恋愛下手な私の今まで。

miyu.

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翔太の彼女9

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翔太とはその後も順調だった。

私たちが喧嘩する事は全くない。

優しい翔太といると私も優しくなれる。 

翔太のおかげですごく穏やかな日々を過ごせていて、そんな毎日が幸せだった。

お互い実家住みでおうちデートは出来なかったけど、デートはいつも車で2人だけの空間だったから、それも幸せだった。

翔太は運転してて急ブレーキ気味の時とかに「ごめん」って言いながら左手を私の前に出してくれる。

普通に止まる時にもたまにやってくれるんだけど、守られてる感があっていつもキュンってしてた。

赤信号になると手を繋ぐのもお決まりだったし、最近は赤信号の時だけじゃなくてもよく手を繋ぐ様になってた。

最初の頃は赤信号の特別感って言ってた翔太だけど、運転中も翔太の方からよく手を繋いでくれてた。

彼氏とのドライブデートって、翔太としかしたことがなかったから翔太の仕草一つ一つにキュンってしてたな。

翔太との夜中のドライブデートで定番の場所がいくつかあったんだけど、この日はドライブした後に公園の駐車場へ。

車から降りて星を見たり、車のシートを倒して寝っころがったりしてた。

お喋りしたり時々チュってしたり。

でも私たちは元々お互いそんなにベタベタとかイチャイチャする感じじゃなくて、いつもの様に過ごしてた。

私はこれ位の距離感で十分だった。

でも翔太は大学生の男の子。

付き合いが長くなるにつれて、これだけじゃ満足しなくなってきてた。今思えば逆によくここまで我慢してくれてたと思う。

お喋りしてて、チュッて翔太がしたあと、もっと先に進もうとしてきた。

「え、翔太ちょっと待って?」

翔太を突き放してしまった。

「嫌だった?」って翔太はシュンとしてしまった。

嫌じゃないんだけど、これ位の距離感が私は好きなんだよな。

それに、恥ずかしすぎてキスだけで私には限界だった。

私はこれまでの彼氏ともキスより先に進んだことがなくて、大学生だけど全然焦ってもなくて、ただ翔太と一緒にいれるだけで十分幸せだった。

それが伝えられずに無言になってしまい、何となく重い雰囲気。

「今日は送っていくね。。」

翔太は笑って言ってくれてたけど笑顔が引きつってた。

家まで送ってもらって、いつもの様に軽くチュッてしてばいばいした。

翔太を傷つけちゃったかな?嫌われちゃったかな?ばいばいした後一気に不安でいっぱいになった。
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