上 下
4 / 6
本編

3.

しおりを挟む
プルルルルルルルル

『 はい。』
「佐藤君。」
『 会長でしたか。どうかしましたか?』

俺は今転校生の件で副会長である佐藤翔に電話をかけている。

「今日転校生が来るのは知っていますよね。」
『 はい。理事長のお孫さんだとか。』
「自分は少し用事ができてしまいました。なので佐藤君が迎えに行ってくれませんか?」
『はい。では今から行ってまいりますね。 』
「よろしく頼みます。」

...プツリ



ぐえー...やっと終わったよぉ~
文化祭近いからやること多いんだよなぁ...
んー俺自体文化祭でバイオリン弾くつもりだから練習しないとだけど今日は出来なさそー(泣)



...あ。そーいえば副会長どーなったんだろ。
あっ窓から門の方見えるな。

とか思いながら窓から顔を出すと

「な、な、なにすんだよ!!」
というクソでかい声が聞こえてきた。

門の方を見ると
「ワァオ...」
副会長の佐藤が転校生らしき生徒にキスをしていた。
「えー何やってんだよあいつ...」
俺はおもわず窓を閉めていた。





キーンコーンカーンコーン♪

「あー昼だ、食堂行かないと。」


普通なら生徒会メンバーは固まって食事を取るが、あのめんどくさいメンツと食事を取るのは少し気が引けた。
というか食堂自体行きたくないのだ。周りの奴らうるさいんだよなぁ...。
と言っても注意をするのがめんどくさくてもうその事にはふれないようにしてるけど。


食堂の前に来たけどもう周りの視線が痛い。

「おーい、寝ー!」
あーよかった。いたいた。

「麻莉か...」
こいつは麻莉 千聖。風紀委員長だ。

「俺結構待ったぞー。」
「ごめんごめんちょっと(仕事の)量が多くてさ。」
「無理すんなよ。」
「ああ。」

まぁこいつも風紀委員長ってこともあって人気もあるわけで俺達が食堂に入ると...



「きゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「千聖様ぁあぁああああぁあぁぁああ!」
「寝様今日もお美しいぃいいいいいぃ!」

黄色い声が...しかも男の...。
麻莉は俺が気を悪くしているのに気付き「奥の方に座ろう」と提案してきた。


正直麻莉にはよく助けてもらっている。


俺と食べようとするやつはいない。ぼっちはさすがに寂しいな...。
嫌っている訳ではない。というか逆だが、会長だと近寄り難いのだろう。
でも麻莉も親部隊が出来るほど人気だ、そのせいか麻莉も俺の気持ちに共感していた。わかりあっているせいか麻莉といる時は、とても心地よく感じる。まぁ、麻莉が結構気を使ってくれるのもあるけどね。


俺が麻莉のことを心の中で語っているときだった。



あの、生徒会メンバーが来たのだ。











こんにちは、こんばんは、ばななです!
更新ものすごく間があきましたねすいません...。
でも飽きずに見てくださると...嬉しいなと思います...  :( ;˙꒳˙;):
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

僕の平凡生活が…

ポコタマ
BL
アンチ転校生によって日常が壊された主人公の話です 更新頻度はとても遅めです。誤字・脱字がある場合がございます。お気に入り、しおり、感想励みになります。

無自覚副会長総受け?呪文ですかそれ?

あぃちゃん!
BL
生徒会副会長の藤崎 望(フジサキ ノゾム)は王道学園で総受けに?! 雪「ンがわいいっっっ!望たんっっ!ぐ腐腐腐腐腐腐腐腐((ペシッ))痛いっっ!何このデジャブ感?!」 生徒会メンバーや保健医・親衛隊・一匹狼・爽やかくん・王道転校生まで?! とにかく総受けです!!!!!!!!!望たん尊い!!!!!!!!!!!!!!!!!! ___________________________________________ 作者うるさいです!すみません! ○| ̄|_=3ズザァァァァァァァァァァ

風紀委員長様は王道転校生がお嫌い

八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。  11/21 登場人物まとめを追加しました。 【第7回BL小説大賞エントリー中】 山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。 この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。 東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。 風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。 しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。 ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。 おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!? そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。 何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから! ※11/12に10話加筆しています。

王道学園にブラコンが乗り込んでいくぅ!

玉兎
BL
弟と同じ学校になるべく王道学園に編入した男の子のお話。

眠り姫

虹月
BL
 そんな眠り姫を起こす王子様は、僕じゃない。  ただ眠ることが好きな凛月は、四月から全寮制の名門男子校、天彗学園に入学することになる。そこで待ち受けていたのは、色々な問題を抱えた男子生徒達。そんな男子生徒と関わり合い、凛月が与え、与えられたものとは――。

王道学園なのに、王道じゃない!!

主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。 レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ‪‪.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…

真冬の痛悔

白鳩 唯斗
BL
 闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。  ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。  主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。  むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

処理中です...