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魔人の祝宴
魔人の集結
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乾燥した大地にそそり起つ紅いモノリスが明滅を繰り返す。クリスタルのようなモノリスは、禍々しく瘴気を放ち、雄叫びのような音を発していた。
「集まるのも、久しぶりなものだな」
灰色がかった青髪をたらし、フードを目深に被った人らしき者が呟くようにそうもらした。
「ハッ! 集まる必要なんてあんのかねー」
野性味溢れた整髪剤でたたせたような赤髪の男は、素顔を歪んだ顔の仮面で隠している。苛立たしそうに頭を掻いていて短気な性格がうかがえる。
「ふむ、祝宴というから来てみれば。いらんものも居るようだ」
挑発的な言葉を吐き出した者は、老人のような嗄れた声をしているが背筋は伸びているし、舞台役者のように大袈裟な動きを見せている紳士風な男だ。
「あぁ!? んのかこら?!」
赤髪の男はいきり立つが、嗄れた声をくつくつと震わせて笑う紳士風な男。素顔を晒しているのはこの男だけにというのもあり不気味な空気が漂っている。
「まぁ、今宵は祝宴。我らが神の復活がもうじきだ。人々が我らを忘れた頃に復活とは運命を感じてしまうね」
フードを被った者は、ゆっくりと首から下げた勾玉をモノリスに近づけていく。モノリスの明滅が激しくなっていった――。
「集まるのも、久しぶりなものだな」
灰色がかった青髪をたらし、フードを目深に被った人らしき者が呟くようにそうもらした。
「ハッ! 集まる必要なんてあんのかねー」
野性味溢れた整髪剤でたたせたような赤髪の男は、素顔を歪んだ顔の仮面で隠している。苛立たしそうに頭を掻いていて短気な性格がうかがえる。
「ふむ、祝宴というから来てみれば。いらんものも居るようだ」
挑発的な言葉を吐き出した者は、老人のような嗄れた声をしているが背筋は伸びているし、舞台役者のように大袈裟な動きを見せている紳士風な男だ。
「あぁ!? んのかこら?!」
赤髪の男はいきり立つが、嗄れた声をくつくつと震わせて笑う紳士風な男。素顔を晒しているのはこの男だけにというのもあり不気味な空気が漂っている。
「まぁ、今宵は祝宴。我らが神の復活がもうじきだ。人々が我らを忘れた頃に復活とは運命を感じてしまうね」
フードを被った者は、ゆっくりと首から下げた勾玉をモノリスに近づけていく。モノリスの明滅が激しくなっていった――。
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