【魅惑の妖香】

【魅惑の妖香】

【魅惑の妖香】

【魅惑の妖香】

ん？そこの君…みたことない顔だねぇ？
お客…って訳でもないみたいだ

ぁあ…もしかして迷い込んじゃったの？
泣いた後かな？だめだよ？一人でなんて
ここは君みたいな甘い香りした子が居たら

悪ぅい…【俺みたいな】オニイサンに
食べられちゃうかも……なぁんて…ね？

ぁははっ…そんな怯えないでよ～
冗談冗談…でもこんな時間に立ち話もなんだ
よかったら俺の店寄ってくかい？
お茶くらいなら出せるからさ

ここ、君の目の前【俺の店】なんだよね
そ…。いい子ちゃん達は、おねんねする時間
俺の店は真夜中この時間にだけ開けてるんだ

客も大抵この時間にくるしね

俺が気になる？
君みたいな可愛い子にそんなこと言われたら
俺嬉しくなっちゃうなぁ

俺はね香炉師でね…
この店も香炉とかオイルとか…あ～
アロマを売る店って言えばわかりやすい？
そうそう
アロマキャンドルとか、アロマオイルとかね
お客一人一人が望む香りを提供する
そんな、お店やってんの。

ぁはは、珍しそうな顔してるね
あ…そこ、ソファにでも適当に座ってて

ん～？
君が何で俺の店にきたかはわからないけど
詮索する気はないよ安心して？

お客じゃない子と話すのは久しぶりだから
ドキドキしちゃうなぁ

……ああ、【甘い香り】気になる？

…っと…ぁはは…蕩けた顔しちゃって……
駄目じゃない……？
簡単に見ず知らずの他人信用して
2人きりになっちゃうなんてね？

動けない？そうだろうね
今焚いてるのは俺の持ってる香炉でも
とびきり甘くて痺れる蜜の香りだからさ

ねぇ…俺の店に迷い込んじゃったのも
きっと運命だよ
今は甘い蜜の香りに身を委ねて

その泣きはらした顔もすぐに
夢のような甘い快楽に堕として
辛さも痛みも忘れさせてあげるからさ？

さ……ゆっくり目を閉じて
身を委ねて……ね……？