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翔太の彼女12
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翔太はしばらく何も言わずに車を走らせる。
私も特に話す事が思い付かず、ずっと窓の外を見てた。
長い長い沈黙が続いた。
10分くらい経ってからかな?翔太がゆっくり口を開いた。
「、、みゆ元気だった?」
「、、うん。翔太は?」
「まあまあかな!」
たった一言話しただけだけど、気まずい空気からいつもの2人の感じに戻った。
久しぶりに会ったからお互い話したい事は沢山あった。
翔太は最近の身の回りの事、新しいバイトの事、共通の友達の話などを一通り話してくれた。
やっぱりバイトが忙しいみたいで、毎日ヘトヘトになって、家に帰るとすぐ寝てしまう生活が続いていたみたい。
疲れるとは言ってたけど、バイトの話をする翔太はすごく活き活きしてた。
私の近況も聞かれたので、ゼミやサークルの話をした。
「そっか。入室試験頑張ってたもんな。みゆの目、すごくキラキラしてるよ。」
翔太は少し寂しそうに笑った。
翔太の顔を見て胸が苦しくなった。
ゼミの話になるとつい熱が入ってしまう。
空気も読まず、翔太の気持ちも考えずに楽しそうに話してしまっていた事を反省した。
こんな時でも、無理にでも笑って私の気持ちを理解してくれる翔太は本当に優しい人。
お互いの近況報告をした後は、連絡の頻度が減ってしまった事、会う頻度が減ってしまった事。
お互いに頑張りたい事が出来た事、恋愛との両立が難しくなってしまった事。
私達の付き合い方について色々話し合った。
最終的には翔太から「俺たち別れよう。」って言われた。
こうなるとは思ってたし、この時心の底から翔太を大好きだったかって言ったらそれは違った。
今までと比べて気持ちは冷めてた。
だけどすごく悲しい気持ちになった。
私の思考回路は少し人とズレてて、1度付き合うと、別れるという選択肢にはなかなか辿り着かない。
だからこんな状況でも私の中で別れるって選択肢はなかった。
翔太を嫌いになったわけではない。前より少し気持ちが冷めてしまっただけ。翔太の優先順位が少し後回しになってしまっただけ。
翔太に別れようって言われて、私は別れたくなかったけど、もう一度やり直そうって言うのも違う気がして何も言えなかった。
翔太に返事しなくちゃって思って、長い長い沈黙の後に「わかった。。」と言った。
たった一言だけど、精一杯の返事をした。
悲しくて寂しくて涙が溢れて来そうだったけど、翔太の前では何とか堪えた。
その後は家まで送ってもらって翔太とバイバイした。
翔太の車が見えなくなった瞬間に涙が止まらなくなってしまい、そのまますぐに友達に電話してたくさん話を聞いてもらった。
私も特に話す事が思い付かず、ずっと窓の外を見てた。
長い長い沈黙が続いた。
10分くらい経ってからかな?翔太がゆっくり口を開いた。
「、、みゆ元気だった?」
「、、うん。翔太は?」
「まあまあかな!」
たった一言話しただけだけど、気まずい空気からいつもの2人の感じに戻った。
久しぶりに会ったからお互い話したい事は沢山あった。
翔太は最近の身の回りの事、新しいバイトの事、共通の友達の話などを一通り話してくれた。
やっぱりバイトが忙しいみたいで、毎日ヘトヘトになって、家に帰るとすぐ寝てしまう生活が続いていたみたい。
疲れるとは言ってたけど、バイトの話をする翔太はすごく活き活きしてた。
私の近況も聞かれたので、ゼミやサークルの話をした。
「そっか。入室試験頑張ってたもんな。みゆの目、すごくキラキラしてるよ。」
翔太は少し寂しそうに笑った。
翔太の顔を見て胸が苦しくなった。
ゼミの話になるとつい熱が入ってしまう。
空気も読まず、翔太の気持ちも考えずに楽しそうに話してしまっていた事を反省した。
こんな時でも、無理にでも笑って私の気持ちを理解してくれる翔太は本当に優しい人。
お互いの近況報告をした後は、連絡の頻度が減ってしまった事、会う頻度が減ってしまった事。
お互いに頑張りたい事が出来た事、恋愛との両立が難しくなってしまった事。
私達の付き合い方について色々話し合った。
最終的には翔太から「俺たち別れよう。」って言われた。
こうなるとは思ってたし、この時心の底から翔太を大好きだったかって言ったらそれは違った。
今までと比べて気持ちは冷めてた。
だけどすごく悲しい気持ちになった。
私の思考回路は少し人とズレてて、1度付き合うと、別れるという選択肢にはなかなか辿り着かない。
だからこんな状況でも私の中で別れるって選択肢はなかった。
翔太を嫌いになったわけではない。前より少し気持ちが冷めてしまっただけ。翔太の優先順位が少し後回しになってしまっただけ。
翔太に別れようって言われて、私は別れたくなかったけど、もう一度やり直そうって言うのも違う気がして何も言えなかった。
翔太に返事しなくちゃって思って、長い長い沈黙の後に「わかった。。」と言った。
たった一言だけど、精一杯の返事をした。
悲しくて寂しくて涙が溢れて来そうだったけど、翔太の前では何とか堪えた。
その後は家まで送ってもらって翔太とバイバイした。
翔太の車が見えなくなった瞬間に涙が止まらなくなってしまい、そのまますぐに友達に電話してたくさん話を聞いてもらった。
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