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なんでもするって、言ったよね?

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※内容:無理矢理/実は男/手籠め

―――――――――――――――――――――――――――――
騎士に憧れて騎士学校に入ったシアは、憧れの先輩でるダイアナ

お姉様とある日、一つの賭けをする。

それは、彼女の一生を決める罠だった。

※ヤラセたいだけの超ご都合主義です。

―――――――――――――――――――――――――――――


 
 シアは男爵家の娘。
 
 両親の子育て計画失敗により予定外に生まれた娘である。
 
 
 そんな風に書くと愛されてない娘かと思うかもしれないが、そんな事はなかった。
 
 
 跡取りの兄と、その他にも兄が二人ほど。3人の兄に囲まれ、兄たちも両親も末娘のシアを可愛がった。
 白茶の髪に緑色の瞳のチャーミングな娘で、家族から溺愛されるには充分な容姿だった。
 
 しかし――。
 
 シアは、騎士になった2番目と3番めの兄に憧れを抱き、自分も騎士になる! と言い出した。
 
 家族全員が反対したが、しぶしぶ、騎士学校の入学試験に合格したら通って良い、と条件をだした。
 騎士学校の試験は、勉学・運動神経・魔力、どれをとってもかなりの高得点を取らなくては合格できない。
 
 しかし、シアはそれを難なくクリアしてしまったのだ。
 
 もう家族はだれも反対できなかった。
 
 
 ★
 
「ダイアナお姉様、今日こそ手合わせしてください!!」
 
 騎士学校には、女生徒もまったくいないわけではない。
 
 シアには憧れのお姉様こと先輩のダイアナにいつも手合わせをせがんでいた。
 
 長い美しいストレートの金髪に青い瞳のダイアナは、その剣さばきも、強く美しく、昨年の剣技大会で優勝している。
 
「また君か。しょうがない子だね。言ってるだろう。私は君のような小さいお嬢ちゃんを相手に剣をふるいたくないんだよ」
 
 美しく可憐な姿に対して、その騎士らしいその言葉使いにシアは惚れ込んでいた。
 
「でもでも、同じ女性同士で仲良くしたいです!!」
「同じ女性同士……ねえ」
 
 クス、とダイアナは笑ってシアの頬をなでた。
 
「おねえ、さま……?」
 
「君にはまだ、私の相手は早いよ、怪我はさせたくない」
 
 シアは真っ赤になって訴えた。
 
「お姉様、なんてお優しい……。でもでも、私、あなたと剣で語り合ってみたいんです……っ」
 
「……じゃあ、次の剣技大会で学年優勝したら、プライベートで剣を交えてあげよう」
 
「本当ですか!?」
 
 シアはぱぁっと明るい笑顔で喜んだ。
 
「ああ、約束だ」
 
「うれしいです! お姉様は今年で卒業されてしまいますし……私、絶対絶対! 優勝します!」
 
「はは……君は可愛い子だね、まったく」
 
 その時、ダイアナがシアの腰に手を回し、もう片方の手で顎をくいっと持ち上げ頬にキスをした。
 
「お、おねえさま」
 
 シアは顔が真っ赤になった。
 
「君の勝利を願って」
 
 ダイアナがシアの頬に触れていた手が首筋から鎖骨をつたって、その慎ましい胸に、腰にまわしていた手が小さな尻に触れた。
 
「あ……っ? お姉様……?」
 
 シアがピクッとして、すこし声をあげた。
 シアの長く一本にまとめて三つ編みが揺れる。
 
「ああ、すまない、手を降ろそうとして、触れてしまった」
 
「あ、いえ、大丈夫です! では、私は約束のために、これから自主訓練へ行ってまいります! では!」
「楽しみにしているよ、シア」
 
 ――その秋に行われた剣技大会で、シアは優勝し、喜びいさんでダイアナのもとへ行った。
 
 
「お姉様! 約束をお願いします!!」
「まったく、本当に優勝するとは思わなかった、見事だったよ。シア」
「えへへ」
 
 
「――そうだ、シア。すこし賭けをしないか」
「賭けですか?」
「そう。負けたほうが勝ったほうの言うことをなんでも聞くっていうのはどうかな」
「別に構いませんが、お姉様は私になにかお望みですか? そんなことしなくても、私にできることなら何でもしますよ?」
「本当に?」
「はい!」
 
