恋愛下手な私の今まで。

miyu.

文字の大きさ
上 下
36 / 116

翔太の彼女8

しおりを挟む
「みゆ!体調悪いって聞いたけど平気?」

翔太と会った翌日。

布団で寝ていると友達のメグからの電話。

「まだ少し辛いけどだいぶ良くなったよ!昨日翔太が看病してくれたの。」

「さすが翔太!もう病院行った?」

「まだ行ってないよー。」

「だと思った!今みゆの家の方向かってるから一緒に病院行くよ!」

「うちんち遠いし悪いから大丈夫だよ。」

「彼も一緒だから気にしないで!彼もみゆにずっと会いたがってたし!隣でみゆちゃん可愛い。早く会いたいってうるさいの!笑」

「初対面がこんな姿でごめんと伝えて!笑 メグ、、ありがとう!」

「ちょうどみゆの家の方のショッピングモールに買い物行きたかったから!着いたら電話するから寝ててね!」

私の家から結構離れてた所に住んでるのに。
メグの優しさに涙が出た。ありがとう。

メグと彼がむかえに来てくれ、病院に連れて行ってくれた。

そして熱が出た時間や今の症状や食べた物等を聞かれ、食当たりと診断された。

メグと彼は原因が分かって安心してくれた。

そしてまた私を家まで送り届けてくれた。

「じゃあお大事にね!次は元気な時にダブルデートでもしよう!」

メグと彼が帰って行った。

2人には後日お礼をしたんだけど、私も友達のピンチを救えるようなカップルになりたいなって思った。

メグカップルに病院に連れて行ってもらった数日後。

食中毒が落ち着き、翔太に水筒を返す口実で急遽会えることになった。

久しぶりに翔太に会えるのが嬉しくてたまらなかった。

この日は翔太と私の秘密の場所に行った。

星が綺麗に見える丘。
頂上にベンチがある秘密の場所。

行くまでには細い道を何回も何回も曲がるんだけど、私1人では絶対辿り着けない。

ここに来て翔太と2人でゆっくりお喋りをするのが好きだった。

少し久しぶりに会えたので、お互いの近況報告。といっても私はほとんど家で寝てただけだけど。笑

メールでは軽く話してたけど、改めてメグと彼の話をした。翔太もすごく感謝していた。

「本当は俺が病院連れて行ってやれれば良かったんだけど。ごめんな。」

「翔太特製ジュースと長ネギで十分だったよ!ありがとう!」

翔太はクシャって笑っていつもの様に私の頭をグシャグシャにする。

この瞬間が大好きでニヤニヤを止める事が出来ない。

私のニヤニヤが翔太にも伝わり、お互い顔を見合わせて声を出して笑った。

翔太となら誰かのピンチを救える様なカップルになれる気がした。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

[完結]アタンなんなのって私は私ですが?

シマ
恋愛
私は、ルルーシュ・アーデン男爵令嬢です。底辺の貴族の上、天災で主要産業である農業に大打撃を受けて貧乏な我が家。 我が家は建て直しに家族全員、奔走していたのですが、やっと領地が落ちついて半年振りに学園に登校すると、いきなり婚約破棄だと叫ばれました。 ……嫌がらせ?嫉妬?私が貴女に? さっきから叫ばれておりますが、そもそも貴女の隣の男性は、婚約者じゃありませんけど? 私の婚約者は…… 完結保証 本編7話+その後1話

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました

常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。 裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。 ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。

もういいです、離婚しましょう。

うみか
恋愛
そうですか、あなたはその人を愛しているのですね。 もういいです、離婚しましょう。

処理中です...