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15 冒険者ギルド
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パンフのナビに従って、中心部に向う。
単なるナビではなくて、歩いている周囲にある有名店の宣伝が流れるなど中々楽しいパンフだった。
なんだかバスに乗っているみたいな宣伝が流れていた。
「ギルドは…、街の中心部にあるらしい、これで場所も分かるし今の場所も。案内もしてくれるらしい」
「へぇ~、ナビが出来るなんて聞いたことがないわ」
「そうなのか?魔法で何でもできると思っていた」
「いくら魔法でも出来ないこともあるわよ。でも、この様子だと怪しいわね」
「何が怪しい?」
「なんとなく。でも今はギルドへ行くわ」
ギルドの建物につき、入口の木扉を開ける。
すると中はかなり広く、正面奥にカウンター。左側に2階へ上がるための階段。右側に地下に行くのか下り階段があった。
正面カウンターは、かなりの人だかりでカウンターに座っていると思う人達の姿が見えづらくなっている。
グリーンは、「登録はどこでやるのかしら」と言っているのが聞える。
登録とは何だろうか。
扉を入ったすぐ左に座っていた白髪のお爺さんが近寄ってきて
「あまり見ない顔だね。登録かい?」
「ええ、どこへ行けばいいか分からなくて」
「それなら、階段を上がって2階で登録をしているよ」
「ありがとうございます」
グリーンとお爺さんの会話から2階で登録ができると言うことで、そちらへ移動することにした。
2階は、1階ほど人はいなかった。
静かな場所で、1階と同じくカウンターの中で職員らしい人が仕事をしているようだ。
「すみません。登録はこちらでできますか?」
「はい。冒険者ギルドへの登録でしょうか?それとも街ギルドでしょうか?」
「冒険者ギルドへの登録をお願いします」
グリーンと職員の話の内容は全く分からなかったので、さも知っていますよ…という感じで頷いていた。
2人ともこっちを見ていない様なので、効果はなかったが。
グリーンは、職員に手のひらを見せて、MQコードを提示していた。
「はい。確認しました。登録手数料は銀貨10枚(約1,000円)のところをMQコードで優待として手数料無料になります」
「それはありがたいです」
「それでは登録をしましょう」
職員は、2人にボードを渡してきた。
「このボードに必要事項を記入してください。必須は、名前と性別、職業とアピールポイントです」
「アピールポイント?」
「ギルド員でパーティを組む時の自己紹介みたいなものです。パーティを組まないなら、最初は“なし”でも良いですよ」
「職業は何て書けばいいでしょう」
うん。今の職業は何になる?審査官?この世界で通用する職業なのか??
「ありのままを書いて下さい。分からなければ、適当に書いてもらい後から修正も可能です」
単なるナビではなくて、歩いている周囲にある有名店の宣伝が流れるなど中々楽しいパンフだった。
なんだかバスに乗っているみたいな宣伝が流れていた。
「ギルドは…、街の中心部にあるらしい、これで場所も分かるし今の場所も。案内もしてくれるらしい」
「へぇ~、ナビが出来るなんて聞いたことがないわ」
「そうなのか?魔法で何でもできると思っていた」
「いくら魔法でも出来ないこともあるわよ。でも、この様子だと怪しいわね」
「何が怪しい?」
「なんとなく。でも今はギルドへ行くわ」
ギルドの建物につき、入口の木扉を開ける。
すると中はかなり広く、正面奥にカウンター。左側に2階へ上がるための階段。右側に地下に行くのか下り階段があった。
正面カウンターは、かなりの人だかりでカウンターに座っていると思う人達の姿が見えづらくなっている。
グリーンは、「登録はどこでやるのかしら」と言っているのが聞える。
登録とは何だろうか。
扉を入ったすぐ左に座っていた白髪のお爺さんが近寄ってきて
「あまり見ない顔だね。登録かい?」
「ええ、どこへ行けばいいか分からなくて」
「それなら、階段を上がって2階で登録をしているよ」
「ありがとうございます」
グリーンとお爺さんの会話から2階で登録ができると言うことで、そちらへ移動することにした。
2階は、1階ほど人はいなかった。
静かな場所で、1階と同じくカウンターの中で職員らしい人が仕事をしているようだ。
「すみません。登録はこちらでできますか?」
「はい。冒険者ギルドへの登録でしょうか?それとも街ギルドでしょうか?」
「冒険者ギルドへの登録をお願いします」
グリーンと職員の話の内容は全く分からなかったので、さも知っていますよ…という感じで頷いていた。
2人ともこっちを見ていない様なので、効果はなかったが。
グリーンは、職員に手のひらを見せて、MQコードを提示していた。
「はい。確認しました。登録手数料は銀貨10枚(約1,000円)のところをMQコードで優待として手数料無料になります」
「それはありがたいです」
「それでは登録をしましょう」
職員は、2人にボードを渡してきた。
「このボードに必要事項を記入してください。必須は、名前と性別、職業とアピールポイントです」
「アピールポイント?」
「ギルド員でパーティを組む時の自己紹介みたいなものです。パーティを組まないなら、最初は“なし”でも良いですよ」
「職業は何て書けばいいでしょう」
うん。今の職業は何になる?審査官?この世界で通用する職業なのか??
「ありのままを書いて下さい。分からなければ、適当に書いてもらい後から修正も可能です」
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