11 / 19
11.スタンリー侯爵夫妻
しおりを挟む
領地からルーファスの両親が屋敷にやって来ることになった。
「貴女ね。ルーファスのハートを射止めたのはっ。」
屋敷に入るなりスタンリー侯爵夫人はパタパタと駆け寄ってきて、私に抱きついた。
「逃がさないわよ。やっと来た我が家のお嫁さんだもの。」
「え、え?」
「あの子の結婚なんて諦めていたけど、好きな子が出来たのなら、もう逃がさないっ。次はないもの。」
腕に籠った力に執念を感じる。
「スタンリー侯爵夫人?」
「嫌よ、リロイって読んで。」
涼しげな目元。ルーファスはお母様似なのだろう。クールな外見に似合わない熱い性格みたい。
「ヤメロ!俺のフィオナに触るな。普通に腹立つから。」
抱きしめられている私を見て、ルーファスは慌ててこちらに駆け寄ってきた。
『俺のフィオナ』って言った?何だか恥ずかしい。
「やあね。嫉妬深い男は嫌われるわよ。器が小さいってね。安心して、私はビアンカ一筋よ。」
ルーファスは私を取り返すと、庇うように胸に抱き込んだ。
「二人とも、ちゃんと説明しないからフィオナちゃんがびっくりしてるわよ?」
声のした方を振り替えると、見目麗しい男性が困ったように微笑んでいた。
「母さん、このオヤジ止めてくれ。」
「あんたこそ、何してんのよ。折角惚れた女が出来たのにぐずぐずして逃げられそうになってんじゃないわよっ!」
「え、え?ど、どっちがお母さんって?」
ルーファスは男性の方を向いて「母さん」って言った??
そして、「オヤジ」と指差す先にはドレスを着た美しい女性……。私がスタンリー侯爵夫人だと思っていた人……。
ルーファスは、気まずそうに私を見ると両親を紹介してくれた。
「こっちのドレス着てんのがオヤジ。……で、あっちで男装してんのが俺の母さんだ。」
「こ、侯爵夫妻って……。」
「ふふふ。私たちねぇ、潜入調査するときは、二人でこうやって夜会にいくのよぉー。そしたら癖になっちゃってぇ。」
ドレスを着たスタンリー侯爵は朗らかに微笑んだ。その辺りにいる令嬢よりも美しくて華がある。
「あっ、勿論普段からこんな格好している訳ではないのよ。」
「普段からある程度訓練しておかないと、いざという時に襤褸が出るからな。」
「ふふ。そうね。」
侯爵夫妻はお互いの顔を見つめ合う。
とても仲の良い夫婦みたい。
「とにかく、お前はこれからオヤジと母さんの元でサイハル王国訛りの言葉を直したり、淑女教育を受けて欲しい。リックネル帝国の歴史、貴族の顔、覚えることは山ほどある。」
「私……本当に別人としてこの国で生きていくの?」
ルーファスは私の身の振り方をどんどんと決めてしまう。彼が私の為を思って色々と手を回してくれているのは嬉しく思う。
でも……。
「新しい身分は用意する。だからフィオナは俺に全て任せておけばいい。」
自分のことなのに、全てルーファスに決められてしまうのが納得いかなかった。
「少し考えさせて……。」
分かってる。祖国に戻っても私の家は無い。ここにいる為には、この国の人間として自然に振る舞う必要がある。
私が死んだはずのフィオナ・ローレラだとばれてしまえば、スタンリー侯爵夫妻にも迷惑が掛かってしまう。
私は混乱したまま、逃げるように部屋へと戻ってしまった。
☆
「ちょっと、いいか……。」
「ええ。」
夕食後、部屋でぼんやりしていたらルーファスが飲み物を持って部屋へと訪れた。
「……なに?」
「お前、まだあのキリアンって奴の事が忘れられないのか?」
「へぇっ?……き、キリアン?」
思いもしなかった名前が出てきたのに驚いて、素っ頓狂な声を上げてしまった。
「違うのか?」
「キリアンは……。」
兄のような存在だった。憧れてもいた。
ルーファスにこの気持ちを上手く説明出来そうにない。どう話そうか考えていると、ふと彼の手元のグラスが目に入った。
「それ、お酒?」
「ああ。」
「少し、頂戴。」
「別に構わないが……。」
お酒を飲むと、口が滑らかになるって聞いた事がある。ちょっとお酒の力を借りてみよう。そんな風に思い立ち、グラスを受けとる。
渡された琥珀色の液体は果実のような甘い匂い。
「いただきます。」
美味しそうな匂いにつられて、グラスを一気に飲み干すと、喉の奥がカッと焼けるように熱くなった。
なにこれ?痛いっ!
