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傭兵団改めて九頭竜の牙狩猟団
傭兵団の日記―20年毎日記された―
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拠点で、思い出めぐりでもしてみようと久しぶりに休みにしました。レベルも上がりましたが、今は忘れたいです。通常ではあり得ない成長率らしく、アイカさんが憤慨していました。
「チートなんてムカつくー! 私ってチート嫌いなの。どんな裏技使ったの!」
なんてガミガミ言われてしまいました。なんでも、ゲームというのはバランスが大事だと力説されていました。小さな声で。
「私もチートほしい」
と、言っていましたが空気を読んで知らんぷりを決め込みました。ポーちゃんはまだお披露目していません。私によって教育をほどこすために、秘密にして団長室に寝かせています。
拠点には、私にも知らない隠し部屋が9部屋あるはずです。そう、ソルジャーの隠し部屋が。私はそれを探しています。そう簡単には見つからないと思いますが、私の休みの日課です。
壁の向こうに空洞がないか、コンコン叩いてみたりしてみましたがなかなか見つかりません。ふと、昔にかくれんぼをした時に地下があったのを思い出しました。しかし、地下への入口がわかりません。あの時、私はどこから地下に行ったのでしょうか。それがわかれば、隠し部屋が見つかるかもしれません。
ひたすらに、床をよく見て歩き回りました。探偵になった気分です。ワトソン君がいれば完璧なのに。名推理を私はしようと、うんうん唸りました。しかし、私はおつむはとんとダメな子で定評がある、団長です。いくらひねっても電球は光りません。閃きなんてなかなかでないのです。
そうだ! 盗賊の妙技を意識しよう。技能は使うことを意識しないと発動しません。私はなんてバカなんだろうか。
見つけました! 縄ばしごが吊るされた井戸でした。井戸なんてオブジェとしか思っていませんでしたよ。昔の私はよく見つけましたね。
ギシギシと音がしてちょっとこわいです。揺れますし。でも、なんとか降りられました。達成感に満たされます。だってこんなにも、苦労したんですからね。
――――――――――――――――――――
そこには、隠し部屋が確かにありました。でも一部屋だけでした。うーん。あっ?! アカリ観察日記なんてありますよ!? それに指南書なんかもあります。お宝です。あ、だから盗賊の妙技が役立ったんですね。お宝に反応しますからね。直感が働くんです。
私は日記に没入しました。交換日記みたいに、毎日違うソルジャーが書いています。私の心の傷を埋める日々や、とにかくあぶなかっしい私にやきもきしたり。この冗談がアカリには一番ウケただのどうでもいいようなことも書いてあります。イオリの迷言集なんかも、あります。私の知らないプレイヤーの話やとにかく歴史を感じられる素敵な日記が書かれていました。これは、恥ずかしいので誰にも見せられないようなイオリの私への想いも書いてあります。意外と筆まめな人だったようで、しかも詩まで書いています。仲間にバカにされていて、クスリと笑ってしまいました。
マリーンの魔術指南書はすごいです。細かい綺麗な字で深く考察したことを書き綴りながらも、やはり大魔術は素晴らしいとかかれています。そして、モンスターについても書かれていました。モンスターの進化についても、大量発生することもあったりしたようです。魔王なんて存在の示唆もありました。大昔にはいたらしいです。モンスターが進化の果てになるらしいです。今は国の争いが多くて、モンスターが駆除されていないから進化の大量確認が目撃されたなんて話まで。
これが、本当に起こる出来事だとすれば今度は魔王と戦う時代が来るのでしょうか。私は不安になりながら、部屋にある本をすべて回収しました。部屋に帰ってゆっくり読むために。
「チートなんてムカつくー! 私ってチート嫌いなの。どんな裏技使ったの!」
なんてガミガミ言われてしまいました。なんでも、ゲームというのはバランスが大事だと力説されていました。小さな声で。
「私もチートほしい」
と、言っていましたが空気を読んで知らんぷりを決め込みました。ポーちゃんはまだお披露目していません。私によって教育をほどこすために、秘密にして団長室に寝かせています。
拠点には、私にも知らない隠し部屋が9部屋あるはずです。そう、ソルジャーの隠し部屋が。私はそれを探しています。そう簡単には見つからないと思いますが、私の休みの日課です。
壁の向こうに空洞がないか、コンコン叩いてみたりしてみましたがなかなか見つかりません。ふと、昔にかくれんぼをした時に地下があったのを思い出しました。しかし、地下への入口がわかりません。あの時、私はどこから地下に行ったのでしょうか。それがわかれば、隠し部屋が見つかるかもしれません。
ひたすらに、床をよく見て歩き回りました。探偵になった気分です。ワトソン君がいれば完璧なのに。名推理を私はしようと、うんうん唸りました。しかし、私はおつむはとんとダメな子で定評がある、団長です。いくらひねっても電球は光りません。閃きなんてなかなかでないのです。
そうだ! 盗賊の妙技を意識しよう。技能は使うことを意識しないと発動しません。私はなんてバカなんだろうか。
見つけました! 縄ばしごが吊るされた井戸でした。井戸なんてオブジェとしか思っていませんでしたよ。昔の私はよく見つけましたね。
ギシギシと音がしてちょっとこわいです。揺れますし。でも、なんとか降りられました。達成感に満たされます。だってこんなにも、苦労したんですからね。
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そこには、隠し部屋が確かにありました。でも一部屋だけでした。うーん。あっ?! アカリ観察日記なんてありますよ!? それに指南書なんかもあります。お宝です。あ、だから盗賊の妙技が役立ったんですね。お宝に反応しますからね。直感が働くんです。
私は日記に没入しました。交換日記みたいに、毎日違うソルジャーが書いています。私の心の傷を埋める日々や、とにかくあぶなかっしい私にやきもきしたり。この冗談がアカリには一番ウケただのどうでもいいようなことも書いてあります。イオリの迷言集なんかも、あります。私の知らないプレイヤーの話やとにかく歴史を感じられる素敵な日記が書かれていました。これは、恥ずかしいので誰にも見せられないようなイオリの私への想いも書いてあります。意外と筆まめな人だったようで、しかも詩まで書いています。仲間にバカにされていて、クスリと笑ってしまいました。
マリーンの魔術指南書はすごいです。細かい綺麗な字で深く考察したことを書き綴りながらも、やはり大魔術は素晴らしいとかかれています。そして、モンスターについても書かれていました。モンスターの進化についても、大量発生することもあったりしたようです。魔王なんて存在の示唆もありました。大昔にはいたらしいです。モンスターが進化の果てになるらしいです。今は国の争いが多くて、モンスターが駆除されていないから進化の大量確認が目撃されたなんて話まで。
これが、本当に起こる出来事だとすれば今度は魔王と戦う時代が来るのでしょうか。私は不安になりながら、部屋にある本をすべて回収しました。部屋に帰ってゆっくり読むために。
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