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じゅーいち!【R18】
しおりを挟む私はベッドにしばられ声を出せずにいた。
ヴィンス様は私の首筋に舌を這わせながら、その硬い指で脇腹から腰に向かってのラインを確かめるように撫でている。
それはまるで擽られているようなもどかしい感覚で……。
(こんな淡い触り方で気持ちよくなるのかしら?)
ヴィンス様の湿った唇が肩、デコルテを辿る。さわさわと肌の上を滑る優しい感触に、緊張で硬くなっていた身体がゆっくりほぐれていくのを感じた。
(もしかして……擽ったい感覚とは違うかも……)
時々出る声は布の隙間から小さく漏れる呻き声だけ。
動けない状況で私はもう演技は出来ない。
遮られた視界のせいで、身体の感覚はやけに鋭敏になっていった。
「フロウはどこを触っても柔らかいな。ここも可愛い」
顔は見えないけれど、とても優しい声。
大きな手が私の控えめな双丘を包み込んて指を沈めるようにやわらかく揉んだ。自分で触る時とは全く違う変な感覚。
やがて、その先端は血液が集まったみたいにジクジクと疼いてきた。閨教育の本に性感帯と書いてあるのは乳房の尖端と淫核。なのに、ヴィンスさまは全くそこを触ることはなくて、唇で、舌で、そして少し硬い指先で敏感な場所を避けるように私の肌に触れてくる。
触って欲しいのに、得られない刺激がもどかしくて……。
(ヴィンスさまは娼館遊びをするようには見えないし、女性の身体の性感帯をご存知無いのだわ)
何度も何度も丁寧に私の肌に唇で触れ、舌で味わうヴィンスさま。
そのいたわるような優しい愛撫は長く続き、もう時間の感覚も無くなる頃には私の身体の力はくたりと抜けていて、ずっと彼に触れられていた肌の感覚は鋭敏になり、お腹の奥には疼くような何かがあった。
「そろそろ……か?」
何が?と思っていると、ふにふにと柔らかく乳房を揉みながら不意にその先端を擦られ、お腹の奥に甘い痺れが広がった。
「ん゛ッ……ン゛……」
思わず背筋の仰け反らせると、ヴィンスさまは敏感になりきったその尖りをチュッと吸い上げる。
「ンンッーーーっ!!」
その刺激は鮮烈で、頭の中が弾けるような感覚がした。
気持ちいい?
分かんない。でも、もっと触って欲しいと思う。
「可愛い、感じてる?」
ヴィンス様はもう片方の手を割れ目に沿うように指を這わせた。
「う゛ッ……」
私の声は布越しに少し漏れるだけ。だけど私の秘所が濡れているのがその感覚で分かった。
(自分で触った時は全然濡れなかったのに……どうして?)
ヴィンスさまは「はぁっ」と少し息を吐いて、その濡れた秘裂をすりすりと擦りあげた。血液が集まり敏感になっていたそこへの強い刺激に、腰がいやらしくクネクネと揺れる。
「ン゛ーーーっ!!」
(だめーっ!だめーっ!)
下腹部に甘美な愉悦が走る。私は初めて体験する感覚にただ耐えるしかなくて……。
何?
この感覚……。
はじめは擽ったいだけだったのに、いつしかそれはむず痒いような感覚に変わり、今では全身がどうにもならないぐらい気持ちいい……
「フロウは感じやすいね?」
ヴィンス様は喉の奥で低く笑った。
私はなおも執拗に胸を弄ばれ、尖端はじんじんと熱を帯びてきて……。
「ン゛っ!?」
片方の手で胸を嬲りながら、愛液を纏わせた指でヌルヌルとその敏感な粒を弾いた。
「ン゛っ、ン゛っ、ン゛っ」
いくつもの性感帯を同時に刺激され、私の腰は堪らず跳ねた。
逃げたいのに…足が動かなくて、腰をいやらしく揺らすことしか出来ない。どろりと何かが股の間から漏れた。
「すごく濡れてる。気持ちいい?」
その大きな身体を下にずらしたヴィンスさまは、私の秘めたる場所を手で開いて、その卑猥な淫肉の奥を覗いた。
「テラテラと光ってるな。初めてでこんなに濡れるとは……」
彼はぐっと割れ目を押し上げ、はしたないソコに唇を寄せ舌を這わせる。
「んん゛っ」
生温かくぬるくついた感触。
駄目……なに、これ……。
手で触られるのとは全く違う。まるで下半身に全ての感覚が集中したみたいにじんじんする。
「広げないと……な」
「っ……」
くちゅりと差し込まれた指は太くてきつい。けれど私のソコは自ら呑み込むように彼の指を迎え入れた。
「狭いな。フロウ、痛いか?」
え?狭いの?
自慰を試した時、濡れないし、酷く痛かったことを思い出した。けれど今はきつさはあるけれど、痛みとかは全く無い。
「こんなに濡れて可愛い」
嬉しそうな声。彼は指を緩やかに動かしながら、ソコに顔を寄せ敏感な粒を吸い上げる。
「ンン゛っーー」
足が動かせないから、代わりに腰がガクガクと揺れ目の前がチカチカと瞬いた。
これ以上駄目、そんな場所。
ヴィンスさまは私の腰を支えて動けないよう固定しながら、敏感になった粒を弾くように舌で嬲る。
同時に指の腹でナカの粘膜も擦られて……。逃げたいのに、逃げられない。
私の脳はグズグズに蕩けて快楽の波が次から次へと襲ってきて、私はその波に翻弄されるしか無かった。
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