「ぅう゛っっ……。」
「馬鹿っ!それは強い酒だ。一気に飲むなっ。」
彼は慌てグラスを私の手から奪い取って水を飲ませてくれた。
「だって……美味しそうだったんだもの。」
女性用の果実酒と違って、飲んで直ぐに頭がくらりとした。早くも酔いが回ってしまったらしい。
「ああ、こんなに一気に……。」
呆れたように呟く彼をよそに、私はふわふわしていい気持ちになっていた。
本当に口が滑らかになったみたい。私は思いきって気になっていたことを聞いてみた。
「ねぇ、ルーファスは私の事をどう思ってるの?」
「は?」
「『気に入った』とか『結婚しようぜ』とか、軽く言ってるけど、そんな軽い気持ちじゃ結婚なんて出来ないよ。」
「軽い気持ちじゃ……。」
「愚かで可哀想な私を気まぐれに助けるだけなら止めて。」
「そんなんじゃ無い。」
「じゃあ、私の事、どう思ってるの?」
彼はぐぅっと喉の奥で唸り、暫く黙り込んでしまった。
「……。お前の方こそ、俺の事、どう思ってんだよ?」
彼の表情からは、いつもの余裕が失われていて……。黒曜石の瞳に、私の惚けた顔が映った。
「わ、私は……。」
私の中のこの感情は何だろう?
キリアンに向けていた気持ちとは別のもの。
彼の一挙手一投足に振り回され心が落ち着かない。ルーファスに見つめられるとドキドキして、逃げたくなってしまう。でもそばにいたいし、もっと近づきたいとも思う。
「わ、私……恋愛とかわかんない。けど、今、私を一番喜ばせることが出来るのも、悲しませることが出来るのも、貴方だと思う。……ごめん。はっきりしなくて……。」
何?これ……。
愛の告白みたいに恥ずかしい……。
熱に浮かされて頭がぽうっとして意識が遠のく……。ふらふらして、彼の肩に凭れ掛かった。
「そうか……。一回しか言わないからな……。俺はお前のことが好きだ。」
彼の低い声が身体に心地よく響く。
「結婚するのはお前しか考えられない……。だから……結婚してくれ。」
「……。」
「フィオナ?」
「……くぅ……。」
「くぅ?……フィオナ?」
「zzz……。」
「おいっ。……マジか。……はぁーー、ブランデーのせいか……。ストレートで飲んだからなー……。」
彼の呟く声は私には届かない。その夜は甘酸っぱい夢を見た気がした。
「貴女ね。ルーファスのハートを射止めたのはっ。」
屋敷に入るなりスタンリー侯爵夫人はパタパタと駆け寄ってきて、私に抱きついた。
「逃がさないわよ。やっと来た我が家のお嫁さんだもの。」
「え、え?」
「あの子の結婚なんて諦めていたけど、好きな子が出来たのなら、もう逃がさないっ。次はないもの。」
腕に籠った力に執念を感じる。
「スタンリー侯爵夫人?」
「嫌よ、リロイって読んで。」
涼しげな目元。ルーファスはお母様似なのだろう。クールな外見に似合わない熱い性格みたい。
「ヤメロ!俺のフィオナに触るな。普通に腹立つから。」
抱きしめられている私を見て、ルーファスは慌ててこちらに駆け寄ってきた。
『俺のフィオナ』って言った?何だか恥ずかしい。
「やあね。嫉妬深い男は嫌われるわよ。器が小さいってね。安心して、私はビアンカ一筋よ。」
ルーファスは私を取り返すと、庇うように胸に抱き込んだ。
「二人とも、ちゃんと説明しないからフィオナちゃんがびっくりしてるわよ?」
声のした方を振り替えると、見目麗しい男性が困ったように微笑んでいた。
「母さん、このオヤジ止めてくれ。」
「あんたこそ、何してんのよ。折角惚れた女が出来たのにぐずぐずして逃げられそうになってんじゃないわよっ!」
「え、え?ど、どっちがお母さんって?」
ルーファスは男性の方を向いて「母さん」って言った??
