【完結】真実の愛の元には、婚約破棄なんて意味を成さない

真実の愛の犠牲者？たち

「本日は、アンとの婚約発表に遠方からも来訪されて感謝する。悪人ローザは、式が終わり次第国外追放とする」


今日は、送別パーティーよ。

決して、婚約発表式ではないわ。


「思えば、我は何度となくローザに邪魔されてきた。ネリアに始まり、シア、イーラ、ディア、ペレサ、ディア、フィア、ポサラ。何度となく、真実の愛に目覚めても、ローザの計略にはまり、ことごとく破局に至ったのだ。」


これは、ひどいわね。

過去の真実の愛被害者の方々の名前の発表してるバカは誰なの。


「ローザーは、真実の愛で結ばれた者に嫌がらせを繰り返していた。階段から突き落とすなら問題は小さいものの、教科書やノートを焼却炉で燃やす、持ち物を隠すなど問題行動ばかりだ」


どれが一番問題なのかも分からないなんて、なぜ早く私も婚約破棄しなかったのかしら。

恋は、盲目と言うけれど、後処理に自分の存在意義を感じていた私もバカだったのね。