「まあ、でもそれじゃつまらないから……そうだな、じゃあ、多少無理してでも言うことを聞くってのはどうかな? そのほうが追い詰められて緊迫した勝負ができそうだ」
 
「ああ、それ良いですね! お姉様、あとで泣いても知りませんよ!!」
「その言葉……そのまま返そう――」
 
 
 ★
 
 シアは負けた。
 
 
「ああん! くやしいっ!!」
「ははは。いや、強かったよ、シア。さすがだ」
「でも、負けました! まだまだですね、私……ところで、賭けに負けちゃいましたが、何すればいいですか?」
 
「そうだね……。じゃあ今夜、私の部屋に泊まりに来てくれるかい?」
「え、お姉様のお部屋に!?」
「そう。パジャマパーティをしようじゃないか」
「そんなことでいいんですかー!? お姉様のお部屋って確か……」
「ああ、特別寮だよ」
 
 高位貴族であるダイアナの住まう寮は、一般的な寮と違い、まるで高級ホテルのような内装が施されたその名のとおり、特別な部屋だった。
 
「負けた私が、そんな豪華なお部屋にお呼ばれするなんて……いいんですか!?」
「ああ。もうすぐ私も卒業だしね。思い出に君と一晩すごしたい……構わないかい?」
「はい! 喜んでまいります!!」
「――楽しみに待っているよ」
 
 
 ★
 
 その夜、シアは夜着に着替えガウンを羽織り、三つ編みをくくり直すと、ダイアナの部屋を尋ねた。
 
「やあ、よく来たね」
「お邪魔します。わあ、なんだか良い香り……」
「寝る前によくアロマを焚いているんだ」
「さすが、お姉様。……ステキな香りです」
 
 ダイアナもガウンを羽織っていた。
 シアは思った。制服を着ているときは何も思わなかったけれど――。
 
「ん? どうしたんだい?」
「いえ、お姉様は背が高くてうらやましいなって。かっこいいです」
「ありがとう。君はその背丈が似合っているよ」
「ええー、私ももう少し背丈がほしいです」
「ないものねだりだね、おチビちゃん」
 
 そう言って頭を撫でられる。
 
「……あら? お姉様、お声がすこし低いような……ひょっとして痛めましたか?」
 
「優しい子だね、大丈夫だよ。ほら、おいで、まずは、お茶でも飲もう」
 
「あ、私が」
「いや、お招きしたのは私だからね、ほら、そこのソファに座って」
「ありがとうございます、ではお言葉に甘えて」
 
 
 横に座ったダイアナが、とてもきれいな茶器を使い、カップに茶を注ぐのをシアは見ていたが、ふと思った。
 
「(あら? お姉様の手ってあんなに大きな手だったかしら?)」
 
 
「どうぞ」
「わあ、ありがとうございます。きれいなカップですね? お姉様が選ばれたのですか?」
「いや、これはこの部屋の備え付けだ。残念ながら」
「へえ。こんなステキなカップが……特別寮ってすごいですね」
 
 シアは部屋の中を見渡した。
 
 話しには聞いていたが、寮とは思えないほどの広さと豪華さだ。
 
 今座っているソファも豪華な装飾が施され、ベッドは広く天蓋付きだ。
 大きなバルコニーまである。
 
 
 シアは、お茶を半分ほど飲んだあとバルコニーを見せてください、と立ち上がった
 
「いいよ、おいで」
 
 ダイアナがバルコニーを開けると、星空に囲まれた月、そして森が見えた。
 
「うわあー、景色がいいです。私の質素な部屋とは大違いです」
「楽しそうだね」
 
 後ろからダイアナがシアを抱きしめた。
 ダイアナの息が耳にかかったシアはくすぐったくなった。
 
「ん……おねえさま? くすぐったいです」
 
 ――?
 なんだろう、この違和感。
 さっきから何かがおかしい気がするんだけど――。
 
 
 その時、冷たい風がふいた。
 
「くすぐったい? ふふ……冷えるから、中にはいろうね、シア。風邪を引いたら大変だ」
「あ……はい」
 
 肩を抱かれて部屋に戻る。
 
 そしてそのままソファへ戻って残りのお茶に手をつけようとしたが、ダイアナの手は肩に置かれたままだった。
 
 
「あの、お姉様……?」
「シア……。なんでもするって……言ったよね?」
「賭けのことですか? はい、言いました」
「そう、二言はないようで、よかった」
 
 そういうと、ダイアナはドサリ、とシアをそのままソファへ押し倒し、いきなり唇を重ねた。
 
「んんっ!?」
 
 
 ダイアナの舌がシアの唇を割り中へ侵入する。
 シアの舌を絡め、口内を舐め回し続ける。
 
「ん……っ、んん、おねえさ まっ……ん……」
 
 ダイアナの手がガウンの上からシアの胸に触れ、やんわりと揉まれる。
 
「んんっ……ん、んん……プハッ」
 
 ダイアナの唇が、シアの唇を開放したが、そのまま今度は耳を舐め回ししゃぶった。
 
「はあ……あああん、お姉様、何をなさるのです……。……あっ……」
 
「すこし……無理なお願いも聞くって約束したよね?」
「でも、私達は女性どう……ん、やぁ……あああん!」
 
 ダイアナの唇は構わずに首筋を攻め続け、その手指はシアのガウンの上から乳首を中指でくりくりと押し回す。
 シアは、感じたことのない刺激が体を駆け巡るのを感じ、声をあげた。
 
 
「やっ、やあ……んっ。これ以上はやめてください……っ。あ……っ?」
 
 下腹部に硬いものがあたった。
 
「……どうした?」
 
 
「お、お姉様、なにか硬いものが……お腹の下にあたって……」
 
「お姉様、ね……まだ私が女だと思っているのかい?」
 
 そう言うと、ダイアナは、シアのガウンの紐と、自分のガウンの紐をほどいた。
 
 ダイアナはガウンの下に夜着は身につけておらず、そこには男のたくましい胸板が現れた。
 
「おね……さま……?」
「お姉様じゃなくてごめんね。私は……男だ」
「え、だって……どうして」
「我が家門の跡取り問題でね。生き残るために魔法薬で体を女性に見えるようにしているんだよ……。今夜はちょうど、薬が切れる日でね。……ほら、その証拠に……」
 
 ダイアナはガウンの前身頃を開いて、シアの視線を自分の下腹部に誘導した。
 
 そこには、女性にはないはずのモノがそそり立っていた。
 
 
「そ……それは……」
「わかるだろう……?」
 
 ダイアナは再びシアに覆いかぶさると、その頬にキスをした。
 シアは、あんなに憧れていたダイアナに恐怖を覚えた。
 
「あの……私、自分の部屋にもどります……っ。どいて、ください」
 
 シアは、身動きして逃れようとしたが、がっしりと抑え込まれた。
 
「私の秘密を知った以上はタダでは帰せないね……」
 
「だって……! こんなの……こんなの……。言いませんから! 他の誰にも、言いませんから!!」
 
 
「……なんでもするって、言ったよね?」
 
 
「い、いやです……っ。あ……っ」
 
 また首筋を舐められ、こんどは夜着(ネグリジェ)の上から、胸を揉まれ、乳首をひねられる。
 
 
「そんなに怯えなくても大丈夫だよ。さっきから部屋に焚いているアロマだけど……媚薬の効果があるんだ。きっと最高の夜になる」
「や、やああっ。乳首いや、いや……っ」
「ふふ、だいぶんアロマを吸い込んだようだね。とても敏感だ……私も先程から皮膚がピリピリしているんだ。二人で気持ちよくなろうね」
 
