恋愛下手な私の今まで。

miyu.

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あきらとの出会い 9

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買い物して、軽くお茶をして、夜ごはんどうしよっかって時に。

「夜は店予約してるんだ!」

「そうなの!?ありがとう!」

お礼を言うと、また照れ臭そうに笑った。

今日はあきらの照れ臭そうに笑う顔を何回見ただろう。

その度に私も何回キュンとしただろう。

あきらが連れて行ってくれたのは少し大人な雰囲気のお洒落な焼き鳥屋。

「よくこんなお洒落なお店知ってるね!あきらすごい!」

「めっちゃ調べて友達にも聞きまくった!」

カッコつけずに素直に教えてくれるあきらがまた可愛い。

お酒も料理もすごく美味しいかった。

お酒が弱い私も雰囲気に誘われて3杯も飲んじゃった。

「みゆ顔真っ赤だよ!笑」

「すごいポーってする、、」

「すみませーん!お水下さい!」

あきらがすかさずお水を頼んでくれた。

「ありがとう!お水ぐびぐび飲めるー!笑」

あきらはお酒が強くて、顔色一つ変わってない。

「あきらートイレ行ってくるー!」

「おう!気を付けてね!」

トイレで鏡を見ると顔が真っ赤すぎた。

これは恥ずかしい。。

洗ったばかりの冷たい手で頬を抑えて少しでも赤みがひかないか粘ってみた。

けど全く変わらないので、諦めてあきらの元へ戻った。

あきらは残っていたお酒を飲み干していた。

「そろそろ行こっか。」

ってあきらが言う。

「うん!お会計もらおう!」

「お会計は済ませたよ!」

「ごめん。いくらだった?」

「いらないよ!俺が勝手に予約しただけだから。」

あきらは全然お金を受け取ってくれなかった。

「ありがとう。。御馳走さまでした!」

「みゆまた遊んでくれる?」

「もちろん!また遊ぼう^ ^」

あきらは駅まで送ってくれてばいばいした。

電車に乗るとすぐにあきらが連絡をくれた。

「みゆ今日はありがとう!めっちゃ楽しかったわ!」

「今日は御馳走さまでした!私も楽しかった!」

この日は寝る直前まであきらと連絡を取っていて、お互い「お休み」って言って布団に入った。

あきらの映画を見て楽しそうにしている所、ご飯を美味しそうに食べる所、照れ臭そうに笑う所、色んなあきらを思い出してニヤニヤしながら眠りについた。
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