【R18】初体験を夢見る少女

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じゅーに!【R18】

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「ん゛ーー」

 私の身体はもうぐずぐずで……ヴィンスさまに触れられていない場所なんてもうない。布で口を塞がれているせいか、呼吸が苦しくて新鮮な空気が吸いたかった。

 私の秘所に舌を這わせ、もう片方の手でゆっくり膣口をほぐしていたヴィンスさまが顔を上げる気配がした。
 
「そろそろいいか」

 目を覆っていた紐が解かれたけど、まだ視界はぼんやりしていて、ヴィンス様の顔ははっきりとは見えない。
 次に口元に巻かれていた紐が解かれると、急に呼吸が楽になり冷たい空気が肺に入ってきた。

「口づけ出来ないのは寂しいものだな。この方がいい」
「うっ……ん」

 熱く重なる唇。チュッ、チュッと可愛らしいリップ音は愛情の証のようで胸がキュンとする。
 その軽いキスは徐々に深くなり、私達は長く舌を絡める行為に耽っていた。お互いの唾液が混じり合い滴り落ちる。
 そのうちに、脳が麻痺したようにぼうっとなり、身体に力が入らなくて……。

「フロウ、愛しているよ」
「ん……」 
 
 薄暗い視界の中、私は碌な返事もできず、ヴィンス様の優しい声を聞いていた。

「フロウ、可愛い。明るい性格も無鉄砲で目を離せない所も、全部含めて愛している」
「うん、ヴィンスさま、私も、私も……」

 私の声は掠れていて、おまけに呂律も上手く回らない。
 キスの間に紡がれる言葉は熱を帯び、いつもは恥ずかしくてなかなか言いづらい言葉も何度も何度も繰り返した。

 やがて、ヴィンス様は身体を起こして、全身の力がすっかり抜けた私を、見下ろした。

「なるべくフロウが痛くないようにする」

 そう言いながらヴィンスさまは上衣を脱ぐ。鍛えられた身体が月明かりに照らされ露わとなり、そのすさまじいまでのたくましさにはっと息を呑んだ。

「綺麗……」
「ん?こんな傷だらけの身体が?醜いだろ?」
 
 たくさんの傷痕があった。左の肩には火傷痕のような赤く盛り上がった瘢痕、そしてよく見ると細かな傷痕がいたるところにあった。

「痛かった?」
「さあ?忘れたな」

 胸に残る大きな刀傷の痕に指を這わせると、ヴィンスさまの身体がピクリと動いた。

 絶対忘れるような怪我では無いだろう。戦場で痛みを訴えることも無くただひたすら剣を振る彼の姿が容易く想像出来た。

 模擬戦で彼の戦う姿を見るまではきっと想像出来なかっただろう。あの猛々しい姿を見た後、彼に憧れる騎士が多い理由が分かった。

 こんな傷だらけのヴィンスさまの妻は私。彼の熱を身体に受け止め、その傷痕すら愛することが出来るのは私だけなのだ。

 そう考えたら何だか誇らしい気がして、私はありったけの気持ちを込めて、彼の傷痕一つ一つにキスをした。

「フロウ?……どうした?」
 戸惑う彼にとびっきりの笑顔を向けた。
「ヴィンスさまのことが愛しくて。傷痕も全て愛すると誓います」

 何の気負いも無く紡がれた言葉は私の本心。彼はその言葉を聞いて私を強く抱きしめた。

「ああ、たまらない。早くフロウの全てを俺のものにしたい」

 耳元で低い声が響き、胸がキュンと締め付けられる。
 
 キスを繰り返しながらヴィンスさまは膣口を広げるよう指を出し入れする。もうたまらなくて、くいくいっと腰を動かすと、ヴィンスさまは身体を起こした。

「欲しくなってきたか?」

 たくましい身体に釘付けになっていると、彼の下半身から飛び出したのは禍々しい形をした異物!

 うん?
 もっとピンクでつるつるで可愛いって聞いていたけど……。ピンクっていうより、赤黒くない?それに、お茶会のご夫人たちの会話で聞いていたよりも実物は凄く大きくて、ちょっと怖い。

 ソコばかり見ている訳にもいかないので、あらためてヴィンスさまを見ると、彼は私のことを観察していたようでぱっと目が合った。

「恐ろしい?」 

 一応、礼儀として首を振った。

「嘘つかなくていい。顔に出てる」

 彼の手が頬を撫でる。その大きな手は私とは全く違う骨ばった手。
 彼は全てが普通の殿方よりも大きいのかもしれない。

 男性の象徴は大きい方が良いと聞くし、機能的にも優れているのだろう。
 流石、ヴィンスさま。
 私は、彼に向かってニッコリと微笑んだ。

「私の身体にヴィンスさまのカタチを憶えさせてください。そうすれば私はヴィンスさまのものです」

「はぁーー」

 ヴィンスさまは額に手を当ての大きく息を吐いた。

「どこでそんなセリフ覚えてくるんだ?閨教育の本か?」

「いえ。幼い頃少し年上の友人が言ってたんです。凄くロマンチックな気がしてドキドキしたんですっ。ですから初体験は憧れで……」

「もう、この口は塞いでおくほうがいいな」

 ヴィンスさまは優しく唇を合わせた。そしてその体勢のまま、自らの剛直を私の膣口にひたりと宛てがう。

「挿れるぞ」

 股間に引き攣れるような痛みが走り、みちみちと剛直が膣襞をかき分ける。

「う゛う゛ーーーーっっ!!」

 予想以上の痛み!
 