 ――アロマのせいなのか。
 腰がくだけて、力が入らない。
 さらに、先程からダイアナが触れる場所が、かするだけで、声がでてしまう。
 
 
 逆らいたいのに、逆らう気力が失せていく。
 
「や、や……ちがうの、わたし、ちがうの……」
「何が違うの?」
 
 シアの夜着がたくし上げられ、白い乳房に、ダイアナが吸い付いた。
 
「やっ やめ……っ あああああっ」
 
 吸っては舐め、舌先で乳頭を刺激され、シアは下腹部がうずいてきた。
 同時に下腹部の敏感な場所に先程からダイアナのソレがイタズラするかのようにこすれ、その奇妙な感覚はシアの脳天に這い上がってくる。
 
「ああ、こんなに反応が良い子だったなんて……。アロマはいらなかったかな……? はぁ……」
 
 ダイアナも呼吸が上がってきており、押さえつけた獲物に目がうっとりしている。
 腰を動かし、下腹部をシアの下着の上からこすりつけ、さらにモノが膨らむ。
 
「いや……はずかしいです、お姉様っ……やめ、やめて!」
「イアン。私の本当の名前はイアンだよ……シア」
 
「い、イアン様、お願いです。いやです、こんなこと、やめてください……」
「賭けに負けたのに? 騎士になりたいのに誓いを破るのかな?」
「それは……あなたを女性だと思っていたから……っ ああっ」
 
 話をしながらもイアンはシアのあらゆる場所にしゃぶりつく。
 吸い付いては唇をはなす度、卑猥なリップ音が鳴り響く。
 
「や、やあっ! あ……ああっ」
 
 頬を紅潮させ、イアンのガウンを握りしめるシアを見て、
 
「ああ、なんてかわいいんだ、シア……」
 
 イアンは唇を重ねて囁く。
 
「好きだシア……君は私が男じゃだめかい……?」
「わ、私は……だって……」
 
 イアンの足がシアの足に絡む。
 
「私を男として好きになって、シア」
 
 イアンが甘く優しく囁き、愛撫の激しさが甘く優しいものに変わった。
 
 
「好きだ、好きだ、好きだよ……」
「あ……」
 
 シアはしつこいほど続けられる愛撫と、好きという言葉に、次第に力が抜けて心身共にトロンとしてきた。
 
「ふふ、気持ちよさそうな顔になってきたね……そう、もっと蕩けて……」
「ああ……おね、さま…て」
「イアンだよ、ほら……舌をちょうだい」
「いあん……さま……」
 
 唇を重ね、舌を絡ませる。
 下腹部の刺激が気持ちいい。
 
 あのお姉様が男性で、私にこんな事を、と思うと、どうして……、という気持ちとともに何故かゾクゾクした。
 もっと奪われたいと言う淫らな欲望に心が支配されていく。
 
 もう、なんでもいいから無茶苦茶にもっと、サレたい……。
 
「そうそう、そんな私を求める顔が見たかった……可愛いよ……シア」
 
「んっ……ん……。これは、賭けに、私が……負けたから……で、私は……」
 
 残っている理性がシアにそれを言わせる。
 
「そうだね……賭けに負けたから、しょうがないんだよ。シア……」
「しょうがない……私、しょうがなくて……あ……」
 
 乳房を両手で挟まれて寄せあげられ、その間にイアンのモノが差し込まれる。
 
「見て、感じて……? これが君の中に入りたいっていってる……」
「やあ……やめて……」
 
 差し込まれたソレが胸の谷間を行き来する。
 乳房を包む手は大きく、両乳首を親指でグニグニされる。
 
「あああっ」
 
 身体がビクンビクンと震え続ける。
 
「シア、キミの中に注ぎ込みたいものが今、いっぱい私の中に溜まってきている…でも、まだまだ私は我慢するよ……」
 
 イアンが、それを途中でやめて立ち上がった。
 
「……や、やめないで……」
 
 シアは快感のとりこになってしまい、イアンのガウンの裾を、またキュッと掴んだ。
 
 
「ああ、なんて可愛いんだシア……良い子だね。大丈夫、ベッドへ移動するだけだよ、シア。シアにもお願いしたいことがあるんだよ……」
「あ……?」
 
 シアを横抱きにし、ベッドに連れ込むと、自分の内股を枕にするように、シアの頭を置いた。
 
「シア……舐めて、私の……」
「え……」
 
 頭を抱え込まれて、無理やりイアンのそれを口に押し付けられる。
 
「……あうっ」
 
 嫌だと言おうと口を開いた瞬間に、それを口の中に突っ込まれる。
 
「んんっ」
 
「……ほら、良い子だから。優しく舐めて、咥えて……ほら、なんでもするって言ったんだから」
「んん……っ」
 
 しかし、シアは、涙を流して固まったままだった。
 
「悪い子だね」
 
 イアンは頭を片手で抑えて咥えさせたまま、もう片方の手でシアの乳首をもてあそんだ。
 その心地よさに舌が自然と動く。
 
「んんっ」
「はは、やっと舌を動かせたね。ほら、そこから舐めあげて……ほら、やめないで――」
 
 イアンは乳首をいじっていた手をシアの下着の中に手を入れた。
 
「フフ……濡れているじゃないか」
 
 下着の中を撫で回し、膣口をピタピタと指で叩いていじめると、シアの体が跳ねた。
 
「んん……ん! んん!!!」
 
 やめて、と懇願するような瞳で見てくるシアに、イアンは言った。
 
「刺激が強すぎたのかな……? 上手に私のを舐めあげたら、やめてあげるよ……」
 
「んーー……っ」
 
 シアは、降参したかのようにイアンの要望通りに舌を動かし、奉仕した。
 
「あ……上手だ、良い子だね、良い子だ……すこし休憩させてあげる」
 
 しばらくすると、満足したのかシアの口内からイアンのモノは引き抜かれた。
 
「はあ……あ……」
 
「今日は、口の中では、出さないであげる……さて……」
 
 イアンは、ガウンを脱ぎ捨てた。
 筋肉が付きすぎず、引き締まった肉体は、美しかった。
 シアは思わずそれをじっと見た。
 
「(……イアン様のからだ、おうつくしい……)」
 
「そんなに見ないでくれ、恥ずかしいじゃないか……ああ、でもシア。かわりにシアのここを見せてくれるかな……?」
 
