17 / 28
小話(ハムちゃん視点)
しおりを挟む
この食堂は僕の天国!
美味しい物がいっぱい貰える。
「ハムちゃん。ちょっぴり太ったね。運動するおもちゃを作ってみるね。」
ディアナは僕のお腹が床に擦れることを心配しておもちゃを作ってくれた。
丸いおもちゃの中で走って遊ぶらしい。
僕は精霊なんだ。
おもちゃで喜ぶ年齢でもないよ!
………しょうがないなー
せっかく作ってくれたんだ。
ちょっとだけだよ?
カラカラカラカラカラカラーーーーー
なに?これ?
えっ?なに?楽しーーー
うおーーーーー!!!
カラカラカラカラカラカラーー
ハァハァハァ………
精霊なのに楽しんじゃった…。
僕は子供じゃないのに!
他の精霊にはこんな姿、見せられないや。
ディアナとイーリスさんは僕が太り過ぎないように用意してくれる野菜の量を減らしてしまった。
けれどリックさんがこっそり野菜をくれるんだ。
「どうだ、ハムちゃん美味しいだろう?これはムノー農場のヤック爺さんの作ったキャベツの芯だ。安全で美味しいぞ。」
リックさんは僕が食べている間なにかずっと喋ってる。
……………この甘味………みずみずしくて………
僕は夢中で食べてるから聞いてないけど、リックさんは満足そうにニコニコしている。
「ヤック爺さんもこれだけ美味しそうに食べてくれたら喜ぶぞ。」
……リック、僕、聞いてないからね………
シャクシャクシャクーー
「土にも拘っていてな…………。」
……美味しー……?リックまだなにか喋ってる?
………
何?リック、そんなに見ててもあげないよ?
★★★
ディアナはお店が終わった後、いつも大きな紙をテーブルに広げて眺めている。
その表情は不安そうで、僕は何だか心配だった。
「キュー?」
「ハムちゃん。心配してくれるの?ありがとう。」
「キュー!」
「バルドルが帰って来たんだよ。」
えっ?
会いに行かないの?
きっと会いたがってるよ?
「はぁーー。」
ディアナは寂しそうに溜め息を吐いた。
店で働いている時はいつも笑顔でいるディアナが、この時だけは辛そうに見えた。
僕、ディアナのその顔には弱いんだ。
よし!任せて。精霊の僕が連れて来るよ!!
「キュッキュー!!」
★★★
僕は精霊の力を使いバルドルを迎えに行った。
バルドルは『オウサマ』のいる所にいた。
よう!久しぶりだな!ディアナのいる所に案内するぜ!
「頼む。ディアナの所まで連れて行ってくれ!」
任せて。僕についてきて!!
ーーーーでも、
……ハァハァハァハァ……
疲れちゃった……。身体が重いよ。
バルドルはポケットから細長い草を取り出した。
「ハムちゃん、これお土産の魔素を多く含む植物。食べるか?」
魔素!魔素って魔力の元だ!
精霊にとってはご馳走。
うん!勿論食べるよ。
モグモグーー
…ん?………何だか……刺激的な味……
あれ?身体が…熱い……
漲ってくる!力が漲ってくるよー!
よし、元気が出たよ!
ディアナの所までひとっ飛びだ!
美味しい物がいっぱい貰える。
「ハムちゃん。ちょっぴり太ったね。運動するおもちゃを作ってみるね。」
ディアナは僕のお腹が床に擦れることを心配しておもちゃを作ってくれた。
丸いおもちゃの中で走って遊ぶらしい。
僕は精霊なんだ。
おもちゃで喜ぶ年齢でもないよ!
………しょうがないなー
せっかく作ってくれたんだ。
ちょっとだけだよ?
カラカラカラカラカラカラーーーーー
なに?これ?
えっ?なに?楽しーーー
うおーーーーー!!!
カラカラカラカラカラカラーー
ハァハァハァ………
精霊なのに楽しんじゃった…。
僕は子供じゃないのに!
他の精霊にはこんな姿、見せられないや。
ディアナとイーリスさんは僕が太り過ぎないように用意してくれる野菜の量を減らしてしまった。
けれどリックさんがこっそり野菜をくれるんだ。
「どうだ、ハムちゃん美味しいだろう?これはムノー農場のヤック爺さんの作ったキャベツの芯だ。安全で美味しいぞ。」
リックさんは僕が食べている間なにかずっと喋ってる。
……………この甘味………みずみずしくて………
僕は夢中で食べてるから聞いてないけど、リックさんは満足そうにニコニコしている。
「ヤック爺さんもこれだけ美味しそうに食べてくれたら喜ぶぞ。」
……リック、僕、聞いてないからね………
シャクシャクシャクーー
「土にも拘っていてな…………。」
……美味しー……?リックまだなにか喋ってる?
………
何?リック、そんなに見ててもあげないよ?
★★★
ディアナはお店が終わった後、いつも大きな紙をテーブルに広げて眺めている。
その表情は不安そうで、僕は何だか心配だった。
「キュー?」
「ハムちゃん。心配してくれるの?ありがとう。」
「キュー!」
「バルドルが帰って来たんだよ。」
えっ?
会いに行かないの?
きっと会いたがってるよ?
「はぁーー。」
ディアナは寂しそうに溜め息を吐いた。
店で働いている時はいつも笑顔でいるディアナが、この時だけは辛そうに見えた。
僕、ディアナのその顔には弱いんだ。
よし!任せて。精霊の僕が連れて来るよ!!
「キュッキュー!!」
★★★
僕は精霊の力を使いバルドルを迎えに行った。
バルドルは『オウサマ』のいる所にいた。
よう!久しぶりだな!ディアナのいる所に案内するぜ!
「頼む。ディアナの所まで連れて行ってくれ!」
任せて。僕についてきて!!
ーーーーでも、
……ハァハァハァハァ……
疲れちゃった……。身体が重いよ。
バルドルはポケットから細長い草を取り出した。
「ハムちゃん、これお土産の魔素を多く含む植物。食べるか?」
魔素!魔素って魔力の元だ!
精霊にとってはご馳走。
うん!勿論食べるよ。
モグモグーー
…ん?………何だか……刺激的な味……
あれ?身体が…熱い……
漲ってくる!力が漲ってくるよー!
よし、元気が出たよ!
ディアナの所までひとっ飛びだ!
32
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
【完結】教会で暮らす事になった伯爵令嬢は思いのほか長く滞在するが、幸せを掴みました。
まりぃべる
恋愛
ルクレツィア=コラユータは、伯爵家の一人娘。七歳の時に母にお使いを頼まれて王都の町はずれの教会を訪れ、そのままそこで育った。
理由は、お家騒動のための避難措置である。
八年が経ち、まもなく成人するルクレツィアは運命の岐路に立たされる。
★違う作品「手の届かない桃色の果実と言われた少女は、廃れた場所を住処とさせられました」での登場人物が出てきます。が、それを読んでいなくても分かる話となっています。
☆まりぃべるの世界観です。現実世界とは似ていても、違うところが多々あります。
☆現実世界にも似たような名前や地域名がありますが、全く関係ありません。
☆植物の効能など、現実世界とは近いけれども異なる場合がありますがまりぃべるの世界観ですので、そこのところご理解いただいた上で読んでいただけると幸いです。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる