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86 サイズは自動

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まずは衣服を買いに行こう。
マップがあるから迷わない。
なんとナビまであって、先手先手に誘導してくれるのだ。
これは便利。

程なくして、目的とする場所についた。
古着屋だ。
新品を買うまでもないと思ったので、古着屋にしたのだ。

店のドアを開けて中に入る。
するとカウンターがあって、店番みたいな人が座っていた。

「購入かい。それとも売却かい」
「購入です」
「背負っている物やポーチは一時預かりになるけれどいいかい」
「いいですけど何故ですか」
「ほとんどの人はインベントリを持っていて、そこに入れられると中身を確認できないから万引きし放題になっちまうからだよ。だから、決済用の指輪以外のそういう物を預かっておくのよ。どうするかね」
「預けます」

そう言って、持っていたリュックを預ける。
そして、商品がある場所へ入った。
凄い量だ。
まずはズボンから行くか。
あ、サイズが分からない。
もしかするとこれも同じ方法かな。

心の中でボディサイズと囁いてみる。
しかし、何も起らない。
困った。
こんな時は店員に聞くのが一番。

「サイズが分からないのですが」
「え?サイズ?ああ、初心者か。サイズは自動で変わるからどれを選んでも大丈夫だ」
「自動合わせですか。現実でもほしいですね」
「全くだよ」

これでサイズに気にせずに気に入った物を買うことができる。
ズボンを見て、今の自分の服装と似た形でいいかと思いながら見る。
伸縮性に秀でているもの、撥水性や耐水性に優れているもの、見た目ボロボロなのに耐久性があるものなどなど様々な物があった。
防御力があった物を選択。
見た目はジーンズなのに防御力がある。
+5だけどお値段銀貨50枚、5000円だ。
同じコンセプトで上着も買うことにした。
やっぱり防御は重要だと思ったから、シャツは防御力+2、ジャケットは防御力+3という具合。
結局、ここで金貨2枚分の衣類を購入した。

「毎度あり。肌着類なら、向かいの姉妹店で買うといいよ。これ、割引券。2割引きになるから使ってね」

古着屋の店員に肌着類の2割引き券をもらったので真向かいに行ってみることにした。
肌着は新品でしょう。
やっぱり。

同じようにドアを開けて中へ入る。
リュックを預けて、肌着コーナーへ。
なんだか水着が多いように思えるのだが。

「水中ダンジョンなんかだと水着がないと進めないからねぇ。もちろん防御力もそこそこあるよ。値は張るがね」

とは店員のお話。
なんでも、街の近くに地底湖に通じるダンジョンがあるらしく、水着の需要もそれなりにあるのだとか。
でも、今日購入するのは肌着。
下着類なので、そっちを購入したら水着も考えるか。
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