恋愛下手な私の今まで。

miyu.

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大和くんとの出会い17

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幸せいっぱいの年越しからも大和くんとは毎日欠かすことなく何時間も電話していた。

お出かけの予定はまだ未定。

最近の大和くんは電話中に怖がらせてきたり、変な嘘をついたりして私をからかうことにハマってるみたい。

私は何でも信じてしまうから毎回騙されては「もうやめてよー!」って怒っていた。

結構本気でビビることもしばしば。

怒る度に「また騙されたー!」って言いながら爆笑する大和くん。

でも実はそんなやり取りも結構楽しくて、騙されたと分かれば怒ってるのは口だけ。

顔は緩みまくりで終始ニヤニヤしてる私。

大学でもよく会っていたけど、お互い仲良いグループが全然違うから挨拶程度しかできなくて、

お互い1人で夜遅くまで残っているときだけ
一緒の机で研究を進めたりしていた。

お出かけしたいなーと思いつつも自分から誘えない。

そんな悶々とした気持ちを友達に相談すると

「みゆから誘えばいいじゃん!」

「無理だよー。恥ずかしい。」

「毎日電話してて今さら何言ってんの?笑」

「電話も私からは中々かけれないもん。」

「え、今も大和くんから電話くるの待ってるの?」

「うん。基本は。」

「だったら何も考えず誘いなよ!はい、みゆ携帯出して?」

「携帯?どうぞ!」

「今すぐ大和くんに連絡!」

「えー、、何て言えばいいの?」

「最近ご飯行ってんの?」

「最近は行けてないかも。研究忙しいっぽい。」

「じゃあとりあえずご飯誘いなよ!てかまだ時間早いから今日誘ってみたら?」

「えー、、急だし断られたらどうしよう。。」

「今さら急とか気にする仲じゃないでしょ笑」

友達に促されて連絡してみることに。

こんなに毎日連絡取り合ってても、いまだに私から連絡することはほとんどないからすごくドキドキする。

『大和くん!今日ご飯行かない?』

送信完了。

「すぐ返信来るといいね!」

「うん。ありがとう!」

返信いつ来るかなー?って何回も何回も携帯を確認しちゃう。

数十分後に返信があった。

急いで内容を確認すると

『今日は無理!』

ちーん、、、、、、。。

「ねー無理だって。。涙」

「まじ?何て来たの?」

大和くんの返事を見せる。

「大和くん冷たいねー、、」

「はぁ。やっぱり送らなきゃ良かった。。」

「行動したことに意味がある!みゆよく頑張った!」

「ありがとう。。」

「じゃあ今日はうちらとご飯行こう!」

「ありがとうううう!!涙」

やっぱり周りにいてくれる友達が大好きだ!

その日の夜もいつも通り電話が鳴って、相手はもちろん大和くんで。

「、、もしもし?」

って少し気まずそうに出たら

「みゆちゃんお疲れーい!」

って何事もなかったようないつもと変わらない大和くん。

「今日何してたのー?」

あなたがそれを聞きますか?笑

「ナツキ達とご飯行ってたよ!」

「そっか!楽しかった?」

「うん!めっちゃ楽しかった!」

「良かったじゃん!てかさ~、、、、」

その後すぐ別の話になってまた何時間も電話した。

ご飯断ったこと何とも思ってないのか!?

ごめんね位言ってくれてもいいのにー!って思いつつ、こういうことでは怒れないんだよなぁ。

イマイチ掴みどころがない所も多々ある大和くん。

好きになってしまったら振り回されまくってしまう恋愛初心者の私。

今日みたいに誘いを断られて落ち込んだり泣いてしまうこともたまにあるけど、、

毎日のこの電話の時間は私にとってやっぱり大切で大好きな時間で。

嫌なことがあったり落ち込んだりしても
話を聞いて励ましてくれたり、一緒に怒ってくれたり。

お互いの出来事を日々話していくうちにたくさんのことを知れたり。

何かある度に大和くんに報告しようって思うようになって。

たわいもない話でもすごく楽しくて。

大和くんと会ってるときも電話してるときもいつも笑ってるなぁってことばかりで。

大和くんが大好きって所にいつも落ち着くんだよね。

友達は大和くんが私に気がないわけない的な感じで言ってくれるけど
いつまでも確信が持てずにいる。

大和くんの気持ちが分からないからなのかもしれないけど、
手繋ぎたいとかハグしたいってよりも

大和くんと一緒にいれるだけでいい、そばで支えたいって気持ちの方が大きい気がする。

でも•••いつか彼女になれたらいいな•••。



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