 イアンは、シアの下着を剥ぎ取った。
 
「あ、いや、……おねえ、さま」
「またお姉様って言ってる……イアン、だよ」
「イアン……さま。お願いです、これ以上、は……」
 
「もう……今更、何を言ってるの? 私のを一生懸命舐めてくれたから、今からお返しをしてあげる」
「あ……っ」
 
 イアンは、シアの内股をなめながら、蜜壺にまで舌を這わせ、そこに広がる花びらを弄ぶ。
 
「ああっ あん! やあああ! だめっ……! だめえ!」
 
 ピチャピチャと音がする。
 
「そんなところ……ありえません! だめ、いや……っ」
 
 心地よさよりも羞恥心がまさって叫ぶシア。
 しかし、蜜壺に舌が何度も入り込み、舐めあげるとその先にある突起が揺さぶられると、意識が飛びそうな快感に支配された。
 
「やあああん……!」
 
「気持ちよさそうな声。そして可愛いよ、シア……キミのここをずっと君をこうしたくてずっと想像していたよ……ほら、もっと声をだしてごらん」
 
「やっ! やあん……ぅ……!?」
 
 イアンが指を膣内に指を差し入れた。
 
「ん……いたっ……あ……っ、何をしているんですか……あああ」
「君の気持ち良いところを探しているんだよ……ああ、挿れる時に声がしたね……入口が結構すきなんだね」
 
 いったん指をだして、膣口を撫で回しては、浅い部分に指を差し入れる。
 
「やっ あん……あ……はぁ……」
 
 いやらしい水音のボリュームが上がり、部屋に響く。
 
「こんなにいっぱい出して……いやらしい子だね……ああ、ねえ? もう我慢できない……挿れるね?」
 
 その言葉に、ビクッとしたシアは涙ながらに訴える。
 
「お願いです、やめてください。……私、私は……っ」
 
「確か以前、嫁に行くつもりはないって言ってたよね?」
 
「そうです……だから、貞操を失うつもりは……あっ」
 
 イアンが覆いかぶさってきて、またキスをされた。
 
「ん……ふぅ……んん……」
 
「私と結婚しよう、シア。騎士は続けていいから……家では私の可愛い妻をしてくれ……」
「そんなこといわれても……ああっ」
 
 イアンのモノが、シアの股間を、今度は直接、擦る。
 
「ああっ。何をして……」
「……気持ちいいだろう?」
「き、気持ちよくなんか……あああっ。……そうだとしてもアロマのせい……っ、ああ……」
 
「素直に、気持ちいいっていってごらん……」
 きゅっと、乳首をつねられる。
 
「あああっ」
 
 その刺激に下腹部がさらに、うずいて、思わず足をイアンの腰にからめてしまう。
 
「……シアの体が気持ちいいっていってるよ……」
 
 乳首を軽くかじったあと、乳輪を舐め回し、股間のこすりつける動作に激しさを増すイアン。
 その攻めに、シアは言ってしまう。
 
「やあああ、気持ちいい……です……っ、もっと……あっ……」
「良い子だ、ああ、こんなに溢れさせて……。私のことが好きなんだろう?」
「こんなお姉様好きじゃないです……ああっ、止めないで……」
「悪い子にはあげないよ……、ほら、ほら、私を好きって言ってこごらん……」
 
 舌先で乳首をつつく。
 
「あ……」
 
「ほら……、もっと欲しいんだろう? 私の舌が。もっと舐め回されたいんだろう? でも素直じゃない子にはあげられないな……」
 
 イアンが、すっと身体を起こし、楽しそうな顔でシアを見下ろしている。
 屈辱を感じながらも身体の欲に逆らえないシアは、懇願する。
 
「や、やめないで、イアン様……好きになります、好きになりますからぁ……っ」
「良い子だね、可愛いシア」
 
 満足する回答を得たイアンは愛撫を続ける。
 
 シアは、シーツを逆手に握りしめ、その快感に喘ぎ声をあげつづけた。
 
「……あっ?」
 
 しばらくすると、イアンが自分のモノを、自分の膣口に押し当ててきた。
 
「いやっ……イアン様、そ、それは……」
「おや、シア……まさか一番大事なつながりを拒否するつもりかい? こんなによがって私を求めておいて……」
 
「あ……いやです、それはいや……だめ……っ」
 
 ――入ってくる。
 
 嫌なのに、痛いのに。
 身体中がイアンのモノを歓迎しようとしている。
 
「うそつき……自分でも、のみこもうと腰を動かしているくせに……」
「やあ、いやなの……だめなの……」
「大丈夫だよ……シア、ほら……もう半分入った」
「んっ……んんんっ おねえさま……、おねえさまどこ……っ 助けて……」
「ここにいるよ、ほら、君のお姉様はここに……いるっ……」
 
 イアンは、そう言いながら、シアの奥まで貫いた。
 
「ああああああああっ!!」
 
 シアは首をいやいやするように振り、悶えた。
 
「……ああ、シア、最高だよ……ほら? 感じる? 私のモノがここに、いるよ?」
 
 イアンはシアの腹の上から、自分の先端があるあたりを押した。
 
「いやぁっ 押さないで、いや、いや……」
 
「そんなこといわないで……ほら、私の形に変えてあげる……」
 
 イアンが腰を動かし始めた。
 
「やっ……そんな、ああっ。こんな、こんなことしたら、赤ちゃんできちゃう……」
 
「できるかもね……そうしたら結婚するしかないね、シア。ああ、ずっと追いかけてくる君が可愛くてしょうがなかったよ私は……っ」
 
 グチョッといういやらしい音が部屋中に何回も響く。
 
「やあ! 強いですっ……イアン様……ああっ」
 
 イアンは強く腰を打ち付けてシアを蹂躙する。
 
「好きだ、シア……。女装しなくてはならない私が、どれだけ君を手に入れようとこれまで思考を重ねてきたかわかるかい? 君が思っている以上に、私は、君を……!!」
 
「ああっ! やああぅっ!!」
 
 激しく腰を振るイアンに、痛みと快感で喘ぎ超えしか上がらないシア。
 その激しさに、イアンに抱きつき、快感をもとめ、自ら乳を押し当てる。
 
「なんて可愛いことをするんだ、シア……ああ、もっと突いてあげる……!!」
「ああっ。おねえさま、おねえさまああああ」
「悪い子だ、イアンだと言っただろう………っ! ほら、言ってごらん」
「い、いあんさまああ、もっと、もっと……きもちいい、あっあああ……っ」
 
 腰が持ち上げられ、重力がかかる。
 
「ああ、キミに注ぎ込む時がきた……。シアいくよ……いく……っ」
 
「そんな、ああ、そんな角度や……やああっ すごいの、すごいのが…く……ああああああっ!!」
 
 イアンの腰が止まって、お互いビクビクと小刻みに震える。
 
 
「はあ、はあ……っ ……ああ……ぁ……」
 
「ああ、シア……私のシア……可愛い……」
 
 脱力していくさなか、頭を撫でられキスをされる。
 
 シアは、まだその身に残る快感に翻弄されつつも、意識を失った。
 
 
 ★
 
 
「イアン様、そろそろ……私、これ以上はだめ……はあ……っ」
「駄目だよ、離さない……私は全然、おさまらない……キミが可愛いのが悪いんだからね……」
 
 パンパン、と大きな音が鳴り響き続ける。
 
 運の悪いことに、翌日は休日で、シアは、そのまま1日中、イアンに抱きつぶされた。
 
「いや、いやあ……っ。あ……そこ、だめ、ああ……っ」
 
 しかし、一日かけて快楽地獄に落とされたシアは、もはやイアンの性奴隷だった。
 
「薬の力を借りたとはいえ、もはやキミは私なしじゃ生きていけないだろう……?」
「そんなことは、ありませ……ああっ」
「ホントに君は嘘つきだ。こんなに足を私にからませているくせに……っ」
 
 
 
「ああっ。好き……っ。好きです、イアンさまぁ……」
 
 もともと、身体の相性も良かったのか、アロマの効力がいつのまにか消えても、二人を支配する快楽は消えず、絡み合い続けた。
 
 シアは無理やり落とされた快楽地獄ではあったが、憧れの人が自分を好きだと言い、求め続けられることに悦びを選んでしまった。
 
 
 
 
 