 誰かが、破瓜の痛みは幸せな痛みなんて言ってたけど、幸せなんて感じる暇ある?
 私の目に浮かんだ涙を掬うようにヴィンスさまが瞼に口づけを落とす。

「すまない。俺のは大きいかもしれん」

 男らしいヴィンスさまの情けない表情を見て、胸がキュンとなった。
 誰だって経験する痛みだもの。
 ヴィンスさまのためにどうにか堪えたい。

「だい……じょうぶ」

 口を開け浅く呼吸を繰り返し、どうにか痛みをやり過ごす。じんじんと下腹部は痛いけれど、私は精一杯の笑顔を見せた。

「嬉しい。ぜんぶ、ください」

 ズンっと最奥を突かれ、目の前に火花が散った。

「っっ……」

 思わずのけ反った喉にヴィンスさまがかぷりと喰いついた。
 けれど、それは全然痛みを感じない甘噛みのようなもの……。

「すまない。しばらく耐えてくれ」

 私の首筋に顔を埋めたままヴィンスさまが呟く。

 まだ、痛みは強くて、目から涙が出るけれど、多分私は幸せで……。

 ヴィンスさまの背中に手を回し、ぐっと抱き寄せた。

 違い過ぎる体格を気遣って、ヴィンスさまは自分の腕で体重を支えながら、器用に私の身体に自分の身体を寄せてくれた。
 それだけでもヴィンスさまの身体の重みを感じる。
 本当はもっとぴったりくっつきたいけど、全ての体重を乗せられたら息が出来ない気がする。

「ふふっ」

「どうした?」

「本当に硬いんですね。骨は入ってないのに、不思議」

「まだ、痛いか?」

「ええ、でも、ヴィンスさまの体温が気持ちいいです」

「……君は、俺を煽り過ぎる」

 膣に入っている剛直がその質量を増し、ビクンと浮き上がるような気がした。

 だから
「私のナカがヴィンスさまでいっぱい」

 素直な感想を口にすれば、ヴィンスさまはたまらないといった風に上を向いた。

 まるで何かを必死に堪えてるみたい。
 そしてヴィンスさまは再び私に向き直ると体勢を整え、私の膝をガバリと抱えた。

「ゆっくり動かすぞ」

 ヴィンスさまは指で秘粒をクリクリと嬲りながら口づけを落とす。大きな舌に腔内を翻弄されると、頭の中がぼぅっとしてきて、たまらず彼の腕にしがみついた。
 じんじんした痛みが和らいだのを見計らうように、彼は少しずつ剛直を抜き差しして、時々揺するように腰を動かした。 

「あっ……あっ……あっ……」

 彼の突き込みに合わせ、だらしなく開けたままの口から声が漏れる。痛みは徐々に薄くなり、変わりに下腹部にぽってりと熱が灯った。

「たくさん濡れてきたな」

 結合部に指を這わせたヴィンスさまがうっすらと笑いながら、その愛液を纏った指を舐めた。

「だめ……恥ずかしい」
「隠すな、可愛いもっとよく見せて」

 顔を隠そうとする腕を絡めとられる。そのままぐっとお腹の上を抉るように突かれ痺れるような快楽が脳を蕩かし、動物の悲鳴のような声が出てしまった。

「ここが弱いのか?」

 ヴィンスさまは喉の奥で笑いながら、私の善い場所を探すように角度を変えて膣奥を突いてくる。

 まだ確かに痛みはあるのに、その痛みすら気にならなくなるほど、彼と肌が触れるのが心地いい。

 弱い粘膜を擦られ、気持ちよくて、繰り返されるキスに息が苦しくて……。
 ヴィンスさまの吐息の熱さに、時々漏れる色気を含んだ声に、心が震える

 目を開けると、これ以上無いぐらい愛しさを秘めた瞳に胸がキュンキュンして、ねだるように彼の背中に腕を回した。
 
「ああ、壊してしまいそうだ……っ」

 耳元で色気を含んだ声を聞きながら、その抽挿に身を任せる。絶え間ない快感を送り込まれて、私達はただその淫靡な行為に耽っていった。

「フロウ、フロウ……」
「ヴィンスさまぁ……あッーーーーッ!」
 
 やがて、私はお腹に温かな何かが広がるのを感じながら眠りに落ちた。


 
    
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