恋愛下手な私の今まで。

コウタ5

コウタが電話の相手と楽しそうに話している。

電話が終わるとちょっとだけ気まずそうにコウタが言った。

「ねー。友達呼んでもいい？」

「友達？」

「うん。今日みゆと遊ぶこと話してて、そしたら俺も合流したいって電話だったの。そいつの家ここから近くてさ。」

どうやらその友達は公園の隣の駅に住んでいるらしい。

私と遊ぶ場所が友達の地元の近くと分かり連絡を取り合っていたみたい。

「そうなんだ。いいよ。３人で遊ぼう！」

「まじありがとう！」

こうしてケイと合流することになった。

ケイは高校時代の部活の後輩で、久しぶりの再会と言っていた。

合流するまで時間があったので、コウタとご飯を食べることに。

コウタの前でご飯を食べるのが恥ずかしくて、食欲がないふりをしちゃった。

しばらくしてケイがやってきた。

「初めまして。コウタさんがお世話になってます。」

ケイもかなりのイケメンだった。全然年下に見えない。

コウタと並ぶとすごく迫力があって、この人達すごくモテるんだろうなーって思った。

しばらく３人で喋ってたけど、場所変えて飲みに行こう！ってなった。

ケイは車で来てたから、皆で一旦ケイの家に向かう。

ケイは実家住みで、キレイなマンションに住んでた。

「準備するんで部屋でくつろいでて下さい。」

ケイの部屋でコウタとくつろぐ。

ソファーに一緒に座り、アルバムを見ながらワイワイしてた。

コウタとの距離が近すぎてドキドキが止まらない。

ケイはなかなか戻って来なくて、だからずっとコウタとの距離は近いまま。

たまに目が合ったらニコって笑ってくれて、その度に肩を揺らしてコウタがぶつかってくる。

それだけなのにすっごく幸せな時間だった。