 
 その後、シアは、イアンが卒業するまで、幾度となく部屋に連れ込まれ、身体を重ねた。
 
 イアンが卒業したあとは、身体がうずいてしかたがなかった。
 卒業したあとイアンは、一度もシアを尋ねてくることはなかった。
 
 
「イアン様……」
 
 自分で自分を慰める夜が続き、気がつけばイアンのことばかり考えていた。
 

 
 彼は、結婚しよう、とベッドで、ささやき続けていたのに――彼にとっては遊びで、自分は捨てられたのだ、とシアは考えていた。
 
 しかし、もともと彼に憧れてつきまとっていたのは自分だった。
 危険な秘密を隠した狼だとは知らず、賭けに応じて負けたのは自分だ、自分に言い聞かせた。
 
 
 それでも、シアは学業や訓練はおろそかにせず、騎士の資格を得た。
 
 卒業し、国からの配属連絡を待つ間、実家で過ごしていたある日。
 
 土手で訓練をしていたところ、聞き覚えのある声がした。
 
 
 
 
 
「シア」
 
 振り返るとそこには、軍服を着て、ロングコートを肩から羽織ったイアンが立っていた。
 
「……」
 
 シアは驚きで固まった。
 イアンが、近づくと、後ずさった。
 
 
「近寄らないで……あなたなんて知らない……」
 
 イアンの目線だけで、身体が疼くのを感じて、身を固くする。
 
「一年間、音沙汰がなくてすまなかった。家門のゴタゴタに巻き込まれて自由が利かなかった」
 
「……」
 
 
「口もきいてくれないのかい? 私は今日、君を迎えにきたんだ。――騎士として」
「なんですって? 私は王宮からの連絡を待っているんです。それはお受けできません」
 
「シア、私は辺境の領地を賜った。共に国を守っていこう」
「……どういうことです?」
 
「女ならば暗殺されにくいだろう、と王の妾である母にずっと女として生きていくように言われていた。だが、第一王子である兄に昨年、男であることがバレてしまったんだよ。逆に女を演じていたことが仇になって、王位を狙っていると疑われて、その誤解をとくのに大変だった。それで結果として、私が辺境伯になって国境を守る誓いをたて、王がその領地を与えてくださったことにより、やっと落ち着いた」
 
「目下、騎士団を作るためのスカウト中だ。国からの配属命令を待っていたんだろう? ほら、王からの直命だ」
 
 イアンは、スクロールをパラパラと、とシアの目の前でちらつかせた。
 
「……こ、これは確かに陛下のお印……。ってスカウトじゃなくて強制じゃないですか!」
「ふふ」
「あなたは……いつも、そう……」
 
 涙をこぼすシアをイアンは抱きしめた。
 
「ごめんね、シア。……ねえ、愛しているよ。騎士としてだけではなく、妻にもなってもらいたい」
 
 そういうと、シアの承諾なしに唇を奪った。
 
 シアの体に刻み込まれたかつてのイアンによる感覚が呼び覚まされ、鳥肌が立つ。
 
「ん……っ、どうせ、私には拒否権はないのでしょ」
「うん、でも。君も拒否しない、でしょ?」
 
「……」
 シアは黙った。
 否定することはできなかった。
 心の奥底から、彼を求めている自分に逆らうことができなかった。
 
「無言の肯定、だね。そうだよ、わかっているね、シア。私の可愛い……妻」
「騎士の件はともかく、結婚するとは、言ってな……や、だめっ」
 
 
 シアは、そのまま茂みに連れ込まれた。
 
 

 
 その後、結局シアは、イアンと結婚することになった。
 
 彼の執拗で衰えのない夜の求めに、彼女は何人も子供を産む羽目になり、騎士としては第一線にたつことは出来なくなった。
 
 
 だが、人に教えることが上手ではあったため、自分の子供たちや地元の自警団を鍛える良い教官となった。
 
 
 
 何回子供を産もうと、イアンはシアに飽きることはなく、
 
「私の可愛いシア。おいで」
「も、もう……年齡を考えてくださいよ……」
 
 
 子供を産めない年齡になっても、彼女を毎夜求め続けるのであった。
 
 
 
                          【終】
 
 
 


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