あなたへの恋心を消し去りました

 私には両親に決められた素敵な婚約者がいる。

 私は彼のことが大好き。少し顔を見るだけで幸せな気持ちになる。

 だけど、彼には私の気持ちが重いみたい。

 今、彼には憧れの人がいる。その人は大人びた雰囲気をもつ二つ上の先輩。
 彼は心は自由でいたい言っていた。

 その女性と話す時、私には見せない楽しそうな笑顔を向ける貴方を見て、胸が張り裂けそうになる。

 友人たちは言う。お互いに干渉しない割り切った夫婦のほうが気が楽だって……。

 だから私は彼が自由になれるように、魔女にこの激しい気持ちを封印してもらったの。


※このお話はハッピーエンドではありません。
※短いお話でサクサクと進めたいと思います。
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