そして、「オヤジ」と指差す先にはドレスを着た美しい女性……。私がスタンリー侯爵夫人だと思っていた人……。
ルーファスは、気まずそうに私を見ると両親を紹介してくれた。
「こっちのドレス着てんのがオヤジ。……で、あっちで男装してんのが俺の母さんだ。」
「こ、侯爵夫妻って……。」
「ふふふ。私たちねぇ、潜入調査するときは、二人でこうやって夜会にいくのよぉー。そしたら癖になっちゃってぇ。」
ドレスを着たスタンリー侯爵は朗らかに微笑んだ。その辺りにいる令嬢よりも美しくて華がある。
「あっ、勿論普段からこんな格好している訳ではないのよ。」
「普段からある程度訓練しておかないと、いざという時に襤褸が出るからな。」
「ふふ。そうね。」
侯爵夫妻はお互いの顔を見つめ合う。
とても仲の良い夫婦みたい。
「とにかく、お前はこれからオヤジと母さんの元でサイハル王国訛りの言葉を直したり、淑女教育を受けて欲しい。リックネル帝国の歴史、貴族の顔、覚えることは山ほどある。」
「私……本当に別人としてこの国で生きていくの?」
ルーファスは私の身の振り方をどんどんと決めてしまう。彼が私の為を思って色々と手を回してくれているのは嬉しく思う。
でも……。
「新しい身分は用意する。だからフィオナは俺に全て任せておけばいい。」
自分のことなのに、全てルーファスに決められてしまうのが納得いかなかった。
「少し考えさせて……。」
分かってる。祖国に戻っても私の家は無い。ここにいる為には、この国の人間として自然に振る舞う必要がある。
私が死んだはずのフィオナ・ローレラだとばれてしまえば、スタンリー侯爵夫妻にも迷惑が掛かってしまう。
私は混乱したまま、逃げるように部屋へと戻ってしまった。
☆
「ちょっと、いいか……。」
「ええ。」
夕食後、部屋でぼんやりしていたらルーファスが飲み物を持って部屋へと訪れた。
「……なに?」
「お前、まだあのキリアンって奴の事が忘れられないのか?」
「へぇっ?……き、キリアン?」
思いもしなかった名前が出てきたのに驚いて、素っ頓狂な声を上げてしまった。
「違うのか?」
「キリアンは……。」
兄のような存在だった。憧れてもいた。
ルーファスにこの気持ちを上手く説明出来そうにない。どう話そうか考えていると、ふと彼の手元のグラスが目に入った。
「それ、お酒?」
「ああ。」
「少し、頂戴。」
「別に構わないが……。」
お酒を飲むと、口が滑らかになるって聞いた事がある。ちょっとお酒の力を借りてみよう。そんな風に思い立ち、グラスを受けとる。
渡された琥珀色の液体は果実のような甘い匂い。
「いただきます。」
美味しそうな匂いにつられて、グラスを一気に飲み干すと、喉の奥がカッと焼けるように熱くなった。
なにこれ?痛いっ!
「ぅう゛っっ……。」
「馬鹿っ!それは強い酒だ。一気に飲むなっ。」
彼は慌てグラスを私の手から奪い取って水を飲ませてくれた。
「だって……美味しそうだったんだもの。」
女性用の果実酒と違って、飲んで直ぐに頭がくらりとした。早くも酔いが回ってしまったらしい。
「ああ、こんなに一気に……。」
呆れたように呟く彼をよそに、私はふわふわしていい気持ちになっていた。
本当に口が滑らかになったみたい。私は思いきって気になっていたことを聞いてみた。
「ねぇ、ルーファスは私の事をどう思ってるの?」
「は?」
「『気に入った』とか『結婚しようぜ』とか、軽く言ってるけど、そんな軽い気持ちじゃ結婚なんて出来ないよ。」
「軽い気持ちじゃ……。」
「愚かで可哀想な私を気まぐれに助けるだけなら止めて。」
「そんなんじゃ無い。」
「じゃあ、私の事、どう思ってるの?」
彼はぐぅっと喉の奥で唸り、暫く黙り込んでしまった。
「……。お前の方こそ、俺の事、どう思ってんだよ?」
彼の表情からは、いつもの余裕が失われていて……。黒曜石の瞳に、私の惚けた顔が映った。
「わ、私は……。」
私の中のこの感情は何だろう?
キリアンに向けていた気持ちとは別のもの。
彼の一挙手一投足に振り回され心が落ち着かない。ルーファスに見つめられるとドキドキして、逃げたくなってしまう。でもそばにいたいし、もっと近づきたいとも思う。
「わ、私……恋愛とかわかんない。けど、今、私を一番喜ばせることが出来るのも、悲しませることが出来るのも、貴方だと思う。……ごめん。はっきりしなくて……。」
何?これ……。
愛の告白みたいに恥ずかしい……。
熱に浮かされて頭がぽうっとして意識が遠のく……。ふらふらして、彼の肩に凭れ掛かった。
「そうか……。一回しか言わないからな……。俺はお前のことが好きだ。」
彼の低い声が身体に心地よく響く。
「結婚するのはお前しか考えられない……。だから……結婚してくれ。」
「……。」
「フィオナ?」
「……くぅ……。」
「くぅ?……フィオナ?」
「zzz……。」
「おいっ。……マジか。……はぁーー、ブランデーのせいか……。ストレートで飲んだからなー……。」
彼の呟く声は私には届かない。その夜は甘酸っぱい夢を見た気がした。
483
お気に入りに追加
5,709
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
貴方でなくても良いのです。
豆狸
恋愛
彼が初めて淹れてくれたお茶を口に含むと、舌を刺すような刺激がありました。古い茶葉でもお使いになったのでしょうか。青い瞳に私を映すアントニオ様を傷つけないように、このことは秘密にしておきましょう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】どうかその想いが実りますように
おもち。
恋愛
婚約者が私ではない別の女性を愛しているのは知っている。お互い恋愛感情はないけど信頼関係は築けていると思っていたのは私の独りよがりだったみたい。
学園では『愛し合う恋人の仲を引き裂くお飾りの婚約者』と陰で言われているのは分かってる。
いつまでも貴方を私に縛り付けていては可哀想だわ、だから私から貴方を解放します。
貴方のその想いが実りますように……
もう私には願う事しかできないから。
※ざまぁは薄味となっております。(当社比)もしかしたらざまぁですらないかもしれません。汗
お読みいただく際ご注意くださいませ。
※完結保証。全10話+番外編1話です。
※番外編2話追加しました。
※こちらの作品は「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛せないですか。それなら別れましょう
黒木 楓
恋愛
「俺はお前を愛せないが、王妃にはしてやろう」
婚約者バラド王子の発言に、 侯爵令嬢フロンは唖然としてしまう。
バラド王子は、フロンよりも平民のラミカを愛している。
そしてフロンはこれから王妃となり、側妃となるラミカに従わなければならない。
王子の命令を聞き、フロンは我慢の限界がきた。
「愛せないですか。それなら別れましょう」
この時バラド王子は、ラミカの本性を知らなかった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
(完結)その女は誰ですか?ーーあなたの婚約者はこの私ですが・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はシーグ侯爵家のイルヤ。ビドは私の婚約者でとても真面目で純粋な人よ。でも、隣国に留学している彼に会いに行った私はそこで思いがけない光景に出くわす。
なんとそこには私を名乗る女がいたの。これってどういうこと?
婚約者の裏切りにざまぁします。コメディ風味。
※この小説は独自の世界観で書いておりますので一切史実には基づきません。
※ゆるふわ設定のご都合主義です。
※元サヤはありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる