上 下
90 / 99

90 割引きにサービスあり

しおりを挟む
「何もついていないアクセサリーでいいや」
「はい。初心者さんだとそういう人が多いです。お金が貯まってから追加で購入する方が何かといいかと思います」
「さて、それじゃあどれにするかな」
「激しい動きをされますか?それとも後衛ですか」
「何か違うのかい」
「激しい動きをされる場合は、指輪や腕輪がよろしいかと。ネックレスですとチェーンが切れてしまう可能性があります」
「なるほど」
「その点、指輪や腕輪は指や腕に接触していますから、そのような心配は不要です」
「しかし、慣れていないものを身につけるのか」
「最初は違和感があるかもしれませんが、直に慣れてしまいますし、気にしなくなりますのでその点は大丈夫と思います」
「どっちにするべきか」
「魔法の格納数で言えば表面積が大きい腕輪がオススメです。ただし、買い換えが頻繁なら最初は指輪。のちに腕輪という具合にするのも良いでしょう」
「指輪でいいかなぁ」
「お客様は火系魔法使いでしょうか。それとも他の系統でしょうか」
「一応、火系だけど」
「でしたら、この赤い指輪がよろしいでしょう。火炎に対する抵抗値も持っていますので耐久性に優れています」

そういっていくつかの指輪…赤い指輪を何点か出してくる。
模様が違うのか。

「この模様が何か意味があるのかい」
「模様に意味は持たせていません。持たせるとお値段が上がってしまいます」
「なぜ?」
「例えばこちら」

○に△が書かれている。

「これは魔法発動時の火弾のMP消費を軽減してくれる効果があります。三角は火という意味です。丸は軽減記号です」
「記号に意味があるんだ」
「ええ、私も詳しくは知らないのですが、何でも魔法陣などと関連があるのだとか」
「ちなみにこれは幾らくらい?」
「これは…金貨20枚になります。MP消費軽減は高くなってしまうのです。希少価値が出てしまいますので、入荷も未定なもので」
「無理だな」
「ええ、ですのでこちらがオススメです」

出されたのは柄がついた赤い指輪。

「これは、いくら?」
「金貨1枚になります。ただし、スターを見せて貰えたので2割引きさせてもらいます」
「ありがたい」
「解体用の短剣かナイフをサービスしますよ」
「どっちがいいのか分からない」
「解体用の短剣やナイフは、サビを防止する防さび機能がついているのがオススメです。血糊や水分ですぐにダメになってしまいますから、この機能がついたものを選ぶのが最善です。短剣とナイフだと持ち方に違いがあります。握って使うのが短剣なら、沿えて使うのがナイフといったところです。固いものでも切れる短剣に柔らかいものならすぱすぱ切れるナイフという感じでしょうか」
「短剣がいいな」
「細身の短剣なら切れ味もナイフとそう変わらないと思います」
「ならそれで」
「魔法発動体はこちらでよろしいでしょうか」
「こっちの無地の赤いのでいい」
「かしこまりました」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。

まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」 そう、第二王子に言われました。 そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…! でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!? ☆★☆★ 全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。 読んでいただけると嬉しいです。

【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~

柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」  テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。  この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。  誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。  しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。  その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。  だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。 「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」 「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」  これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語 2月28日HOTランキング9位! 3月1日HOTランキング6位! 本当にありがとうございます!

処理中です...