炉は瓦礫と化し。
ソファも寝台も綿が絡みついた布と木切れに変わり果てていた。
調度も壁も床も無事なものは何一つなかった。全て拳と蹴りで破壊されたようだ。
これを為した本人はどこっす?
慌てて部屋を見回すと、隅のほうに引き千切ったカーテンにくるまれてそれがいた。
それとしか言いようがなかった。
人の姿をした別の何かだったっす。
刺繍が施され白かったカーテンは血で赤黒く染まりくしゃくしゃになっていた。それを頭から被ったロワクレス隊長はすっかり面変わりしていた。
頬がこけ、唇は切れて血が流れ、服は破れ乱れている。何より怖いのは、何も映していないような虚ろな目だった。大きく見開かれた瞳はがらんどうで、もはや人間の目ではなかった。
部屋には吐いたらしい据えた匂いと血臭が埃っぽい空気に混じっていた。
「ロワクレス!」
動揺したオズワルドの叫びが響く。
「ブルナグム、手を貸せ!」
ロワクレス隊長の側に走り寄り、オズワルド大将軍と左右から腕を抱えるようにして立たせた。
隊長はぴくりと身体を強張らせたが、無抵抗に促されるまま歩き出す。両手は拳も指も割れて血だらけになっており痛ましい。骨も砕けているかもしれない。
両手を拘束していた鉄の輪と鎖の残骸が傷ついた手首にぶら下がっていた。それ、どうやったら、そんな状態になるっすか? 俺の背にぶるっと震えが走る。
――いったい隊長はどうしちゃったんっすか?
俺は泣きそうだった。いや、頬が生温いから、きっともう涙も流れているっす。ぼろぼろ泣いているっす。鼻水も垂れているっす。
部屋から廊下へ一歩出た途端、俺の全身の毛が総毛立った。抱えた隊長から物凄い魔力が噴き上がって来る。
ぱりんと音がして鉄の枷が粉々になって砕けた。手首から伝わる魔力に共振して、鉄が耐えられなかったのだ。
「う……うううおおおおお」
獣の唸り声のようだった。溜められ凝縮していく圧倒的な魔力の大きさに、俺の身体は硬直し震え出す。動けない。全身の毛穴からどっと脂汗が噴き出した。
時刻は遅くなってはいたが、続き部屋が連なる貴賓室のリビングで俺たちはまだ酒を舐めながら集まっていた。ロワクレス隊長の拘束は解かれていないし、シュン君の行方も心配だったからだ。
部屋を出て行ったきり戻って来ないオズワルド大将軍の挙動も不安材料にしかならない。自分は騎士隊で管轄が違うが、勇猛果敢な将軍は時に独断で走るきらいがあると聞く。戦闘の真っただ中ならそれも必要なことだろう。だが、将軍の性格も独断を好む傾向が強いらしい。
戦なら英断と歓迎されるそれも、調和を必要とされる平時ではいささか厄介なものとなる。
そこへ、大将軍が戻って来た。その上機嫌な様子に腹の底が冷たくなるような不安を掻き立てられた。
「ロワクレスの釈放が決まった。これから迎えに行くぞ」
「え? マジっすか?」
「どんな条件を出したのだ?」
驚くだけだった俺とは違い、グレバリオ閣下は冷静だった。セネルス側が無条件で隊長を手放すはずがなかった。場合によっては保釈条件として有利に交渉できる人質でもあるのだ。
「あれの補佐官をセネルスに渡しただけだ」
「えええ? シュン君を?」
「シュン様を?」
驚愕の声が部屋中からあがる。
グレバリオ閣下が怒気を漲らせてオズワルド将軍の胸倉を摑まえた。
「勝手なことを! 何をしたか、貴殿、判っておるのか?」
オズワルドがふんっと片手でそれを払った。
「たかが文官一人だろうが? ロワクレスの価値を考えたら、安いものだ」
「シュン君はただの文官ではないぞ。非常に有能な特異な才能を持つ人材だ。それも見抜けぬのか? それに、彼はロワクレス殿の特別な者でもあるのだぞ? それを敵に売り渡したと言うのか?」
「呆れたなものだな! グレバリオ殿。お主がそのようなことを抜かすとはな。あんな恥知らずなことを容認するのか?」
汚らわしいと吐き捨てるように言葉を投げるオズワルドに、グレバリオが憐れむような表情を返した。
「親ともなるとそういうものか? だが、貴殿はもっとよく息子を見た方がよいぞ。でないと、大事な息子を失うことになるだろうよ」
「大きなお世話だ。男となど添わせられるか! 世間の物笑いだぞ。たった今、ロワクレスには良縁を結んできたところだ」
「オズワルド!」
グレバリオ閣下が大声を出したが、話は終わりだとばかりに大将軍は廊下へ歩き出した。
その後を不機嫌な顔でグレバリオ閣下が続く。俺は動転し混乱したまま慌ててその後を追って行った。
――隊長とシュン君、これからどうなっちゃうんすか! あんなに幸せそうな表情を見せてくれるようになったのに!
ロワクレス隊長は壊れている城翼と反対の翼の最上階の奥の部屋に監禁されていた。どうやら王族や高位貴族を収監するための目的で作られた場所らしい。各部屋が独立して塔のような構造になっている。
結界を張りやすく、外へ脱走することもできない。だが、監禁される対象が高位身分なので部屋は贅沢に調度が整い快適に過ごせるよう工夫がされていると言う話だった。
王族って、懲罰受けるのも特別待遇なんすね。さすがと言うか、庶民の俺たちはもう何も言えないっす。
待機していた警備の兵ががちゃりがちゃりがちゃんと部屋の鍵を開けた。三重構造の鍵だった。すごく厳重に警戒されているとわかる。
開いた中は。
俺はひゅっと息を吸い込んだまま固まった。
大将軍もグレバリオ閣下も言葉もなく目を見張っている。
「うわあ! なんだ? これは!」
驚愕の叫びをあげたのは警備兵たち。
部屋の中は目も当てられぬ惨状が広がっていた。
高価なチェストは粉々に。
漆喰の塗られた壁はぼこぼこと穴が開き。
毛足の長い豪華な絨毯はぼろきれ同様に引き千切られて。
大理石の暖炉は瓦礫と化し。
ソファも寝台も綿が絡みついた布と木切れに変わり果てていた。
調度も壁も床も無事なものは何一つなかった。全て拳と蹴りで破壊されたようだ。
これを為した本人はどこっす?
慌てて部屋を見回すと、隅のほうに引き千切ったカーテンにくるまれてそれがいた。
それとしか言いようがなかった。
人の姿をした別の何かだったっす。
刺繍が施され白かったカーテンは血で赤黒く染まりくしゃくしゃになっていた。それを頭から被ったロワクレス隊長はすっかり面変わりしていた。
頬がこけ、唇は切れて血が流れ、服は破れ乱れている。何より怖いのは、何も映していないような虚ろな目だった。大きく見開かれた瞳はがらんどうで、もはや人間の目ではなかった。
部屋には吐いたらしい据えた匂いと血臭が埃っぽい空気に混じっていた。
「ロワクレス!」
動揺したオズワルドの叫びが響く。
「ブルナグム、手を貸せ!」
ロワクレス隊長の側に走り寄り、オズワルド大将軍と左右から腕を抱えるようにして立たせた。
隊長はぴくりと身体を強張らせたが、無抵抗に促されるまま歩き出す。両手は拳も指も割れて血だらけになっており痛ましい。骨も砕けているかもしれない。
両手を拘束していた鉄の輪と鎖の残骸が傷ついた手首にぶら下がっていた。それ、どうやったら、そんな状態になるっすか? 俺の背にぶるっと震えが走る。
――いったい隊長はどうしちゃったんっすか?
俺は泣きそうだった。いや、頬が生温いから、きっともう涙も流れているっす。ぼろぼろ泣いているっす。鼻水も垂れているっす。
部屋から廊下へ一歩出た途端、俺の全身の毛が総毛立った。抱えた隊長から物凄い魔力が噴き上がって来る。
ぱりんと音がして鉄の枷が粉々になって砕けた。手首から伝わる魔力に共振して、鉄が耐えられなかったのだ。
「う……うううおおおおお」
獣の唸り声のようだった。溜められ凝縮していく圧倒的な魔力の大きさに、俺の身体は硬直し震え出す。動けない。全身の毛穴からどっと脂汗が噴き出した。
10
お気に入りに追加
942
あなたにおすすめの小説
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
戸森鈴子 tomori rinco
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる