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19 損得感情者→大商人の息子編① お得意様を失った…。
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僕はその時、お得意様を失ったと思った。
断罪劇で、公爵令嬢が悪役と断じられ、なぜか一族郎党処刑された時に思ったんだ。
公爵家やそれに連なる一族という大口のお得意様を失った打撃は大きかった。
しかも、その一端が僕にあると父でもある最高経営責任者(CEO?)から断定されてしまい、少しだけのお金と小さなお店を渡されて
「お前の好きな通りに経営してみせろ。ただし、最初の援助金だけで、その他は一切援助しない。商品の入手から売却まで、利益なども逐一報告してもらうが」
その言葉に否定などできない。
そして、結果的に不満が蓄積していた民衆に血祭りにあげられた。
あの“男爵令嬢”
彼女自体はお得意様ではない。
その路傍の石が、婚約式で大失態ののち、その場で切り捨てられ、事の真相を知った民衆の一部が店になだれ込んできたのだ。
「公爵さまが死んだのは、お前たちのせいだ」
その言葉とともに、民衆の的になってしまったのだ。
そして、今困惑している。
どう見ても、身体が小さく身動きできなかったから。
幼児退行でもしているのか。
それに、真横にいるローブを着ている人。
感覚的に、男だと思うけれど、実際不明。
不審者かな。
それにしては、どこからともなくお金の落ちる音が響いているのだけれど。
1週間が経った。
僕は、赤ちゃんになっていた。
そして
不審者は、離れず。
落ちるお金の音は続いていた。
何がどうなっているのか?
不審者は、僕意外の全ての人は見えていないようだ。
しかも、すり抜けている感じもある。
不気味で、そこから逃げ出したい気持ちだけど、まだ身動きが取れない。
…落ちるお金の音が微妙に違う?
この身体でもできることをしようと思ったのは、その時だった。
断罪劇で、公爵令嬢が悪役と断じられ、なぜか一族郎党処刑された時に思ったんだ。
公爵家やそれに連なる一族という大口のお得意様を失った打撃は大きかった。
しかも、その一端が僕にあると父でもある最高経営責任者(CEO?)から断定されてしまい、少しだけのお金と小さなお店を渡されて
「お前の好きな通りに経営してみせろ。ただし、最初の援助金だけで、その他は一切援助しない。商品の入手から売却まで、利益なども逐一報告してもらうが」
その言葉に否定などできない。
そして、結果的に不満が蓄積していた民衆に血祭りにあげられた。
あの“男爵令嬢”
彼女自体はお得意様ではない。
その路傍の石が、婚約式で大失態ののち、その場で切り捨てられ、事の真相を知った民衆の一部が店になだれ込んできたのだ。
「公爵さまが死んだのは、お前たちのせいだ」
その言葉とともに、民衆の的になってしまったのだ。
そして、今困惑している。
どう見ても、身体が小さく身動きできなかったから。
幼児退行でもしているのか。
それに、真横にいるローブを着ている人。
感覚的に、男だと思うけれど、実際不明。
不審者かな。
それにしては、どこからともなくお金の落ちる音が響いているのだけれど。
1週間が経った。
僕は、赤ちゃんになっていた。
そして
不審者は、離れず。
落ちるお金の音は続いていた。
何がどうなっているのか?
不審者は、僕意外の全ての人は見えていないようだ。
しかも、すり抜けている感じもある。
不気味で、そこから逃げ出したい気持ちだけど、まだ身動きが取れない。
…落ちるお金の音が微妙に違う?
この身体でもできることをしようと思ったのは、その時だった。
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