7 / 8
パーティー
しおりを挟む
いよいよパーティーが始まり僕はヴィールハイト様にエスコートされながら入場する。この国では高位な貴族ほど後に入場し、王族は最後なので既にパーティー会場には多くの貴族がいた。僕たちに続いて王太子とその婚約者、両陛下が入場し、皆が頭をさげる。国王陛下が合図をし頭を上げされた後、祝いの言葉を言い乾杯をしたことでパーティーが始まった。
僕とヴィールハイト様のもとに挨拶と婚約への祝いの言葉を言いに多くの貴族がくる。僕たちが笑顔で対応していると、1人の貴族が
「この度はご婚約おめでとうございます。まさか第二王子殿下と傾国の美人である公爵子息様が、、、いやぁおめでたいですねぇ。」
とニヤつきながら言う。その品の無さを軽蔑した視線をおくると、ヒソヒソと話し声が聞こえる。やはり皆この品の無さにひいているのかと思っていたがその内容は、
「あの豚王子とご婚約なんて可哀想に、、」
「王太子様はあんなに素晴らしいのになぜ第二王子殿下はあんなに肥えているのかしら。」
「公爵子息様が哀れだな。」
と同調するような声だった。ヴィールハイト様は笑顔で
「えぇ、私にはもったいないかぎりです。」
と言って穏便にすまそうとしている。しかし僕のイラつきが止まらずモヤモヤしているとヴィールハイト様は僕に視線を向け微笑んだ。それがどこか寂しそうに見えてとても悲しい気持ちになる。ここで言い返すのは貴族らしくないと冷静になり笑顔を貼り付けながら、
「はい、ほんとに婚約できて心より嬉しく思います。」
と返した。というか、この者もヒソヒソと話している者も自分たちの態度が不敬罪に当たるとわかっていないのか??パーティーに嫌気がさしてくるがまだまだ終わりの時間までには程遠い。ほんとに憂鬱だ。
僕とヴィールハイト様のもとに挨拶と婚約への祝いの言葉を言いに多くの貴族がくる。僕たちが笑顔で対応していると、1人の貴族が
「この度はご婚約おめでとうございます。まさか第二王子殿下と傾国の美人である公爵子息様が、、、いやぁおめでたいですねぇ。」
とニヤつきながら言う。その品の無さを軽蔑した視線をおくると、ヒソヒソと話し声が聞こえる。やはり皆この品の無さにひいているのかと思っていたがその内容は、
「あの豚王子とご婚約なんて可哀想に、、」
「王太子様はあんなに素晴らしいのになぜ第二王子殿下はあんなに肥えているのかしら。」
「公爵子息様が哀れだな。」
と同調するような声だった。ヴィールハイト様は笑顔で
「えぇ、私にはもったいないかぎりです。」
と言って穏便にすまそうとしている。しかし僕のイラつきが止まらずモヤモヤしているとヴィールハイト様は僕に視線を向け微笑んだ。それがどこか寂しそうに見えてとても悲しい気持ちになる。ここで言い返すのは貴族らしくないと冷静になり笑顔を貼り付けながら、
「はい、ほんとに婚約できて心より嬉しく思います。」
と返した。というか、この者もヒソヒソと話している者も自分たちの態度が不敬罪に当たるとわかっていないのか??パーティーに嫌気がさしてくるがまだまだ終わりの時間までには程遠い。ほんとに憂鬱だ。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
ネク・ロマンス
鈴
BL
「お前に私からの愛が必要か?」
ユース家の長男、そしてアルファであるイドは、かつて王の命を救った英雄である父親から「私を越える騎士となれ」と徹底した英才教育を受けて育った。
無事に聖騎士に選ばれ3年が経った頃、イドは父からの手紙で別邸に隔離されていたオメガの弟が屋敷に戻ってきた事を知らされる。父の計らいで引き合わせられたが、初対面同然の彼に何かしてやれるわけもなく関係は冷えきったまま。別に抱えていた自身の問題に追われて放置しているうちに、弟を家族と認めず冷遇しているとして彼に惚れ込んだらしい第一王子や高位貴族に睨まれるようになってしまい……。
消えたいと願ったら、猫になってました。
15
BL
親友に恋をした。
告げるつもりはなかったのにひょんなことからバレて、玉砕。
消えたい…そう呟いた時どこからか「おっけ〜」と呑気な声が聞こえてきて、え?と思った時には猫になっていた。
…え?
消えたいとは言ったけど猫になりたいなんて言ってません!
「大丈夫、戻る方法はあるから」
「それって?」
「それはーーー」
猫ライフ、満喫します。
こちら息抜きで書いているため、亀更新になります。
するっと終わる(かもしれない)予定です。
孤独を癒して
星屑
BL
運命の番として出会った2人。
「運命」という言葉がピッタリの出会い方をした、
デロデロに甘やかしたいアルファと、守られるだけじゃないオメガの話。
*不定期更新。
*感想などいただけると励みになります。
*完結は絶対させます!
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
チャラ男会計目指しました
岬ゆづ
BL
編入試験の時に出会った、あの人のタイプの人になれるように…………
――――――それを目指して1年3ヶ月
英華学園に高等部から編入した齋木 葵《サイキ アオイ 》は念願のチャラ男会計になれた
意中の相手に好きになってもらうためにチャラ男会計を目指した素は真面目で素直な主人公が王道学園でがんばる話です。
※この小説はBL小説です。
苦手な方は見ないようにお願いします。
※コメントでの誹謗中傷はお控えください。
初執筆初投稿のため、至らない点が多いと思いますが、よろしくお願いします。
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる